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カテゴリ:Coffin Song( 1 )

Coffin Song/出棺のときに聴きたい音楽

 
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葬列の向こう側には非在の大鴉がたたずんでいる。


古い友人の壮絶死(割腹)について考えているときだった。BGMを探すためにYouTubeで「死」「葬式」「火葬」「風葬」「鳥葬」「散骨」といったKey Wordで検索した。平沢進の楽曲を集めた『出棺の時に使えそうな曲集』がヒットした。早速聴いた。イコライザーをClassical/交響曲にセットした。

一聴、フォークロア/民俗の影響が色濃く感じられた。よくぞ、日本からこのような音楽、音楽表現者が出たものだ。

私は一切の葬儀を拒絶する者であるから、そもそも「出棺」などないが、もしも、出棺という局面があり、私が棺に収まっていて葬儀式場から出発するときの音楽は決まっている。ゲロッパJBの”Sex Machine”とEWFの”Let’s Groove”だ。私のごとき地獄に堕ちる者に平沢進はふさわしくないが、ある種の人々にとっては平沢進の音楽/楽曲は葬送、野辺送りにふさわしいだろう。

産業革命というおぞましき悪魔の仕組みが世界にはびこる以前の土着と民俗。春の訪れを喜び、播種し、秋が来て収穫し、大地の恵みをもたらしたものへの感謝と祈りを捧げる。

春と夏と秋と冬が何度かずつ来て、だれもが齢をとり、老い、死んでゆく。死はどこにでも転がっていて、40歳をすぎれば否応なく死はすぐそこまで来ている。終活だの墓じまいだの延命だの健康長寿だのQuality of Lifeだの死生観だのといった厄介で胡乱で狷介なことどもなどない世界、人生。たかだか100年しか生きないのであるから、小田実の言う通り、人生チョボチョボなのであるから、眉間のシワもしかめっ面も小難しい屁理屈小理屈能書き御託は必要ないし、それどころかないほうがいい。

そのようなシンプルな世界に静かに響いていた音楽。だれのものでもなく、だれのものでもある音楽。平沢進の音楽/楽曲はそのような豊饒につながっている。

平沢進との出会いはThe Grand Encounterであり、平沢進の音楽はCoffin Song/The Song of Funeral Procession/野辺送りのうただった。


平沢進 出棺の時に使えそうな曲集

Nail in the coffin - Eminem

Coffin Song/棺桶のうた - Dionysos
 
by enzo_morinari | 2019-06-08 14:09 | Coffin Song | Trackback | Comments(0)