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亡国の類 ── 謝蓮舫

 
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ケチャップに秘められた「食の伝播」に関するいくつかのことと辻元清美の上顎部の形状問題と「真実の口」#3

蓮舫をゆるしてはならない。のさばらせてはならない。蓮舫の醜さはみずからの愚かさを隠蔽するために「賢そうに」みせかけるところに現れている。北野ファンクラブで、高田文夫に「茶の間に土足で上がりこんでくるんじゃない!」と言われたときの蓮舫の叱られた仔犬のような表情は悪くなかった。だが ── 。謝蓮舫はいまや、辻元清美に続いて亡国の類の筆頭にある。以下、列挙し、あげつらう。

可愛げなし
A( )C
傲岸不遜
思い上がり
勘ちがい
虫酸を呼ぶ引きつったせせら笑い
 
by enzo_morinari | 2013-11-29 04:22 | Media Vita in Morte | Trackback | Comments(0)

Esprit Noir#3 ストラテジック・ブレーン&ボディ

 
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一言一句、片言隻句に深く心いたすべし。E-M-M



1. 眼に石鹸を入れることはできても、石鹸に眼を入れることはできない。





















2. 古今東西、自分の髪の毛の本数を数えきった者は達磨大師のほかに存在しない。


















3. 舌を出したまま鼻で息をすることはできない。























4. あなたは愚かにも3を試したはずだ。
















5. 3を試したときに、「え? できるじゃん!? おれ(あたし)、もしかしてヘン?」と思っただろうが、その時あなたは縄張りを見回り中に棒っきれに衝突して脳しんとうを起こしたマヌケブルテリアのような What's マイケルづらになっていたはずである。深く恥じるべし。




















7. あなたは「ダマされた!」と思い、ちょうど今、半笑いを浮かべている。















8. あなたは6を飛ばしたことに気づいていない。注意力散漫はたいていの場合、人生に禍根を残す。














10. あなたは本当に6を飛ばしたか確認し、さらに半笑いを浮かべている。
















11. そしてまた、あなたは9が飛ばされていることに気づいていない。













12. つまり、あなたは救いようのない馬鹿/愚か者である。










13. 悔しかったら、仕返しにこのテクストをコピペし、拡散しなさい。
 
by enzo_morinari | 2013-11-28 06:17 | Esprit Noir | Trackback | Comments(0)

オーロックスの夜#1

 
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遠い遠い大昔。私は人間の一生で一番美しいはずの二十歳を目前にしてずいぶんと生き急いでいた。生き急いでいると実に色々なものが見えてくる。普段は見えないものまで見える。

歯並びの悪いほうの村上春樹が実は小室直樹の中学時代の隠し子で、二人そろって歯列矯正の一環としてイルザ・ランドをストーキングしていたり、東京タワーと横浜マリンタワーがすごく仲が悪くて、大黒埠頭でオーディエンスに気づかれないように夜ごと脛を蹴飛ばしあっていたり、スパム・メールの黒幕はライオン・エステート不動産のまわし者で、ジョン・ベルーシの復権のためにドクター・ペッパーを1日に12本一気飲みしていたり、生きた化石のゴンベッサがところかまわず泳ぎまわっていたり、北京原人やらネアンデルタール人やらアウストラロピテクス・アナメンシスやらムンゴマンやらアイスマンやらが徘徊していたり、ケナガマンモスとコロンビアマンモスが牙を突き合わせ、それをインペリアルマンモスが高見の見物を決め込みながらムカシマンモスの尻を撫でているのまで見えた。オーロックスのヘック・キャトルと出会ったのはそんな夜だった。

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ヘック・キャトルの口ぐせは「こんちくしょうめ!」だ。ヘックはなにかというと「こんちくしょうめ!」と怒鳴る。ヘック・キャトルの怒鳴り声の威力、破壊力は凄まじいもので、近くでトナカイの夫婦を製造販売していたリサ・ラーソンが心臓麻痺を起こしかけた。そのときはWWF(世界自然保護基金)から焼鳥類似学者のマックス・ジャック・ニコルソン、WWFにロゴ・ロコモコ・ロコモーションを提案した怪鳥類学者のピーター・フォーク&ナイフ・スコット、虚業家のビクター・ニッパー・ストーローハット、アマチュア無線学者のガイ・アノニマス・フォークス・ガイア・ヤクショ・モンターニュフォート、オランジナ柑橘系日配ベルンハルト公らを原告としてアフリカの小国の国家予算なみの損害賠償請求訴訟を提起された(裁判は私の超絶弁論によって実質勝訴ともいいうる「即決和解」に持ち込んで事なきをえた)。

また、イーストリバーを航行する20万トン級の貨物船を怒鳴りつけて沈没させたこともあるし、ミライカデナとミライイワクニとミライヘノコから飛来したV-22墜落型オスプレイを「こんちくしょうめ!」のひと言で操縦不能状態にしたことだってある。それも一度や二度ではない。三度だ。

ヘックは「こんちくしょうめ!」のあと1時間ほどしゃっくりが止まらなくなる。しゃっくりは「ヒック」のときもあれば、当然、「ヘック」のときもある。ヘックしゃっくりのときは自分でしゃっくりをしたくせに「だれだ! 気安く俺様の名前を呼ぶやつは!」と怒りだす始末だ。

「ヘック!」「だれだ! 気安く俺様の名前を呼ぶやつは!」
「おまえだよ」(私)
「ヘック!」「だれだ! 気安く俺様の名前を呼ぶやつは!」
「おまえだよ」(私)
「ヘック!」「だれだ! 気安く俺様の名前を呼ぶやつは!」
「おまえだよ」(私)

こんなようなことが1時間もつづく私の身にもなっていただきたいものだ。ただし、悪いことばかりではない。「ヨックしゃっくり」と「モックしゃっくり」がいい塩梅で出たときはそこそこおいしい思いができる。トーキョー・シティのミナミアオヤマからヨックモック製品の詰め合わせがFedEXのカーゴ満載で届くのだ。そのときはハドソンリバー・パークとイーストリバー・パークとイーストリバー・ステート・パークのホームレスたち全員を集めて騒々しいにもほどがあるお茶の会が始まる。

お茶の会の最後には体が大きくて力の強そうなホームレスが選抜され、失われたアークの上にヘック・キャトルを乗せてワシントン大行進する。マーティン・ルーサー・キング・ジュニアもおっとり刀で駆けつける。宇宙を支配する巨大な意志の力からはお祝いがわりに『新・十戒』と『獣戒』が授けられもする。

問題は行進の途中でイーストリバーが真っぷたつに裂けてしまうことだ。まあ、向こう岸に渡るのに便利といえば便利ではあるのだが。翌日のニューヨーク・タイムズの一面はその記事で埋まる。

自分たちのせいでホワイト・ハウスで国家安全保障会議が招集されるのはあまり気分のいいものではない。当時の大統領はボンクラ・ジミー・カーターだったからいいようなものの、もしあのときのアメリカ合衆国大統領がジョージ・ウォーカー・モンチッチー・ブッシュだったらまちがいなく巡航ミサイルを100発くらい撃ち込まれていたと思う。それを思うと私はつくづくついていたのだなと胸を撫で下ろす。

猿に毛の生えたような男に殺されるのなんて冗談じゃない。真っ平御免だ。アメリカシロヒトリとミツユビナマケモノをサラダボウル一杯食わされるほうがまだましというものである。

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ヘック・キャトルと出会って3日目のことだ。晩秋の弱々しい陽がすっかり落ちた火灯し頃。私はハドソン・リバー・パークのベンチを寝ぐらがわりにして、14th ストリートのどんつく、グリニッジ・ヴィレッジの外れにある閉店セール中のポーン・ショップで15ドルで買ったSONYのオンボロのラジカセで『ワシントン広場の夜はふけて』と『Autumn in New York』と『ニューヨーク炭坑の悲劇』を繰り返し聴きながら眠られぬ夜をビバークしていた。

音楽がよほど心地よかったのか、ヘック・キャトルは私の枕元で大鼾をかいて眠ってしまった。42回目のMJQの『Autumn in New York』が始まったとき、ヘック・キャトルは突然起き上がり、ハドソン川に向かって宣言した。

「俺が無理でも俺のこどもたち、こどもたちが無理なら俺の孫たちの中からアメリカ合衆国大統領を出す!」

宣言後、ヘック・キャトルはまた大鼾をかいて眠りについた。のちに、この日、1978年11月26日は『偶蹄目覚醒記念日』として永遠に記憶されることとなるのだが、私もヘック・キャトル本人もそんなことになるとは知らず、ただ物騒で寒くて心細くて空腹なだけのニューヨークの晩秋を震えながらやりすごした。どのような栄光にも人知れず牛知れないつらい過去があるのである。

『ハドソン川の奇跡』と『9.11ニューヨークの悲劇』が起こるのはまだ20年以上も先の話だし、その頃の私は東西冷戦はいつか世界の破滅につながり、ベルリンの壁はさらに高さと憎悪と悲しみと苦悩を増すと考えていた。ところが今日までに世界は大きく動いた。

東西冷戦の終結。ベルリンの壁崩壊。そして、ソビエト社会主義連邦共和国の瓦解。インターネットの普及によって人類の「知」の意味とありようは根本から変わった。まったく予想もしない動き方、チェンジぶりだった。そして、『奇妙な果実』の誕生から70年余。マーティン・ルーサー・キング・ジュニア死して40年。「奇妙な果実」の子孫がついにアメリカ合衆国大統領となった。「Yes, We Can Change!」というとても魅力的でチープな広告文案とともに。

当然のことだが、副大統領にはわれらがヘック・キャトルの孫、ヘック・キャトル・ジュニアジュニアが就任した。彼のおかげで世界の牛肉価格は安値安定を維持している。オバマのあとには第45代アメリカ合衆国大統領ヘック・キャトル・ジュニアジュニアが誕生することが確実な情勢である。なにしろ、ヘック・キャトル・ジュニアジュニアには強力なロースト・ビーフ集団(ロビイスト)を擁する「全米牛肉協会」が後ろ盾としてついているのだ。

大統領選のスローガンもすでに決まっている。「Cow Words To Become Water Note!」だ。なにを隠そう、この私が考案したものである。バラク・フセイン・オバマの「Yes, We Can Change!」より有権者への訴求力は強いと思う。キャンペーンのスローガンとしてはまちがいなく傑作の部類に入る。ACC賞くらいは楽にゲットできるだろう。そして、第45代アメリカ合衆国大統領ヘック・キャトル・ジュニアジュニア誕生の暁には私がアメリカ合衆国大統領首席補佐官として表舞台に躍り出るという寸法である。

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さて、「死ぬまでに経験しておくべきいくつかのこと」について手短かに申し上げる。まあ、取って付けたようなものだ。本題をすっかり忘れてしまっていた。申し訳ない。

死ぬまでに経験しておくべきいくつかのこと。その筆頭は秋のニューヨークである。春でも夏でも冬でもなく、秋のニューヨーク。春のパリと夏のニースと冬のペテルブルグとともに死ぬまでに一度は経験しておくべきだ。もちろん、MJQかジョニー・ホッジスかスタン・ゲッツかタル・ファーロウかソニー・スティットがプレイする『Autumn in New York』を何度も何度も聴いて口ずさめるようになってから。運がよければヘック・キャトルの子孫たちとも友だちになれる。

では、アメリカ合衆国大統領選挙勝利の祝賀会でお目にかかろう。祝賀会当日のメイン・ディッシュはすでに決めてある。「A5クラスの白館牛による牛鍋」だ。
 
by enzo_morinari | 2013-11-26 23:07 | オーロックスの夜 | Trackback | Comments(0)

ハイデガーの愛人の絶望とCosina Voigtlander NOKTON 58mm f1.4的世界と彼女の寂寥

 
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 なにものも濡れねずみの孤独を癒すことはできない。E-M-M


 銀座4丁目交差点。ライトアップされた和光の時計台が9時の鐘を打つ。強い通り雨。三原橋脇の世紀末ホテルのペイヴメントが銀座の街のあかりを受けて艶かしく光る。
「ハンナ・アーレントがハイデガーの爺さんの愛人だったなんて。そんなこと、死ぬまで知りたくなかった。しかも、こんな夜ふけに」
 彼女は吐き捨てるように言い、青いレインコートの襟を立てた。そして、「世界の果てにある木樵小屋に閉じこめられているような気分よ。日毎夜毎、哲学者の手にいたぶられるひとりぼっちのねずみのほうがまだましだわ。なにもかもが Cosina Voigtlander NOKTON 58mm f1.4 で見ているみたいに青く煙っていく。" 時間性 "について考えるのはきょうかぎり、やめにする。濡れねずみの孤独を癒すことはだれにもできない」とつけ加えた。

 通りをゆくだれもがハネをあげながら早足に家路を急ぐ。あたたかな笑顔と良妻のクリームシチューの湯気が待つ家へ。事前にウェストかルノワールで打ち合わせでもしていたように店々のあかりが順番に無表情に素っ気なく消えてゆく。ドライケーキを踏みつぶしたようなシャッターの音がざらついた心を駆り立てる。通りをゆく人もネオンも街あかりも蒼い河を流れてゆく。二度と引き返せない蒼い河を。
 仕方ない。漕ぎ出そう。ゆっくりと。誰にも気づかれないように。音を立てないように。夜の中へ。夜はやさしい? いつだって夜は深く、残酷で、容赦ない。

 私は孤独なナイトウォーカー。雨の中のナイトウォーカー。みんなひとりぼっちのナイトウォーカー。
 
by enzo_morinari | 2013-11-25 18:03 | Esprit d'Azur | Trackback | Comments(0)

ソバージュネコメガエルの実存の最先端#3 現象と発見

 
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旅の途中、一人の王子がある田舎道を歩いていた。王子は自分の歩いている道を直前に片目のロバが歩いていたことに気づく。王子がなぜそのことに気づいたかと言えば、彼の歩いている道の左側の草ばかりが食べられていたからだ。H-W『スリランカの三人の王子の旅』

電流と磁気の関係にかかる発見、ダイナマイトの発明、クリップの発明、X線の発見、ラジウムの発見、ポリエチレンの発見、ペニシリンの発見、LSDの幻覚作用の発見、テフロンの発見、電子レンジの発明、マジックテープの発明、トンネル効果の発見、宇宙背景放射の発見、パルサーの発見、ポストイットの発明、恐竜滅亡の小惑星衝突原因仮説、高分子質量分析法の発見、カーボン・ナノチューブの発見、安全ガラスの発明、導電性高分子の発見、キチンの開発 ── すべてはセレンディピティウサギ=「幸福な偶然」を捕まえた結果である。H-S


当日、葬儀に来られなかったひとに「虹子の復活」のことをなんと説明すればいいのか悩んでいると、剥がされた背中の皮をカーボン・ナノチューブとキチンで再生された因幡の白兎のように顔を輝かせながら「わたしが電話する」と虹子は言い出した。

「虹子ちゃん、それはいくらなんでもいきなりすぎるんじゃないか?」
「いいよいいよ。かえってよろこぶよ。もしかしたら、御祝儀もらえるかも」

虹子のセレンディピティぶりにはいつも驚かされる。おそらく、21世紀世界において虹子くらい「現象と発見」のあいだに横たわる深い渓谷を飛び越える能力を持った者はいない。セレンディピティ・セレブリティと呼びたいほどだ。

虹子は実に手際よく「復活通知」をこなした。昼すぎに始めて、夕方のニュースの時間には「復活通知」は最後の1件になった。最後の1件は東大の仏文科でフランス語を教えている虹子の伯父さんだ。フランス象徴派詩人の著名な研究者で、大江健三郎のノーベル賞受賞についてラブレーばりの奇妙奇天烈な文章で過激な批判を行った人物。名前を言えば誰だって知っている。

私が電話した。「馬鹿者! グラン・ペゾン!」と怒鳴られて電話を切られた。虹子が再度電話して事なきをえた。グラン・ペゾン伯父さんからは何日かして祝電がきた。たぶん、祝電だと思う。お祝い電報だったから。電報にはただ一行、「Un coup de dés jamais n'abolira le hasard」と記されていた。

サイコロのひとふりは偶然を排除しない ── 。マラルメか。気障なじいさんだ。「99本のきゅうりと9リットルのエビアンは幸運をもたらさない」のほうがイケてるぜ、グラン・ペゾン伯父さん。

「99本のきゅうりと9リットルのエビアン」が幸運をもたらすことを知るのはもうちょっと先だ。現金書留で御祝儀を送ってくれた奇特なひとびとに「99本のきゅうりと9リットルのエビアン」に匹敵する幸運が訪れますように。

イエスの復活の例もあるし、お通夜の最中に息を吹き返して「棺桶から世界のみなさまこんにちは」という話だってあるのだから虹子が生き返ったのはいいとして、きゅうりを食べすぎて死ぬなどというふざけた話があるのか? 腑に落ちない。納得がいかない。

きゅうりを99本もいっき喰いしてエビアンを9リットル飲んだ虹子も虹子だが、死亡診断書に「きゅうりと水の過剰摂取に起因する低ナトリウム血症による心不全」とシュライブしやがったドクター野本に腹が立つ。きっと死亡診断書を書きながらむひょむひょ笑っていたにちがいない。死亡診断書はどうするか? 記念にとっておくことにしよう。なにも知らせずに虹子がドクター野本を訪ねるという手もある。ナースの辻と不倫していることを証拠画像付きで暴露したって文句は言わせない。


きゅうりの食べすぎと水の飲みすぎで突然死した虹子が生き返ってから1週間。やっと以前の生活が戻ってきた。虹子は「死んでいた時」にずっとカエルの夢をみていたそうだ。オリーブ・グリーンの太ったカエルがある日我が家にやってきて一緒に暮らす夢。退院してからもずっと同じ夢をみるという。キッチンではそんな虹子が『バラ色の人生』を口ずさみながらきゅうりを刻んでいる。虹子のことだから、そのうち、『きゅうり色の人生』を歌いだすだろう。虹子に声をかける。

「朝ごはんはなに?」
「きゅうりの塩揉みときゅうりの酢の物ときゅうりサンド」
「冗談?」
「うん」
「おもしろくないよ」
「どうして? おもいっきり笑うところじゃん」

そんなようなかなり入り組んでいてちょっと不思議でなんとなく愉快な事情を抱えたギラン・バレーの朝だ。朝ごはんができあがるまでのあいだにポルコロッソと散歩に出た。

桜の蕾がほころびはじめている。空を見上げる。花曇り。スミダ川沿いの桜の土手が薄紅に色づくのはもうすぐだ。雨の気配がある。雨の匂いも少しする。さくら橋のたもとにさしかかり、ポルコロッソが急に強くリードを引きはじめる。さくら橋の中程のベンチに向かってぐいぐいとリードを引く。いつもどおりのいい朝だ。おとといもきのうもおなじ朝だった。あしたもきっといい朝にちがいない。

散歩の仕上げはさくら橋のベンチでポルコロッソにピーナッツをあげること。ポルコロッソもわかっている。世界にただ1匹のミニチュア・セントバーナードであるポルコロッソは朝のさくら橋のベンチでピーナッツを食べるのが大好きだ。ポケットにはひと握りのピーナッツがある。私がベンチに座ると同時にポルコロッソは素早い身のこなしでベンチに飛び乗り、お座りをする。待ちきれないのか、ぐーぐーと唸り、足踏みまでしてピーナッツを催促する。「はやくはやく! はやくピーナッツちょうだい!」とでも言っているようだ。

「ダウン!」

ポルコロッソはその場に素直に伏せる。「タウン!」と吠えたら合格。しかし、まちがっても、「症!」なんて言うなよ、ポルコロッソ。演説青年のスミジル・スミスじゃないんだからな。レイシストはお断りだぞ。いろいろめんどくさいことになるからな。いいな? 当然、わかってるよな? 返事くらいしろよ、ポルコロッソ。無理か。相手は犬だものな。

ポケットからピーナッツをひと粒取り出し、「ウェイト!」と言いながらポルコロッソの鼻の上にのせる。ポルコロッソは上目づかいで私をみる。焦らす。ぐーぐーと唸って不満げなポルコロッソ。さらに焦らす。ぐーぐーぐー。まだ焦らす。ぐーぐーぐーぐー。口の端っこから涎がこぼれはじめる。私の「よし!」のひと言を待っているのだ。

「吉田!」

ポルコロッソは一瞬ぴくっとするが我慢する。ポルコロッソの前足のまわりが涎で濡れている。ポルコロッソが「ブラマヨの!」と言ってくれることを期待するが、それもやっぱり無理な相談というものだ。

「吉本!」

まだ我慢するポルコロッソ。まちがっても「隆明!」と言ってくれないのは先刻承知だ。合掌。私の個的幻想が速度を増して疾走しはじめる。「興業!」では台無しだからな、ポルコロッソ。わかってるよな?

「吉行!」

まだまだ。「淳之介!」と言おうものなら宮城まり子が黙ってはいまい。ろくでもない奴に騙されてそれどころではないだろうけど。

「ヨシムラ手曲げ直管!」

「え?」という顔をするポルコロッソ。「いやあ、ポップ・ヨシムラというごきげんなじいさんがいてさあ」と言っても、ポルコロッソにわかるはずがない。ポルコロッソが生まれるはるか昔にポップ・ヨシムラはこの世界にアディオースしているんだから。

「よしなに!」

くぅんと鼻を鳴らすポルコロッソ。

「よっしゃ!」

私は田中角栄か? いや、田中角栄ではないはずだ。たぶん。しかし、あまり自信はない。くぅんくぅんくぅん。そろそろポルコロッソは限界だ。

「よし!」

私が言った途端にポルコロッソは頭をさっと後ろに引き、落ちるピーナッツを見事にキャッチ。技にさらに磨きがかかってきた。動きに微塵も迷いがない。反復継続というのはすごいものだ。

そんなことを繰り返しているうちにピーナッツはすべてなくなる。イマドシルト中学校の始業を知らせるチャイムが鳴る。そろそろお家へ帰る時間だ。虹子のおいしい朝ごはんが待っている。私が立ち上がるとポルコロッソもベンチから飛び下りる。ポルコロッソは私の右側真横にぴたりとつき、私のペースに合わせて歩く。ときどき、私の様子をうかがうように顔を横にふり、私を見上げる。これもいつもどおりだ。こんな幸福な日々がいつまでもつづけばいい。でも、きゅうりはしばらく御法度だ。口の臭い戸籍係はもううんざりである。ドクター野本にはかならず仕返しをする。

さくら橋を渡ってすぐにポルコロッソが立ち止まった。植え込みに顔を向け、不審そうに鼻をくんくんさせている。ん? なにかいるのか? 犬だから当然だが、ポルコロッソはとにかく鼻がきく。危険や異常事態をすぐに察知する。ポルコロッソといっしょに暮らすようになってからきょうまでの7年間、ポルコロッソには何度命を救われたか知れない。

ポルコロッソが鼻を向けている先を見る。特に変わったものはない。パンタグリュエリヨン草の一群が春のやわらかな風をうけて揺れているだけだ。ん? いや、なにかいる。眼を凝らさないとわからないが、たしかになにかいる。さらに眼を凝らす。パンタグリュエリヨン草の濃いモス・グリーンの葉の上になにかがいる。そこだけ光っている。近づく。さらに近づく。光っているものの正体を見極めるのだ。

私はそうすることがあらかじめ決められていたように顔を近づけた。ローズマリーのような強い香りを放つパンタグリュエリヨン草の葉の上には一匹のソバージュネコメガエルがうずくまっていた。からだの大きさと白い筋とイボの数と形状から見てかなり若い。

「ねえねえ、ぼくにも見せてよ! においを嗅がせてよ!」とポルコロッソがせがむ。ソバージュネコメガエルはかたく眼を閉じ、身動きひとつしない。世界のすべてを拒絶しているようにも見える。ポルコロッソが吠えたてても、私が指でつついても、アルミ缶を満載したリアカーを引くホームレスの老人が『The Long and Winding Road』を大声で歌いながらすぐそばを通りすぎても、カミナリが鳴っても、クロネコヤマトの配送車が電信柱に激突しても、ポリス・カーが耳障りなサイレンを鳴らしながらやってきても、ソバージュネコメガエルは微動だもせずにパンタグリュエリヨン草の葉の上にうずくまっていた。
 
by enzo_morinari | 2013-11-24 16:16 | ソバージュネコメガエルの実存の最先端 | Trackback | Comments(0)

ソバージュネコメガエルの実存の最先端#2

 
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葬儀の段取りや親戚、友人知人への連絡、形見分け、生命保険金の請求手続き、役所への死亡診断書の届出など、虹子が生き返るまでの2日間は目がまわるほど忙しかった。実際に目がまわって3回気を失った。昏倒した私を介抱する虹子の妹のナオちゃんの巨大な乳房が顔にこすれるのはとてもいい感じだったが、そのあとセックスしてしまったことについては大いに反省しなければならない。

マーカス・デュ・ ソートイ教授が手なずけた複素数猿デュオのヨタ&ヨクトが苛立たしげに奏でる『素数の音楽/ノンブルのソネット』が荘重軽薄に流れる中、山あいのけむり棚引く火葬場で虹子の葬儀は始まった。

焼かれて小さな骨になってしまう虹子のことを考えると無性にうまい棒のシュガーラスク味が食べたかった。挨拶回りや初七日や忌明法要や四十九日や一周忌のときに着る服を考えるのはちょっとだけたのしかった。しかし、ちょっとだけだ。

まさに棺桶がロストル式の火葬炉に納められようとしたとき、どんどんどんと音がした。棺桶からだった。その場にいた全員が驚いた。中にはその場で凍りついてガリガリ君のミツユビナマケモノ・ポタージュ味に変身し、その薄情そうな薄い唇から味の素の冷凍餃子を吐き出す者すらいた。無理もない。当然ですらある。それで驚かないのはミツユビナマケモノ本人か細木数子か野村沙知代くらいのものだ。

腰を抜かしてくそを漏らすやつが3人いた。臭いったらありゃしない。火葬場でくそを漏らすような不届き者はこの世界から物静かに退場したほうがいい。永遠に。人生はそれほど甘くない。甘くないのだから、せめて臭くてはいけない。世界はそんなふうにできあがっているはずである。

火葬場の職員がバールやら釘抜きやらを使って大慌てで棺桶をあける。虹子の兄弟や親戚、友人たちが一斉にのぞきこむ。私は彼らの隙間から遠慮がちに。しかし、内心はwktkわくわくどきどき。「こりゃ、おもしろい展開になりやがったぜ」と胸は高鳴るばかりだ。棺桶の中でかすみ草に埋まった虹子は満面の笑みを浮かべ、こちらを見ていた。

「うへへへへ。死んじゃった。でも、生き返ったから怒らないであげてね」

虹子は言い、のぞきこむ者たちの中から私を見つけた。そして、舌をぺろんと出した。虹子の舌はきゅうり色に染まっていた。「虹子ちゃん。べろが緑色だよ。すごくへんだよ」と私は言った。虹子の棺を取り囲む者どもがげらげらげらげら笑った。火葬場で大笑いしている集団は周囲にはどんなふうに映ったんだろう? あまりの悲しみに集団ヒステリーを起こしたか、不気味なカルト教団と思われたにちがいない。

生き返ってからはもっと忙しかった。一番厄介だったのは区役所だ。合計9回足を運ぶ羽目になった。また「きゅう」だ。9回のうち、4回はメジャー・リーグに行ったダルビッシュ有のこと(惜しい!「ダルビッシュ球」だったら、また「きゅう」だったのに。実に惜しい!)、2回はいかに公務員がいわれなき誹謗中傷を受けているかについて区役所の居心地の悪い窓口で担当の戸籍係から聴かされた。

9回目、「前例がありませんのでねえ」ととても顔色が悪くて口の臭い戸籍係は言い、行政実務法令集をめくった。こいつも世界から物静かに退場したほうがいい。こいつのおかげで世界は2パーセントくらい悪くなっている。

「前例があろうがなかろうが死んだものは死んだんだし、生き返ったものは生き返ったんだからなんとかしてくださいよ。なんなら、生まれたことにしてもらってもいいし」
「その手がありましたか! わかりました。では、出生届を提出してください」

戸籍係の口から猛烈な勢いでいやなにおいが吹き出る。顔をそむけても襲いかかってくる。息を止めても強引に鼻腔の中に押し入ってくる。シュールストレミングやカオリフェよりはましだが、まちがいなくエピキュア・チーズより臭い。アラバスター単位で3000くらいはありそうだ。「こいつなら悪臭強盗ができるな」と思う。

「あなた、それ、本気で言ってるの? 出生届を出せって」
「もちろんです。戸籍係はうそと冗談を言ってはいけない規則になってますのでね」
「どんな規則だよ、まったく。で、父母の欄にはなんて書けばいい?」
「まあ、適当に。奥様の御両親でいいんじゃないですかね」
「二人ともとっくの昔に死んじゃってるけど」
「ああ、それはそれは御愁傷様なことで。そうなると、話はちょいとばかり複雑になってまいりますなあ」

そんなようなやり取りを繰り返して、虹子はやっと戸籍上も生き返った。
 
by enzo_morinari | 2013-11-23 15:38 | ソバージュネコメガエルの実存の最先端 | Trackback | Comments(0)

ソバージュネコメガエルの実存の最先端#1

 
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私が仮想ストレージ・サーバ上で運営するメビウス-クライン型のヴァーチャル・ビルテイン・ボード・システム(VBBS)に『ソバージュネコメガエルの実存の最先端』というテクストがポスティングされたのは月曜日の明け方のことだ。ポスティングしたのは「苦悩するビーバー・カモノハシ」。マルチ・ポストの類いかと考えてテクストの一部を抽出し、徹底的に検索をかけたがヒットはなかった。「苦悩するビーバー・カモノハシ」もヒットしない。

私が運営するメビウス-クライン型VBBSはネットワークからはほぼクローズドで、一般にはいっさい公開していない。検索にヒットしない設定にもしてあるし、BB420-OTP方式の量子暗号、音声認証、指紋認証、虹彩認証で何重にもセキュリティがかけてある。ポスティングできるのはこの世界にただ一人、私だけだ。もちろん、完全はない。過去に一度だけ、「時代者」を名乗るフリーのジャーナリストが果敢に攻撃をしかけ、ROMすることには成功している。私の部屋に忍び込んだのだ。彼はいま、マンスリー・ウェブ・マガジン『時代』の記者として活動中である。私は訝しく思いながらも苦悩するビーバー・カモノハシのテクストを読んだ。

Click,


ソバージュネコメガエルの実存の最先端/苦悩するビーバー・カモノハシ
「聖護院きゅうり大食い選手権」のためのトレーニング初日の夕方。虹子は「デトックス、デトックス」とつぶやきながら、テーブルの上に積み上げられた聖護院きゅうりを黙々と食べつづけていた。山のようにあった聖護院きゅうりと1ダースのケース入りエビアンがみるみるなくなっていく。

聖護院きゅうり99本。エビアン9本。「きゅう」だらけだ。残ったのは聖護院きゅうり1本とエビアン3本。

「すごく疲れた。頭痛い。吐きそう」

痙攣がはじまる。その場にくずおれる。ポルコロッソが激しく吠えながら、虹子のまわりを駆けまわる。

「息が苦しい。死にそう」

虹子はそう言って本当に死んでしまった。腹がカエルのように膨れている。カエル好きの虹子にふさわしい死に様だ。きゅうりのキューちゃん好きの九官鳥のキューちゃんといっしょに坂本九の『見上げてごらん夜の星を』でも聴きたい気分だった。

事態を理解できないポルコロッソは虹子の顔を夢中で舐めている。とりあえず、救急車を呼ぼう。きゅうきゅうしゃ? また「きゅう」かよ。ダイヤルする。119。あ、また、「きゅう」だ。

「火事ですか? 救急ですか?」
「きゅうりの食べすぎです」
「はあ?」
「妻がきゅうりの食べすぎと水の飲みすぎで死んじゃいました」
「ああ、よくあることです」

きゅうりの食べすぎと水の飲みすぎで死ぬのはよくあることなのか。世界はまったく不思議に満ちているものだ。

住所を告げ、救急車が到着するのを待つ。テーブルの上に1本残ったきゅうりをかじっているとあまりの馬鹿馬鹿しさに笑いがこみあげてくる。きゅうりを99本も食べて、エビアンを9リットルも飲んで死ぬなんてふざけた話がどこにあるっていうんだ? 風船おじさんといい勝負ができるよ、虹子ちゃん。

救急車のサイレンが聴こえはじめる。角の加藤のたばこ屋のあたりだろう。サイレンが家の前まで来た。ドアを開け、救急隊員を招き入れる。虹子を見て、年配のほうの救急隊員が言った。

「奥さん、おめでた?」
「きゅうりの食べすぎです。それと、水の飲みすぎ」

私が言うと、若いほうの救急隊員が吹き出した。そりゃ、笑うよな。誰だって。年配のほうの救急隊員が「こら」と言って若いほうの救急隊員をたしなめる。いいよ。彼に悪気はない。きゅうりの食べすぎと水の飲みすぎで腹をカエルみたいにぱんぱんに膨らませて死んだ者を見て笑わない奴なんかこの世界にはいない。あんただって必死に笑いをこらえてるじゃないか。ベテランの救急隊員さん。

3人がかりで虹子をストレッチャーに乗せた。虹子は信じがたいほど重かった。99本のきゅうりと9リットルのエビアンのせいだ。
 
by enzo_morinari | 2013-11-22 15:19 | ソバージュネコメガエルの実存の最先端 | Trackback | Comments(1)

ケチャップに秘められた「食の伝播」に関するいくつかのことと辻元清美の上顎部の形状問題と「真実の口」#2

 
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喫緊の課題は辻元清美、福島瑞穂、田嶋陽子、細木数子(安岡正篤取り憑き殺し下手人)、根本七保子(デヴィ・スカルノ)、野村沙知代(地獄の馬房を煮詰めたごとき凄惨臭を半径25メートルに撒き散らす者)、和泉節子(和泉元彌の母親)、片山さつき、高市早苗(お天天教信者)、勝間和代(キタサブ並みの鼻穴を有する者)、謝蓮舫(醜悪なるポピュリストにして黒ラベル)ら亡国のキ印どもをユープケッチャすることである。E-M-M


辻元清美が反原発脱原発スタイリスト小泉純一郎の小倅、小泉進次郎を国会審議の場でああでもないこうでもないと愚にもつかぬ言説を並べたてて吊るし上げる姿は醜悪きわまりなかった。その言説とその言説を生む魂のいやしさあさましさ醜さもさることながら、その形相たるやおぞましさの一語に尽きるものであった。辻元清美のような品性下劣な輩が選良であること自体がどうかしているのであって、辻元清美を国政の場=国権の最高機関たる国会に送った大阪10区の選挙区民は大いに恥じるがいい。

辻元清美はピースボートでいくら儲けたか?
辻元清美はピースボートで儲けたカネをなにに使ったか?
辻元清美は民主党政権時、首相補佐官(災害ボランティア活動担当)だった半年のあいだに被災地でカネをいったいいくら浪費したか?


これらのことについては扨置く。いずれ言い逃れ申し開き「ああ言えば辻本」「開き直りまやかしの総合商社」のできない「客観証拠」とともに白日の下に晒すときがくるはずだ。いまはとにかくケチャップと上顎だが、その前史として、世にあまた蔓延る亡国のキ印どもについてその悪業と足跡をたどっておきたいと思う。

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by enzo_morinari | 2013-11-21 13:49 | Media Vita in Morte | Trackback | Comments(1)

ケチャップに秘められた「食の伝播」に関するいくつかのことと辻元清美の上顎部の形状問題と「真実の口」#1

 
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われら、死への道程の半ばにありて Media Vita in Morte Sumus G-C/魚のしるしを持つ者


2011年3月1日。その日、私は Poisson d'Avril の予行演習をつつがなく終えてほどなく、福島瑞穂方向の空がユープケッチャ同位体色に染まるのを見届けてから日本放送協会の国会中継を見るともなく/見ないともなく見ていた。正確には辻元清美の上顎部の形状観察をしていた。

毎度毎度、辻元清美の声と上顎部の形状には吐気をおぼえ、その痩せた深谷葱の葱坊主のような頭部を「真実の口/Bocca della Verità」に渾身の力をこめて突っこみたくなる衝動を抑えるのにひと苦労するのだが、その日もまた、遠い昔に別れた護国寺書店のオババの下卑た笑い声とともに辻元清美事案に対するのをいかんともしがたかった。

憤怒と憎悪がふつふつふつと沸き起こってきた。脇の下からは甘すぎる歯と葉と鳩に侵蝕された薄桃色の鎌倉駅前サブレそっくりの汗が10ccほども滴り落ち、おまけにすぐ横では太陽補足職人兼レインボウ・メイカーのマーチャノワがぬるいにもほどがある半笑いを浮かべながらせっせせっせとターコイズ・ブルーの1942年型スワロフスキーにブリスターを発生させていた。そして、私はディスプレイの中に発見した。辻元清美の上顎部に微細なケチャップのしみがついているのを。

「このポンコツボンクラヘッポコスカタンめが、昼にホットドッグを喰いやがったな。あふれるほどケチャップをつけて。あれほどケチャップの差別性について御託を並べておきながら」

腹立たしかった。ケチャップには「食の伝播」の歴史が秘められていて、そこにはソース全般に果たした、燃えつきた海図を頼りに魚醤方舟ニョクマム丸で旅をつづける箱男乃至は砂の女の日ごとの食卓に並ぶユープケッチャ同位体の暗躍を読み取ることができる。そのことについてはもはや議論はない。われわれは己が「内なる辺境にたどり着くための都市への回路」について、もっと切実誠実であるべきであることについても。2011年3月11日、午後2時46分がやってくるのは239時間59分42秒後だった。(to be continue)
 
by enzo_morinari | 2013-11-20 05:24 | Media Vita in Morte | Trackback | Comments(1)

星を継ぐ者の系譜/Fantan Mojah『Rasta Got Soul』

 
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ファンタン・モジャー。このラスタファリアンの声は魂に届く。『Rasta Got Soul』を8時間ぶっつづけで聴いている。何度もラスタファリな涙があふれた。このどうしようもない世界を生きる者は必聴だ。


Rasta Got Soul - Fantan Mojah

Warrior music, reggae music
Jamaican choose it European, American, and the Caribbean(Woyo) (Wooo...)
Rasta got soul, reggae music rocking my bone (rocking my bone) my bone (rocking my bone)
It's never getting old, Reggae music more and more (and more) and more(and more)

No you cant fool us, mi fi go doin da thing from deh ban reggae music fi a sing
Some gone with history and don't know di thing keep moh dem no stop blubberin
Most a show respect to the da elder dem
We a fi thrown dem heights dem a fi create legend
You cant come tell me say you are da man when reggae music yuh no understand
Enough a dem don't know about the music, dem just hustle and a try to abuse it (woy)
Dem a sow nuh seed dem wan fi reap, and a sell fi yuh cheap
Respect to di youts dem boust on di ghetto for rock and roll,
Dey mark reggae music a echo a echo
If a dem ban waganis, dem can't follow dis, listen di lion a roar

Rasta got soul, reggae music rocking my bone (rocking my bone) my bone (rocking my bone)
It's never getting old, Reggae music more and more (and more) and more(and more)

When di reggae touch Italy and Germany, rasta a bring out the ceremony
I move and roam, even donga kali
I would walk say dem a be sure me no see nobody
This is not a competition, check the vision
Reggae music no got complexion, no friction (Woyo)

Rasta got soul, reggae music rocking my bone (rocking my bone) my bone (rocking my bone)
It's never getting old, Reggae music more and more (and more) and more (and more)

Rasta got soul, reggae music inna mi bone,
mi got soul, a got me wanting dis fir more
Rasta got soul, (Lord) reggae music inna mi bone,

Rasta got soul, (Lord) reggae music inna mi bone,

Big up di legend called Bob Marley,
big up di legend with name Peter Tosh,
big up di legend Bunny Wailer
a nd big up di legend Jacob Miller
Dennis Brown, gregory Isaacs
Alton Ellis, many are gwan but not forgotten! (not forgotten !)

Rasta got soul, reggae music rocking my bone (rocking my bone) my bone (rocking my bone)
It's never getting old, Reggae music more and more (and more) and more (and more)

Big up di young legendary Missle-eye, Capleton, Sizzla Kalonji, Bounty, Beenie man, langaga and Kolti, Shabba Ranks, Kuami man, Freddy Mgreggor , cocoa tea, Nelis and Luciano

Nah figet Buju Banton, and there is so much more to mention
Turbulence and Fanton, (I Wayne), shaggy, sean paul, big up yourselfOh oh
If me nuh call your name, please catch me inna di next song (Woyo)
Caus' di list a di name a too long
Rasta got soul, (Lord)
Soul(Lord)
Rasta got soul, (Lord)
Soul(Lord)
We got soul(Lord)
We got soul(Lord)
Rasta got soul, (Lord)
We got soul(Lord)

Rasta got soul, reggae music rocking my bone (rocking my bone) my bone (rocking my bone)
It's never getting old, Reggae music more and more (and more) and more (and more)

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by enzo_morinari | 2013-11-19 11:52 | 星を継ぐ者の系譜 | Trackback | Comments(6)