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星を継ぐ者の系譜 勃起させろ! おっ立てろ! ぶちこめ! 怒れ! 戦え!

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「ヤーマン!本日はウェイラーズ・エアラインズに御登場いただき、ありがとよ。ヤーヤーマン・ヤーマンレー・ヤリマーン・インターナショナル・エアポートまでラスタファリにひとっ飛び、Jahのお導きどおりに直行しちゃうからよ!めんどくせえからトランジットなし。堕ちたらスマソ。ちがうとこ着いちゃってもスマソ。それもこれもJahのお導きだからさ」

機長はオーバー・ドーズ全開/パーフェクト・ドゥービー/ストーン・ヘッド状態でアナウンスした。ベッチョリオス・オマヌチョスは大イビキ、大オシャマンベだ。Big Dick伝説の2人、Dick Mineとユリ"Big Dick"トールが赤い風車で「オスケベ講座」をオッパメおっぱじめてしまう勢いだ。それもこれもJahのお導きどおり。と思った途端に機内に轟きわたる屁をぶっこいた。くせえのなんの、鼻がひとつとれた。

ところで、ラスタファリアン・カラーに塗られたセスナ機に毛の生えたジャンク&ジャンキーなポンコツ飛行機で本当にキングストンにたどりつけるのか? そんな心配をよそに機内に『Natty Dread』が大音量で流れはじめた。ラスタマン・ヴァイブレーションでバビロンまでひとっ飛びだ。

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Get Up, Stand Up - Bob Marley & The Wailers
Natty Dread - Bob Marley & The Wailers
 
by enzo_morinari | 2018-09-30 20:15 | 星を継ぐ者の系譜 | Trackback | Comments(0)

2039年11月22日火曜日のダラスの熱い日、ファンキーなガラガラ蛇のリー・ハーヴェイ・オズワルド・モーガン・フリーマンは教科書倉庫ビル6階の窓際で1秒間に42回反復横跳びする。

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The Sidewinder (Blue Note in 1963)
Lee Morgan - trumpet
Joe Henderson - tenor saxophone
Billy Higgins - drums
Barry Harris - piano
Bob Cranshaw - bass

Lee Morgan - The Sidewinder
 
by enzo_morinari | 2018-09-30 18:03 | 真言の音楽 | Trackback | Comments(0)

真夜中、スピリトゥス・レクティフィコヴァニをチェイサーなしで1本飲んだあとにブリリアントな曲がり角でみたミステリオーソでセローニアスでスフィアな文句の夢

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真夜中、ポーランドの火の酒、世界最高純度のニュートラル・スピリッツ、ポーランド西部ヴロツワフのポルモス・アクワヴィト蒸留所製スピリトゥス・レクティフィコヴァニをチェイサーなしで1本飲んだあとにブリリアントな曲がり角でセローニアス・モンクがミステリオーソでセローニアスでスフィアな文句ばかり言う夢をみた。

慶應三田校舎の正門前でOK Gift Shop CEOの大橋巨泉の亡霊にKOされたあと、二郎で欲望ギトギトのラーメンを注文してひと口も食べずに2時間眺めながら欲望という名の電車に乗る欲望の現在を観察計測定量分析し、三田のコート・ドールで牛の尻尾の煮込み赤ワインソースを食べている最中だった。CXの女子アナの三田に揺り起こされた。三田は虞美友人草と花梨と梨と百合の匂いがした。三田は「虞や虞やなんじをいかにせん」とだけ言ってお箸の国の人だもののヴァカ息子とマグワイア級のまぐわいを始めた。馬鍬でぶっ叩いてやりたかった。

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夢で、ジャズ伝道師のセローニアス・モンクは文句ばかり言っていた。

「オレが文句を言うのは極めて整合性がある」とセローニアス・モンクは言い、イリアーヌ・イリアスのうなじに臭い息を吐きかけた。イリアーヌ・イリアスはセローニアス・モンクのエア・アタックを息を止めて必死の形相でこらえ、ついにはMacのエリアスになり、最終的にはアイシクルロッジ出身のミッドガルの花売りにして古代種/セトラ唯一の生き残りであるエアリス・ゲインズブールになって星読みを始め、ライフストリームに乗って去ってしまった。

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「3流ラッパ吹きの元女房の整形エロエロ婆あめ!」とセローニアス・モンクは吐き捨て、『Monk's Dream』を42.42秒に縮めて繰り返し弾きつづけた。


Monk's Dream (Columbia in 1962)

Track listing
*All tracks written by Thelonious Monk except where noted.

Side 1
1."Monk's Dream"6:26
2."Body and Soul" (Edward Heyman, Robert Sour, Frank Eyton, Johnny Green)4:29
3."Bright Mississippi"8:34
4."Five Spot Blues"3:15

Side 2
1."Bolivar Blues"7:30
2."Just a Gigolo" (Julius Brammer, Irving Caesar, Leonello Casucci)2:29
3."Bye-Ya"6:01
4."Sweet and Lovely" (Gus Arnheim, Harry Tobias, Jules LeMare)7:48

Personnel
Thelonious Monk – piano
Charlie Rouse – tenor saxophone
John Ore – bass guitar
Frankie Dunlop – drums

Monk's Dream - Thelonious Monk (Full Album)
'Round Midnight - Thelonious Monk
Straight,No Chaser - Thelonious Monk
My Foolish Heart - Eliane Elias
Blue in Green - Eliane Elias
 
by enzo_morinari | 2018-09-30 13:19 | 真言の音楽 | Trackback | Comments(0)

代弁者を気取る者へのアルティマトゥーレ・アルティメータム ディオゲネスの犬は夜明けとともに吠え、ソクラテスの最期の弁当を食べる前にアルキメデスは手を洗わない。

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Don't free ride on my tail! 人の褌で相撲を取るな!人の褌で相撲を取る者は喜寿を過ぎてもクズ、人生相撲の序の口である。


代弁者気取りのポンコツボンクラヘッポコスカタン木偶の坊団塊のクソッタレじじいのつまらぬ言説はめしをまずくする。

臨床経験も精神医学にかかる病理の知見もない者がFeeling Toned Complexについて語るな。おまえはFTCがフロイト派/ユング派/アドラー派の深層心理学諸学派内でのみ流通する異端/蛸壺の概念であることすら知らぬだろう。

ポンコツボンクラヘッポコスカタン木偶の坊の団塊のおまえにはなにものも代弁することはできない。おまえの知性教養経験ではな。3流私学文系は尻尾をふってロバの耳の掃除でもしているのがお似合いだ。Ψ(`▽´)Ψ
 
by enzo_morinari | 2018-09-30 06:41 | 沈黙ノート | Trackback | Comments(0)

Do The Hustle! ── 渋谷遠征。宇田川町のCISCO RECORDS前、シスコ坂でBBQしていたら年老いた荒野のならず者ダーティー”Dirty Ol' Man”ハリーがやってきた。

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チーマーだのカラー・ギャングだのといううっとうしい坊やどもがまだ渋谷の街に出現するはるか昔。渋谷の街を肩で風を切って歩いていたのはチンピラヤクザだった。渋谷の不良の小僧っ子どもはチンピラヤクザに牛耳られ支配され薬漬けにされ搾取されていた。かわいそうなくらいだった。

渋谷。銭ゲバ/ゼニカネの亡者どもが蠢き、下衆外道どもによるどす黒い戦争が繰り返される街。Back Stabbersだらけの街。

渋谷センター街のアーケードを過ぎてすぐ右手のライオンで大ジョッキのビールを飲み、ジャンボ・フランクフルト・ソーセージとザワークラウトを食べてからほろ酔い気分でセンター街を歩いているとおない年くらいの小僧っ子が声をかけてきた。

「いいネタあるよ」

私は呪言師ジュゴンと顔を見合わせた。

「ネタ? おまえのネタの100倍いいネタがヤサに唸ってるよ、小僧」

私が言うと小僧っ子の顔色が変わった。両腕を上で阿波踊りの手踊りように動かすと路地から腑抜けたツラの不良が5人飛びだしてきた。

私と呪言師ジュゴンは同時にジャックナイフを尻のポケットから取りだした。刃が飛び出るときの鋭い風切り音が心地よかった。6人の腑抜けた不良につきつける。6人ともアフリカオオコノハズクが擬態したときのような顔になった。

「あぶねえじゃねえか!」
「喧嘩にあぶないもヘチマもねえだろうがよ」
「卑怯だぞ!」
「喧嘩に卑怯もクソもあるもんかよ。喧嘩はやるかやられるかだ」

「やめろやめろ」

腹のすわった声がした。見ると年の頃25, 6のパンチパーマのガタイのいい男がニヤけながら近づいてくる。白い薄手のシャツから刺青が透けている。小僧っ子どものケツ持ちだ。

「話はおれが聞くからヤッパしまいな」

少しは骨のあるヤツが来たと心が浮きたった。

Cisco Kid - War (1972)
黒い戦争/War (What Is It Good For?) - Edwin Starr (1970)
裏切り者のテーマ/Back Stabbers - The O'Jays (1972)
 
by enzo_morinari | 2018-09-29 14:17 | 呪われた夜を超えて | Trackback | Comments(0)

星を継ぐ者の系譜 バッファローの兵士はエクソダスを妨害するポリスマンをシュートし、ぶっ飛びラスタファリアンは「Go ahead, suck my big dick!」と叫ぶ。

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How the dreadlocked rasta was a Buffalo Soldier. B-M

バッファローの兵士はエクソダスを妨害するポリスマンをシュートし、ぶっ飛びラスタファリアンは「Go ahead, make my day! suck my big dick!」と叫んで自由アルデンテ王国の空飛ぶパスタファリアンを視えない銃で自由狙撃する。ポリスマンは「スマソ」とだけ言って荒野の交番の前でぬかずき、スマホをへし折った。ヘシオドスが驚いて種蒔きをやめ、ぎっくり腰そっくりの「くの字」体勢をとった。当面、当座の資金の工面と播種と散種と落首と握手と奥主と博識白書の仕上げとハクション大魔王の接待とハクション各種に忙しい苦沙弥先生に出番はない。「アクション!」の声はかからない。ありがたい。ありがたい。


世界樹と生命の泉の出会う土地で偶然出会ったジャマイカ政府観光局エージェントのハマイカ・ザイマカに紹介されたベッチョリオス・オマヌチョスに居座られて1週間になる。シコリまくりの1週間で困ったものだ。シコ困り。確と困る。然と困る。思考するカンガルーのように困り果てる。オマヌコを突っついてばかりいる亀頭はあたまツンツルテンで目がひとつおまけに手もなきゃ足もない根本に生えるものがある坊主丸儲け。鹿頭は銀杏の二十文。しかも、相手は爪先立ち騎乗位の最中に突如として四股を踏みだす醜女。蔓草でできたバレットと山葡萄の実のイヤリングをしている。FF7のバレット・ウォーレスはいかつい。

FF7のニブルヘイム出身の元ソルジャー、チョコボ頭のクラウド・ストライフの奥義最終必殺秘技は超武久閃断神覇裂斬。反神羅カンパニーのアルチザン組織アバランチのリーダーであるバレット・ウォーレスはタフガイだがミネルバブレスを装備できない。メニューはL1. 装備できるアイテムは武器と防具/バングルとアクセサリの3スロットのみ。Ability Pointは成長を促進する。ATB/アクティブ・タイム・バトルのゲージ減少は死へのカウントダウン。モーグリとチョコボのチョコモグ・ダンスは隠し砦で。コスモキャニオン出身のRed XIII/ナナキはイカす。FF7istはアイシクルロッジ出身のミッドガルの花売りにして古代種/セトラ唯一の生き残りであるエアリス・ゲインズブールに恋をする。エアリス・ゲインズブールは星読みに長け、ライフストリームを導く。Mac使いはしばしばエアリスとエリアスを混同し、混乱する。

「してもいいんじゃないか?」とオマヌチョスに言った。
「してもいいんジャマイカ。生がいいんジャマイカ。in Jamaicaで」とオマヌチョスは答えた。
「ウェイラーズ・エアラインズにリザベーションのメール送る。コンファメーションはおまえにまかす。誤魔化すなよな。誤魔化したら臍のゴマほじくりだしてマカ茶に煎じて護摩符に貼りつけるからな」
「Fontworksのレゲエ書体でセソズリをかくと言った自分が愛おしい」
「おまえ、セソズリをかくなんて言ってねえぞ」
「言った」
「言ってない」
「言った。ラスタファリな心の中で」
「Jahの軍配はおまえに上がった」

Buffalo Soldier - Bob Marley
 
by enzo_morinari | 2018-09-29 04:42 | 星を継ぐ者の系譜 | Trackback | Comments(0)

星を継ぐ者の系譜 跳ねるロゴスの男

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ハッパフミフミ
クサ喰えば
マンチーキタコレ
コークでキメキメ


『出ジパング記』と中野サンプラザと解放区、無法地帯。ヤーマン、ラスタマン、ラスタファリアン、ドレッダー、レゲエ野郎ども。イケナイケムリ、スモク、巨大な凡愚。

『Rasta Man Chant』が大音量で流れる中、「ラスタ・マン! ちゃんとしろ!」とヤーマンは怒鳴った。


1979年4月、『出ジパング記』を記す景気づけとバビロン行きのバスに乗るためボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ東京公演の会場である中野サンプラザまで出かけた。東京公演の2年後、ボブ・マーリーはJAHの導きにより天国に召されたため、最初にして最後のジパング降臨であった。

そのころの世界はフラワートップな1970年代に別れを告げ、なんとなくクリスタルな1980年代を迎えようと鼻持ちならない空気にみたされていたと記憶する。吾輩の鼻がきくのは一部でつとに知れわたっていて、ほどなくタナカヤスオという鼻持ち大王、ボンクラのスットコドッコイがヘッポコ文学賞を受賞してジョシダイセーなる珍妙奇天烈な生き物どもをのさばらせる下地をつくる。 

(カタログ小説だあ? ミンダナオ島でタガログ語でも勉強してきやがれ! チュパイマコ野郎! うさん臭いことこのうえもない「脱ダム宣言」ぶっこきやがってよ! てめえのごとき外道には「きみのココロにダムはあるかい?」なんぞとはけっして問わないが、せいぜい、そのふやけた脳みそにココロのボスの鼻毛でもつけあわせてやりたいぜ! 脂肪お遊戯のヤスオちゃん元知事さんよ! スーツの襟元、ラペルに張りつけた気色の悪い物件をとっとと外しやがれ!)

自画自賛になるけれども1979年春の段階で吾輩はこれら一連のスカの主犯どもの登場と悪辣ぶりをほぼ正確に嗅ぎあてていたのだ。

ソムリエ世界一を鼻にかける鼻持ち野郎のタサキシンヤやら全日空エンタープライズ(旧全日空商事)の取締役におさまって御満悦鼻高々のタカハシトキマルやらお家の一大事で青息吐息、赤坂プリンスのトリアノンでトリュフ探しにやっきになりすぎたポルクよろしく若い衆にブイブイブーブー、ブーたれるカツヤマ某やらの鼻より、吾輩の鼻のほうが数段きくし、華もあると鼻を大きくふくらませて言っておく。

ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズの東京公演は、吾輩が経験したあまたのライヴ、コンサート、リサイタルの中で文句なし、堂々のダントツ第1位である。いまもその評価はかわっていないし、永遠にかわることはない。とにかく、ひと目ボブ・マーリーを見ようというヤーマン、ラスタマン、ラスタファリアン、ドレッダー、レゲエ野郎どもで中野サンプラザはごったがえしていて、どいつもこいつもあたりまえのようにぶっといアレをスモクしまくっていた。

「これはただごとではない。やばいんジャマイカ?」とがらにもなく動揺したことをおぼえている。なかにはお手製の巨大な凡愚を持ちこむ剛の者までいた。あちらこちらからジョイントがまわってきた。スカンクのにおいにヤラれて吐くやつが続出した。吾輩はこのままソリッド&コンクリメントなチョコレートを貪り食いながらアカプルコ・ゴールド・コーストにすっ飛んでいきたい気分だった。花の頂上が吾輩の鼻の穴をコークコークくすぐりまくっていた。

その日の中野サンプラザはまさに解放区、無法地帯、地上の楽園だった。吾輩はとなりにいたすごい美人のおねいちゃん(10歳ほど年上にみえた)と人目もはばからずにネッキングし、激しく舌をからませあい、ペティーングし、さらには、その場でメイクラヴにまでおよんだ。吾輩はその美人のおねいちゃんとつながったまま彼女をかかえて雄叫びをあげ、そこいら中を走りまわった。それは吾輩に限ったことではなくて、いたるところで起こっている「あたりまえ」の光景であった。 

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跳ぶ男/LOGOS JUMP

「おれの名はロゴス。宇宙の果てまでだってジャンプする」

男は言うとその場で軽く2、3度ジャンプし、首をまわし、肩をまわし、膝と肘をまわし、足首をまわし、屈伸し、開脚した。そして、おもむろに天空に煌々として馥郁と輝くグレープフルーツ・ムーンを見上げた。深呼吸。もう一度深呼吸。さらにもう一度。男のからだが徐々に輝きだす。まばゆいくらいになる。「JAH   !」という雄叫びをあげたと同時に男のからだは宙空に浮かび上がり、宙空で一瞬停止したかと思う間もなくものすごいスピードで天空に向けて、宇宙の果てに向けて上昇していく。

「さらばロゴス。さらば跳ぶ男」

かたわらの観る男がつぶやく。

「コギトよ。考える男よ。こんど跳ぶ男に会えるのはいつだろうな?」
「われわれはもう二度と跳ぶ男に会うことはできない。われわれの世界はロゴスを失ってしまったのだ」
JAHの、つまりは『宇宙を支配する巨大な意志の力』のお導きなのだからしかたあるまいな」
「そのとおりだ」
「これからどうする? 考える男」
「そうだな。なにはともあれ、疾走しよう」
「うむ。それが一番だ。疾走するのが。われわれに残されたのは疾走することだけなんだからな」
「疾走しているうちになにか別のことが必ずみえてくる」
「観るのはおれの仕事だ。考えるのはおまえに任せる」
「わかった。わたしは考えよう。答えが出るまで考えつづけよう」
「たのんだぜ。わたしは観つづける。そして、すべてを見届ける」

わたしと観る男は疾走する。疾走するわれわれの正面に跳ぶ男のはにかんだような笑顔が次から次に浮かび、通りすぎ、そして遠ざかってゆく。

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40年以上を経た今でも不思議でならない。1974年の春、E.クラプトンの『461 Ocean Boulevard』が世に出る3ヶ月前のことだ。4月。高校の入学式の翌日、登校途中の朝、後ろからそれまでに聴いたことのない不思議なリズムの歌が聴こえてきた。しかも、驚くほどの大声で。振り向くとドレッド・ヘアの男がいた。もちろん、当時は「ドレッド・ヘア」という言葉すら知られていない時代だ。いま思えば、歌は『I Shot the Sheriff』だった。ただし、「I Shot the Sheriff」のところを「I Shot the Police」とかえて男は歌っていた。そのときは、吾輩はまだボブ・マーリィのことも『I Shot the Sheriff』のことも知らなかった。

鋭い眼光。褐色の肌。引き締まった体。切れ味のある身のこなし。あきらかに黒人だ。身長はゆうに180cmを超えている。吾輩は180cmだがそれよりアカプルコ・ゴールドみっつ分、スカンク5匹分、パナマ・レッド3本分、フラワー・トップスひと握り分は大きかった。しかも、真新しい制服を着ていた。前の金ボタンはすべて外されていて、制服の中から鮮やかな緑色の葉が描かれたTシャツがのぞいていた。メアリー・ワーナーのイラストだった。メアリー・ワーナーの葉っぱのイラストの下には「Get Up, Stand Up! Don't Give Up the Fight!」の文字があった。

「ヤー・マン!」と満面の笑顔で男は言った。口元からのぞく歯はエクストラ・ウルトラ・スーパー・トニー・ジョー・ホワイトくらい白くてまぶしかった。ヤー・マン? なんだ、そりゃ? 吾輩が不思議そうに男を眺めていると、男は「ヤー・マン。サボろうぜ」と言って肩を組んできた。

「サボってなにするんだよ」
「逗子の森戸に太陽が海に沈む秘密の場所があるんだ。行こうぜ」
「太陽が海に沈む秘密の場所ならよく知ってるよ」
「そんなら話は速えや」
「ところで、さっき歌っていた歌は?」
「レゲだ」
「レゲ?」
「くわしいことは逗子の海で教えてやるさ。とにかくだ、Time Will Tellだけど俺たちにゃ、時間がねえ」

そして、吾輩と星を継ぐ者、跳ねるロゴスの男はその場でジャンプ・ダンピング・クイック・ターンで360度回転し、さらに180度向きをかえて学校に背を向け、駅に向かって踊るように走りはじめた。腹の底からエネルギーが溢れてくるような気分だった。それは跳ねるロゴスの男もおなじだったはずだ。吾輩はおぼえたての言葉を叫んでいた。

「Hoka Hey! Ya Ta Hey!」
「なんだって? なんて言ったんだ?」と跳ねるロゴスの男がたずねた。
「戦うにはいい日だ! 死ぬには手頃な日だ!」
「ヒャッホウ!」
「アヒェヒェ!」

われわれはゲラゲラと大声で笑いながらオーバー・ドーズ全開で疾走した。ジミ・ヘンドリックスより、ジム・モリソンより、ジェフ・ベックより、ジョン・レノンより、クリフォード・ブラウンより、ボブ・ヘイズより、カシアス・クレイより、カール・ゴッチより、ルー・テーズより、スプートニクより、アポロ13号より、アメリカより、ソ連より強く速く。何倍も何十倍も何千倍も何万倍も何百万倍も強く速く。登校中の高校生どもが驚きの表情を浮かべてわれわれのために道をあけた。吾輩と跳ねるロゴスの男との星を継ぐための日々のはじまりだった。

 I Shot the Sheriff - Bob Marley(Studio Recording)
 I Shot the Sheriff - Bob Marley (Live) *B.マーリィが完全にぶっ飛んでいる。

さて、ラスタマン・ヴァイブレーションでバビロンまでひとっ飛びだ。エクソダスの日はちかいぞ! ナッティ・ドレッドの兄弟たちよ!「その日」に備えてがっつりバックバクに炎をつかんでおけ! 一度つかんだ炎は絶対に離すなよ。幸運、チャンスの女神の前髪といっしょなんだからな! アチッ! またくちびるをヤケドしちまったぜ。まったく齢はとりたくねえもんだ。ジョイントひとつまともにできやしねえ。もうちょい、きつく巻いてくれよ、兄弟。

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Third World - Lagos Jump

(JAHの導きがあればつづく。)
 
by enzo_morinari | 2018-09-28 16:11 | 星を継ぐ者の系譜 | Trackback | Comments(0)

「あなたを愛してしまいそう」とナスカ・エッグプラントは言って『Desafinado』を口ずさんだ。銚子の漁師が量子揺らぎで悪酔いしたように調子っぱずれだった。

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秋茄子は早酒の糟に漬けまぜて嫁にはくれじ棚に置くとも 夫木抄
夜遊びの猿真似コンペティション(Night Moves/Monkey See, Monkey Doo.)


「あなたを愛してしまいそう」と彼女は言って『Desafinado』を口ずさんだ。手のほどこしようのない音痴。銚子の漁師が量子揺らぎで悪酔いしたような調子っぱずれな『Desafinado』だった。1月の川が流れる街のコルコバードの丘のキリスト像が流した涙をボトリングしたおいしい水/Agua De Beber波/Waveが引くように消えてしまった。

ファントム・メナスのメセナ活動の一環としてベイナス・ブラック・ビューティーをマルナス・ホワイト・ベイティにしようという活動の過程でナスカ・エッグプラントと出会った。その日のうちに私とナスカ・エッグプラントは中酸実夏実奈須比茄子御用邸ホテルにナスシケこんだ。

セントエルモの火に焼かれてしぎ焼き/焼きなすになった奈須野町出身の看護婦のナスカ・エッグプラントの口ぐせは「よし茄子事はナスシング」だ。ナスカ・エッグプラントの体液の93%はアルカロイド(灰汁)で、残りは水分と糖質である。

焼きなす/しぎ焼き/味噌炒め/煮びたし/田楽/浅漬け/麻婆茄子/カポナータ/ムサカ/ババ・ガヌーシュ。これ以外の料理は作らない。作れない。玉子ぶっかけめしすらもだ。「玉子ぶっかけめしを食べたい」と言ったら、賀茂茄子をみじん切りにしてめしにぶっかけ、生醤油をたらしてから「はい。玉子植物のぶっかけめしかもかも。ちんちんかもかも。Chin Chin Come Come」と言って、とどまることなく腰をふりたてた。

茄子だ!
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ナスカ!
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NASCAR!
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NASAも?
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NASHIは?
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支那竹?
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竹島!
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午睡後、コルコバード星の散歩の途中、WAVEで三婆三番叟産婆ノートを買い、アイルトン・セナ・ダ・シルバが眠るアウトドローモ・インテルナツィオナーレ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリのタンブレロ・コーナーにおいしい水を供えにイパネマの娘と思った矢先の出来事だった。

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夕暮れどき、秋の盛りなのに、まだ夏の盛りの余韻が残る神宮外苑の銀杏並木を鉄の馬で疾走中にとびきりの『Desafinado』は聴こえてきたのだった。愁いを含んでほのかに甘いアクースティック・ギターの調べに乗って。

ホブソン・コヘア・ド・アマラル。生粋のカリオカ、リオ・デ・ジャネイロっ子だ。1月の川はたいてい冷たいものだが、ホブソンは明るく暖かくやさしい。シンガーであり、ギタリストであり、パーカッショニスト。在日13年。カタコトの日本語とたどたどしい英語とファンキーなポルトガル語を織りまぜて一所懸命話す姿がキュートだ。

神宮外苑の銀杏並木でホブソンと初めて会ったとき、彼は間近に迫ったライヴのレッスン中だった。ホブソンはママチャリを脇にとめ、ベンチに座って一心にギターを弾き、歌っていた。私がホブソンの前を通りすぎようとしたとき、彼はスコアから眼を上げ、私にとびきりの笑顔を投げかけてきた。私も手持ちのうちの最高の笑顔をホブソンに投げ返した。

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神宮第二球場で草野球の試合をしばし観戦し、ピッチャーのションベン・カーブに舌打ちし、バッターの大根切りスウィングに野次を飛ばし、両チーム全員の刺すような視線を一斉に浴び、もと来た道を戻った。ホブソンは前と同じように一心不乱に練習をしていた。私は『青山通りから12本目の銀杏の木の下』に鉄の馬を停め、ホブソンに近づいた。近づくにつれて、『Desafinado』は輪郭がくっきりとしてきた。それは名演と言っていい演奏、歌唱だった。その『Desafinado』は私の知るかぎり、スタン・ゲッツ & ホアン・ジルベルトの名演にも引けをとらないように思われた。『Desafinado』はホブソンの十八番であり、スタン・ゲッツ & ホアン・ジルベルトの演奏を聴いて以来、私のフェイヴァリット・ソングでもあった。調子っぱずれな人生を生きる者にはうってつけの曲だ。

ボッサ・ノッバにほのかに薫る哀愁は、若く名もなく貧しき青春の日々と深くつながっている。ボッサ・ノッバは安アパートの一室で誕生した。まだ無名だった若かりしホアン・ジルベルトとアントニオ・カルロス・ジョビムが大きな音を出すことのゆるされない部屋で、ほかの住人たちに気づかって撫でるようにギターを弾き、小声でささやくように歌ったとき、ボッサ・ノッバは生まれたのだ。そのことをホブソンに言うと、「どうして知っているんだい?」と大きな眼をさらに大きくして言った。

「アントニオ・カルロス・ジョビム本人から聞いたのさ」
「ええええええっ!? ほんとに?」
「うそ。本で読んだのさ」
「うへぇ! 日本人はほんとに勉強好きなんだなぁ」とホブソンは言って、両手を天に向かって差し上げるような仕草をした。

ホブソンはそれから『黒いオルフェ』や『コルコバード』やボッサ・ノッバ風にアレンジした『上を向いて歩こう』を聴かせてくれた。私がお礼にビールをごちそうすると誘うと、ホブソンは「グーッド! グーッド!」を7回も連発した。

銀杏並木沿いのいい雰囲気のレストラン、「セラン」に行き、通りに面したテラスでビールを飲みながら、日本のことやブラジルのことや音楽のことやサッカーのことやアイルトン・セナ・ダ・シルバのことやエドソン・アランテス・ド・ナシメントのことやナナ・バスコンセロスのことやパット・メセニーのことやホアン・ジルベルトのことやアストラット・ジルベルトのことやアントニオ・カルロス・ジョビムのことを話しているうちに私たちはとてもインティメートな気分になっていった。

「弾いてもだいじょうぶかな?」と眼のまわりをうっすらと染めたホブソンが尋ねた。
「ノー・プロブレムだと思うよ」

ホブソンはとてもキュートな笑顔を見せ、ケースからギターを出した。内心、私はお店のひとからたしなめられるかなと思ったが、ホブソンの涼しげなギターの音色と哀愁をおびた歌声が秋の気配を漂わせはじめた夕暮れの銀杏並木に流れ出すと、まわりのだれもがしあわせそうな表情になった。曲が終わるたびにあちこちで拍手が起こったほどだ。「あちらのお客さまからです」と言って、若いギャルソンがビールを4杯持ってきた。私とホブソンはごちそうを山分けし、大ゴキゲンで飲み干した。

秋なのに蝉しぐれ、揺れる銀杏の葉陰、ボッサ・ノッバ ── 秋なのに、この夏の思い出にまたひとつ宝石が増えた気がした。
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Eu Sei Que Vou Te Amar - Vinicius de Moraes and Maria Creuza
Desafinado - Stan Getz & Joao Gilberto
Corcovado - Stan Getz/Astrud Gilberto
おいしい水/Agua De Beber - Antonio Carlos Jobim
波/Wave - Antonio Carlos Jobim
Eggplant - Michael Franks
星の散歩 - 小野リサ
三婆三番叟産婆ノート(One Note Samba) - Stan Getz & Charlie Byrd
 
by enzo_morinari | 2018-09-28 07:11 | あなたと夜と音楽と | Trackback | Comments(0)

Barbaros! Barbaros! 追憶の彼方に消えてゆくジネディーヌ・ジダンとバーバラ・ストライサンドとポカホンタス・マトワは手を携え、「Barbaros!」と叫ぶ。

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バルバロス! それは歴史の闇に葬り去られた者たちの反抗の叫びである。

カスター将軍に屈辱的な敗北をもたらしたスー族ラコタ・オグララの戦士、クレイジー・ホースは「薔薇の蕾の戦い(The Battle of the Rosebud)」で「今日は戦うにはいい日だ! 死ぬにはいい日だ!」と叫んで一族の先頭を疾走した。

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Barbra Streisand "The Way We Were"
 
by enzo_morinari | 2018-09-27 17:36 | Barbaros Barbaros | Trackback | Comments(0)

きのうは千駄ヶ谷の国立能楽堂でお能、きょうは隼町の国立小劇場で落語の独演会、あしたは渋谷のユーロスペースで映画と忙しい団塊木偶の坊頰かむりクソッタレじじいの哀れΨ(`▽´)Ψ

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そのポンコツボンクラヘッポコスカタン木偶の坊の団塊頰かむりクソジジイはじきにくたばるのだが、この期におよんでA( )Cに余念がない。哀れといえば哀れ、有り体にいうならば無様以外の何物でもない。
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老い先短いてめえの人生の来し方行く末/残されたわずかな手持ちの時間を前にしても、なお醜悪なA( )Cぶり。しかし、この有様はこのクソッタレ、テスタ・ディ・カッツォでファッチャ・ア・クーロでヴァッファンクーロだけのことではなく、ポンコツボンクラヘッポコスカタン木偶の坊の団塊すべてに共通する。

そりゃな、年金たんまりもらってウハウハニマニマ(^ω^)βだしな。悠々自適でけっこうなことだ。そのクソッタレじじいに関して言うならもうすぐクロノスの大鎌をふりあげた死神が行くから文化的A( )Cの日々は数えるほどしかないが。Ψ(`▽´)Ψ

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死神 - 三遊亭圓生
 
by enzo_morinari | 2018-09-27 08:57 | 沈黙ノート | Trackback | Comments(1)