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カテゴリ:様々なる死の意匠( 1 )

様々なる死の意匠/哲学者と驢馬と無花果とチェス仇。笑止千万、笑死と頓死。

 
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45年来のチェス仇に頓死させられた。対局後、チェス仇と平潟湾に沈む夕陽を眺めながら象のパオパオ・ビールを飲み、感想戦をやったが、上の空だった。頓死させられたことより、生きものはどのような意匠で死んでゆくのか考えていた。

人間は草花や樹木や昆虫や魚類や人間以外の哺乳類等々のWild Lifeより複雑で胡乱で剣呑で狷介で厄介な死にざまをさらす。八百万の死にざまよりはるかに多い死にざまを。

可能なかぎり、過去を遡り、人間がいかなる死にざまをさらしてきたか知ることにした。その死の舞踏のステップの様子はいかなるものなのかを。死神がクロノスの大鎌をふるう風切り音が聴こえ、砂時計の砂が残りわずかになり、手持ちの時間は数えるほどの日々の手慰みということだ。耳をすませば、死刑台の抜き板がギシギシと鳴っている。


様々なる死の意匠 001
紀元前3世紀、ストア派哲学者のクリュシッポスは道端で驢馬が無花果を食べているときに喉につまらせてむせているのを見て笑いだし、驢馬に葡萄酒をあたえて無花果を飲みこませるよう使用人に命じたあと、笑いすぎたことが原因で笑死した。人生においては、笑うに笑えない局面はまちがいなくある。チェス仇に頓死させられたのもそのひとつだ。


La Danse Macabre/死の舞踏 - Camille Saint-Saëns (first performed in 1875)
 
by enzo_morinari | 2019-06-23 16:29 | 様々なる死の意匠 | Trackback | Comments(0)