人気ブログランキング |

<   2019年 08月 ( 66 )   > この月の画像一覧

異形ベイビー/深き淵の底よりわれは叫びぬ

 
c0109850_15035405.jpg

その者青き衣をまといて金色の野に降り立つべし。失われし大地との絆を結び、ついに人々を青き清浄の地に導かん。(風の谷の古い言いつたえ)

主よ。深き淵よりわれ汝を呼ぶ。
主よ。どうかわが声を聞き、汝の耳をわが願いの声に傾けたまえ。
主よ。汝がもし、もろもろの不義に目をとめられるならば、だれが立つことができようか。
P-130, L 1-3 BoP


1973年の夏の終わりだった。葉山の海辺にある古い屋敷。

女は青いパシュミナのショールを頭からすっぽりとかぶっていた。女は42歳。独身。理科の教師だ。私は15歳。女の教え子だった。

暗い部屋。Tannoy AutographのDual Concentric型スピーカーからJ.S. バッハの『主よ、深き淵よりわれ汝を呼ぶ』が流れていた。海に向いたウッドデッキにある一群のローズマリーが強くにおった。

「赤ちゃんが生まれるのよ」と女は神託を下すように言った。女は荘厳高貴な光に包まれていた。母親ほども齢の離れた女が少女に思えた。ついに人々を青き清浄の地に導く風の谷の少女のように。女はプサルモイ、心を動かすものそのものだった。


Aus der Tiefen rufe ich, Herr zu dir BWV 131/主よ、深き淵よりわれ汝を呼ぶ (J.S. Bach) Philippe Herreweghe and the Chorus & Orchestra of Collegium Vocale Gent (1992)
風の谷のナウシカ/Nausicaä of the Valley of the Wind (1984)
A Love Supreme/至上の愛 - John Coltrane [Full Album] (1965)
 
by enzo_morinari | 2019-08-31 18:17 | 異形ベイビー | Trackback | Comments(0)

天球の音楽の島 イル・ド・ラ・ピュタゴラスの君の瞳に乾杯通りにあるバベルの塔で巨神兵とロボット兵とパズー・ヤフー=ヤプーの筋肉モリモリ親方をバトル・ロワイアルさせた夜

 
c0109850_02313810.jpg
c0109850_13380949.jpg
c0109850_03084945.jpg
c0109850_04440057.jpg
c0109850_04312575.jpg
c0109850_04064395.jpg

万物は豆である。

君の瞳に豆鉄砲。

私は天下御免の豆師である。

豆絞りと豆弄りは大好きだ。

豆畑を踏み荒らして逃げるより、シュラクサイ・クサンチッペ軍の追手に捕まって殺されるほうがまだましだ。

天球の音楽の島 イル・ド・ラ・ピュタゴラスの君の瞳に乾杯通りにあるバベルの塔で窮極の滅びの呪文であるバルス・ヤフー・ヤプー・カチ・クジーン・ヌマショゾ・リリパット・レミュエル・エゲル・アルヌス・ハン・ノーキ・リーテ・ラトバリタ・ウルス・アリアロス・バル・ネトリール・レヂアチオ・ルント・リッナ・シス・テアル・ロト・リーフェリンを唱えて巨神兵とロボット兵とパズー・ヤフー=ヤプーの筋肉モリモリ親方をバトル・ロワイアルさせた夜


豆盗人の汚名を返上し、万物が豆であることを証明し、ピュタゴラス音階をマスターし、反原発反遺伝子組み換え反総括原価方式反LOHAS反有機栽培の完全豆食主義者となるために天球の音楽の島 イル・ド・ラ・ピュタゴラスに行った。そして、君の瞳に乾杯通りにあるバベルの塔で窮極の滅びの呪文であるバルス・ヤフー・ヤプー・カチ・クジーン・ヌマショゾ・リリパット・レミュエル・エゲル・アルヌス・ハン・ノーキ・リーテ・ラトバリタ・ウルス・アリアロス・バル・ネトリール・レヂアチオ・ルント・リッナ・シス・テアル・ロト・リーフェリンを唱え、巨神兵とロボット兵とパズー・ヤフー=ヤプーの筋肉モリモリ親方を345,397TPM-12:9:8:6ルールでバトル・ロワイアルさせた。勝者には10個の点を三角形に配置したテトラクテュスの紋章が焼印された百頭の牡牛とサモス島名産のマーチャノワ宝石細工と"Gulliver's Travels"("Travels into Several Remote Nations of the World, in Four Parts. By Lemuel Gulliver, First a Surgeon, and then a Captain of Several Ships"/Jonathan Swift/Benjamin Motte/28 October 1726)のFirst Editionと京屋染物店の豆絞りの手ぬぐいが贈られる。


天空の城ラピュタ 君をのせて 井上あずみ (主題歌/1986)
Sphären-Klänge, op. 235/天体の音楽 (Josef Strauss) Carlos Kleiber;Wiener Philharmoniker (1992)
 
by enzo_morinari | 2019-08-31 03:04 | 天球の音楽の島イル・ド・ラ・ピュタゴラス | Trackback | Comments(0)

われは荒ぶる魂を持つ者、トラキア人。蛮族、バルバロス。

 
c0109850_23571550.jpg
c0109850_23563726.jpg
c0109850_03274779.jpg
c0109850_23561835.jpg
c0109850_23584182.png
c0109850_23553732.jpg

腐敗硬直した西欧社会/西欧中心主義を叩きつぶすために自由な精神がトラキアの辺境、ベトナムの豊饒なる稲田、アフリカのサバンナ、アンデスの高地とラプラタ川流域のパンパから暴力の血路を切りひらいて押しよせる。ガウチョ/放浪者/悪童は善良を装った牧童/羊飼いを手加減も容赦もなく屠る。J-P-S


長いあいだ、自分の思考行為行動破壊衝動、暴虐凶悪荒ぶりの機序、根本原因、心性の拠点はなんなのか考えてきた。わかった。すべてはDNAにあるのだと。受け継いだ遺伝子の設計図どおりにものごとを感じ、思考し、行為行動に及んできたのだと。自分の中には荒ぶる魂があるのだと。

DNA解析の結果、自分のルーツが現在のブルガリア人、ルーマニア人と同根であることがわかった。Haplogroup I2 (Y-DNA)。それはトラキア人。そして、バルバロス、バーバリアン、ベルベル人。

トラキア人は現在のブルガリア南部、ギリシア北部、トルコのヨーロッパ部、セルビア、マケドニア共和国、ブルガリア北部や小アジアのアナトリア半島北西部に住んでいた。また、ドナウ川北域のルーマニア、モルドバ、ウクライナ中西部、ハンガリー、スロバキアの東部にいたダキア人も同族である。

ヘロドトスは『Historiai/歴史』に書いている。

「トラキア人は労働しないのが立派な人間であると考えている。汗を流し、土地を耕す者はもっともいやしまれる。戦争と略奪で生計を立てるのが最高であるとも考えている。」

トラキア人の生き方はあくまで戦うことだった。労働をになうのは戦争に勝利して連れてきた奴隷たちである。

私の遠い先祖はわけのわからない言葉を話す者=バルバロス、ベルベル人として荒ぶる魂をかかえ、荒ぶる者として荒ぶる生を生きたのだ。そして、幾星霜を経て、トラキア人の魂は須佐之男/スサノオ(荒ぶ者/すさぶもの/荒ぶる者)に宿る。

われは荒ぶる魂を持つ者、トラキア人。蛮族、バルバロス。
 
by enzo_morinari | 2019-08-30 00:19 | われは荒ぶる魂を持つ者、トラキア人。 | Trackback | Comments(0)

沈黙するペリカン、デメテル文書、レイチェル・カーソンの憎悪と滂沱の涙、エリン・ブロコビッチの憤怒

 
c0109850_11044725.jpg
c0109850_11042136.jpg
c0109850_11034931.jpg

春は死んだ。春は沈黙する。春はもう来ない。R-L-C

ホモ・サピエンス/Homo Sapiens? 賢いヒト? 悪い冗談だ。

現生人類はRed Listの低危険種/軽度懸念種/Least Concernである。いつか絶滅するということだ。

現れてたかだか20万年にすぎない新参者の人間獣がデカいつらをし、我が物顔で45億4000万歳の地球を食いつぶし、殺す。

生きとし生けるものはすべて美しい。ペリカンもライオンもラクダもキリンもカバもシマウマもラフレシアもショクダイオオコンニャクも。人間獣でさえ。

夜を二人でゆくのならあなたが邪魔者を消して
あとを私がついてゆく あなたの足あとを消して
風の音に届かぬ夢をのせて 夜の中へまぎれこむ
あなたライオン 私はあなたを愛してとまどうペリカン
Andre Candre


福岡の大濠公園で六価クロムまみれのイドロメルを飲みすぎて発狂したマリリン・モンローとジョー・ディマジオがロイヤル中洲本店のテーブルと椅子を盗んだことをきっかけに、デメテルは暗緑色の衣を大音響とともに引きちぎり、怒りの女神エリニュスとなった。そして、沈黙するペリカンに憑依した。

デメテルの法則(LoD/最小知識の原則)にのっとってオブジェクト指向の生命解読プログラムを設計する過程でデメテル文書は生まれた。

デメテル文書は暴く。人間獣の強欲と悪辣と汚辱と虚飾と虚偽と冷酷と残虐を。そして、いつの日か沈黙するペリカンが歌い、飛びたち、翔びつづけるための力をもたらす。

沈黙するペリカンは沈黙ノートにもとづいて深い沈黙をつづけているままだが、いつまでもというわけではない。もうすぐ、人間獣への身も凍るような復讐が始まる。レイチェル・カーソンの憎悪と滂沱の涙、そして、エリン・ブロコビッチの憤怒の炎をまとって。


とまどうペリカン 井上陽水 (LION & PELICAN/1982)
 
by enzo_morinari | 2019-08-29 15:38 | 沈黙するペリカン | Trackback | Comments(0)

クズモは怒っている。/Yes KZMO, No GMO.

 
c0109850_22453980.jpg
c0109850_02185163.jpg
c0109850_17330326.jpg
c0109850_01254012.jpg
c0109850_01255332.jpg

クズモに関するルール
チェレンコフ光に当ててはいけない。
モリカケ忖度斟酌隠蔽改竄捏造してはいけない。
F1汚染水をかけたり、原発事故隠蔽改竄捏造欺罔情報を漏らしてはいけない。
遺伝子組み換え作物(GMO/Genetically Modified Crops)を与えてはいけない。



クズモは怒っている。遺伝子工学にも遺伝子組み換え作物(GMO)にも放射線照射にもSchwerion Particle Beam照射にも変異原性化合物の投与にもカンリョウネズミ(Bureauc-Rat)にもカスミガセキシロアリにもMHLWにもMAFFにもJAにも無血無涙のChemical MafiaにもBAYER AGにもPfizerにもJohnson & Johnsonにも住友化学にも強欲極悪モンサントにもRoundupにもRoundup ReadyにもGlyphosateにも沈黙の春殺しにもペリカン文書焚書者にも怒り狂っている。このままではクズモはトリコロールのグレムリンに幼形成熟してしまう。トランプ・マグニチュード13のモロコシ地震だって起こしかねない。欲の皮の突っ張らかった強催奇性舶来トウモロコシもEQもEDもたくさんだ。

フコイダンとアルギニンの申し子であるクズモは憤怒と憎悪の表情を浮かべ、ウルトラQのテーマ曲を口笛で吹きながらカネゴンとピグモンとブースカと超個体となったダマラランド出歯亀ネズミとピストル・シュリンプを1個師団引きつれてやってきた。

クズモは怒りにまかせてエルンスト・ミハイル・シューマッハ号のGボタンを押し、ツバクロ型の偵察用通信機能付き小型飛行メカ、タマニギズモ号を発射した。

クズモは怒っている。すごく怒っている。モズクを吐きだすくらい怒っている。さらには、高性能タイムワープ用アタッチメントのKZMOTRONを装着するほど怒っている。


Consequences/ギズモ・ファンタジア - Godley & Creme (Consequences/1977)
ウルトラQ (1966)
ブースカ (1966)
マッハGoGoGo (1967)
 
by enzo_morinari | 2019-08-28 22:21 | クズモは怒っている。 | Trackback | Comments(0)

星のなまえ/ザックバランな牡牛座α星のアルデバラン

 
c0109850_02410110.jpg
c0109850_02404863.jpg
c0109850_06372343.jpg

Credo, quia absurdum est. Q-S-F-T

悪意と深淵の間に彷徨いつつ
宇宙のごとく私語する死霊たち
H-N-Y-K

人の一生は、邯鄲の夢、邯鄲の枕、黄粱の一炊。


念願かなって大邯鄲師となった夜。祝いにM45葡萄房六連星の邯鄲の庭で邯鄲の夢をみようと、ユーター・カー=ハニャーの『ル・シレー』を邯鄲の枕がわりにして横臥浮遊しながら月魄のあかりをたよりにホーエー・ノージ=リーの『星のなまえ』とメグ・ケハーラの 『星の神話』を交互に矯めつ眇めつしていた。

深夜の2時をまわるころ、出航するセブン・シスターズ号のうしろにつづくかたちで牡牛座α星のアルファルファ・リータウがアッハプフィィィ アッハプフィィィ アッハプフィィィという異声をあげながらやってきた。アルファルファ・リータウは陽気で子沢山で虚体で夢魔でザックバランなアルデバランだ。B.League 電撃トーキョーのPF アイザック・バランスキー193cm/94kg 19921218とは倫ならぬ恋の鞘当ての間柄である。

ケンタウルス座α星Aとケンタウルス座α星Bとケンタウルス座β星のいずれもが明瞭にみえるのはただごとではなかった。西表島から北西に4242kmも離れた核の標的の街・横須賀の猿島にいるというのに。このような不条理を信じるわけにはいかないのは無論のこと、ゆるすことはできない。しかし、やはり、”Credo, quia absurdum est.”の呪縛からは逃れられない。


星の界(ほしのよ/讃美歌312番 慈しみ深き友なるイエスは)
 
by enzo_morinari | 2019-08-27 02:45 | 星のなまえ | Trackback | Comments(0)

スコブル奇想天外頓智叛骨滑稽面白半分新聞/岡留安則の思い出(『噂の眞相』のウワサの眞相) ── 失楽園GGEとヤリまくったお箸の国の人だものBBAが肩入れする味の素の原料は青大将と桃色遊戯豹である。

 
c0109850_08481335.jpg

一、『スコブル奇想天外頓智叛骨滑稽面白半分新聞』は誤字、脱字、文法上の誤謬、ユスリ、タカリ、ハッタリ、イングリ、モングリを憎むが、裏で愛す。

一、『スコブル奇想天外頓智叛骨滑稽面白半分新聞』はゲンシジン、ヤバンジン、ヤシキタカジンを愛し、援す。

一、『スコブル奇想天外頓智叛骨滑稽面白半分新聞』は連帯を求めて孤立を恐れず、一人弧光を希求して枯槁を畏れず、孤高と虎口と股肱と鼓行とによって糊口を得んと欲す。



『噂の眞相』の岡留安則と初めて会ったのは泡劇場開幕直前の1984年の冬、新宿ゴールデン街の深夜+1だった。岡留安則が『噂の眞相』を創刊して5年。『噂の眞相』は「広告を頼りにしない」「反権力スキャンダリズム」という立ち位置が潔く明瞭明快で、好感を持っていた。こどもの頃から、ヤルことはだれでも一緒だと思っていたので、1980年の皇室ポルノ事件のときには快哉を叫んだ。一時期、『武器としてのスキャンダル』は常に持ち歩いていた。

連れである駆け出しのオレンジ色のニクい奴相手にバカっ話ヨタ話をしているときに、私が「1980年に山口百恵が引退したときは、天皇の感想を聞きたくて宮内庁に電話した」と言った直後に例のサングラスを外して岡留安則が話しかけてきた。「あんた、いくつ?」と。そして、明け方までの武器としての反権力スキャンダリズム談論風発、鯨飲馬飲痛飲が始まった。岡留安則はHi-Liteを5箱吸った。岡留安則の背中からは血煙が上がり、脳天からは紫煙が出ていた。

(スコブル奇想天外頓智叛骨滑稽面白半分につづく。多分。)
 
by enzo_morinari | 2019-08-26 08:58 | スコブル奇想天外頓智叛骨滑稽面白半分新聞 | Trackback | Comments(0)

昔々、横浜で。/山下埠頭の夜はふけて──ミナトの親父

 
c0109850_17140312.jpg
c0109850_17133259.jpg
c0109850_17143341.jpg
c0109850_17145896.jpg

カジノだあ? ヨコハマはとっくの昔にでっけえ博奕場だってのよ!真・ハマの番長


小学校にあがる前の年。生物学上の父親に連れられて横浜港に行った。途中、北仲通りにある藤木企業のミナトの親父こと藤木幸太郎を訪ねた。「昼めしを食おう」とミナトの親父は言い、チャン街(南京町/中華街)の聘珍樓まで歩いた。すれちがう人相風体の悪い者たちがコメツキバッタのようにミナトの親父に頭を下げた。

聘珍樓では店長とおぼしき男と料理長が席まで挨拶に来た。ミナトの親父は「うまいもん全部」とひと言。出てきた料理はどれもこれも豪勢でうまかった。ミナトの親父は「いい子だ。いい子だ」と言いながら、何度も何度も私の頭を撫でた。本人は撫でているつもりだったのだろうが大きなタワシか岩塊でこすられているみたいだった。痛かった。大きくてゴツゴツしていてあたたかな手だった。

当時、羽振りのよかった生物学上の父親は港湾荷役の会社をやっていた。ミナトの親父の藤木企業は取引先だったんだろう。生物学上の父親は藤木幸太郎のことをしきりに「親父、親父」と呼んでいた。親らしいことはなにひとつしたことのない生物学上の父親はミナトの親父からなにを学んだのかはわからないが、いずれ、地獄の釜の縁にでもならんで座って聞いてみることにしよう。
 
by enzo_morinari | 2019-08-25 17:18 | 昔々、横浜で。 | Trackback | Comments(0)

酔いどれ船に揺られて/共感覚と与太者と酔いどれ船とあの世のこととその夜のこととその余のこと

 
c0109850_08185507.jpg
c0109850_08220082.jpg
c0109850_08211368.jpg

たちまち蒼穹は染められ、おどろおどろしくゆるりゆるりと日輪の陽炎の下を酒精よりもさらに強く、ダビデ王のハープよりも茫洋と、愛憎のにがい茶色は漂泊する。A-R


共感覚者であるギリシャ系マケドニア人のアジタスナシは与太者だ。酔いどれるとかならず悶着を起こす。その夜もアジタスナシはアブサンとウゾとテキーラとビーフィーター・ジンを浴びるほど飲んでアヒル番長&ダックスに因縁をつけ、袋叩きにあった。アヒル番長&ダックスはBar 酔いどれ船の床に伸びたアジタスナシを尻目にアヒルの行進で去った。

目を覚ましたアジタスナシは「この痛みは茶色い! 茶色い戦争だ!」と叫んだ。

共感覚者は掃いて捨てるほどいる。ギリシャ系マケドニア人も掃いて捨てるほどいる。与太者も掃いて捨てるほどいる。いずれもどうということはない。しかし、共感覚者であるギリシャ系マケドニア人の与太者は始末に負えない。息をするようにウソをつき、剽窃し、掠めた他者の言説をさも自分の手柄のように平然とさらす恥知らず、バカ丸出しガキ丸出しの能なし木偶の坊の耄碌糞ジジイのように。焦がした明石鮹のロコト唐辛子のアイオリソース、ペルー産紫芋と緑豆のスプラウトのサラダ、ジンジベール・オフィツィナーレのガストリック添えのように。世界の天井にして移動祝日6区のボナパルト通りとヴィユ・コロンビエ通りが交わる角にあるワイン商フェルナン・ドゥノジャンが営むレストラン、地獄の季節のように。
 
by enzo_morinari | 2019-08-25 08:24 | 酔いどれ船に揺られて | Trackback | Comments(0)

哲の馬とともに海を見ていた狼たちの午後

 
c0109850_239210.jpg

朝、起きてすぐに横浜・根岸森林公園の芝生の斜面に寝ころんで夏に別れを告げようと思いつく。哲の馬を手早く整備し、空気圧を確かめ、注油する。異常なし。わが思想的完全体に微塵も隙はない。通常、完全さはなにかしらの危うさを孕んでいるものだが、わが哲の馬42号、Philosocycle No.42, CINELLI SPECIAL CORSA は危うさとは無縁である。

c0109850_2394313.jpg

夏の名残りと秋のかすかな気配をまとう街へ繰りだす。そして、一路、横浜を目指す。ケイデンス85/分。頭の中でケッヘル番号216、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第三番の第一楽章が軽やかに鳴る。いい兆候だ。

疾走する精神。かなしみなどひとかけらさえもない。真に疾走する精神にはかなしみなど無用だ。かなしみなどというものは脆弱さの異名であり、他者に依存する者どものたわ言にすぎない。

c0109850_2310797.jpg

根岸森林公園までは40kmほどある。日本橋、銀座を経由し、第一京浜をゆけばあとはひたすらペダルを漕ぐだけだ。南の方角から吹いてくる風が頬を撫でるとペダリングはいっそう軽やかに強靭になる。

品川、大井、蒲田をすぎ、多摩川を越える。予想していたより車の数は少なくて、「白刃の切っ先すり抜け走法」抜きで横浜入城。

c0109850_2310294.jpg

路面状況がすこぶるよい「みなとみらいエリア」を駆け抜け、山下公園で小休止。カモメどもに餌をあたえているひとを眺めているうちに気分はみるみるほどけてくる。

c0109850_23111991.jpg

山手のエスタブリッシュメントな住宅街を抜け、根岸森林公園に着いたときは風はおさまっていた。根岸競馬場時代の観覧席跡をのぞむ芝生の斜面に寝ころぶ。

c0109850_17065649.jpg
c0109850_1421920.jpg

夏に別れを告げたのち、近くにある『ドルフィン』で昼餐。食後、戯れにソーダ水を注文した。甘ったるいだけのソーダ水を飲みながら10ccほどの感傷にひたろうと思ったのだが、感傷にひたるには陽射しがまぶしすぎた。

だれのことも思いだしはしなかった。三浦岬は見えなかったし、ソーダ水の中を貨物船が通ったりもしなかった。小さな泡が音もなく弾けたほかは。腹いせに、「ユーミンのうそつき!」とトイレの壁に落書きしてやった。わが「ドルフィン落書き」2度目の「ユーミンのうそつき!」だった。狼たちの思想的飢餓と対峙するまで、42分。

c0109850_1431100.jpg
c0109850_3182053.jpg
c0109850_2303417.jpg

海を見ていた午後
あなたを思い出す この店に来るたび
坂を上ってきょうもひとり来てしまった

山手のドルフィンは静かなレストラン
晴れた午後には遠く三浦岬も見える

ソーダ水の中を貨物船がとおる
小さな泡も恋のように消えていった

あのとき目の前で思いきり泣けたら
今頃二人 ここで海を見ていたはず

窓にほほをよせてカモメを追いかける
そんなあなたが今も見える テーブルごしに

紙ナプキンにはインクがにじむから
忘れないでってやっと書いた遠いあの日

 
by enzo_morinari | 2019-08-25 01:08 | 哲の馬 Philosocycle | Trackback | Comments(0)