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カテゴリ:樹海綺譚( 1 )

樹海綺譚 死の道行きのタネは尽きまじ。

 
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樹形のうねりに物語を読みとることから樹海綺譚は幕をあける。


新宿駅南口。甲州街道。蒼ざめた男。「こいつは死ぬな」と思う。それは確信に近かった。男を尾行けることに決めた。男は中央線の代謝色の先頭車両に乗った。男は私が尾行けていることに気づいていたが、どこ吹くセロリの風といった風情で森永製菓の「大樹の小枝」を立てつづけに3箱食べた。4箱目をあけたとき、私をちらと見て、「大樹の小枝」を差しだした。私は1本つまんで口に入れた。

「ごいっしょしませんか?」と男が言った。
「そのつもりです」と私は答えた。

男はサカタと名乗った。

「サカタのタネのサカタ?」
「はい。創業者の坂田武雄は曽祖父です」


Forest Sounds (Nature Sounds, Birds Singing, Sound of Water)

Forest - George Winston (Full Album) (Forest/1994)

Forest Flower (At Monterey Jazz Festival) - Charles Lloyd Quartet (Forest Flower/1966)
 
by enzo_morinari | 2019-06-16 08:30 | 樹海綺譚 | Trackback | Comments(0)