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カテゴリ:インタラクティブに舵をとれ( 1 )

現象の花の寓意の秘密を解きあかすため、夢みる機械にcommand 2の指令を出し、ロタティオンへ。夢の島思念公園へ。ヒエロニムス・ボスの快楽と謎かけの迷宮へ。

 
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インタラクティブに舵をとれ。賢者のプロペラをまわせ。

interactive Life is Diamond Life.


パレード・パンクの期間労働者ことステルスマンのルベド・ニグレド・アルベド陰謀によって、国境の南、太陽の西、夢みる機械の手前、インタラクティブの向こう側、ヒエロニムス・ボスの快楽と謎かけの迷宮にまんまと迷いこまされてインタラクティブ・ライフに大きく舵をとることとなった。そして、平沢進という音楽表現者を知った。

香るフォークロア。デジタルの絶望。インタラクティブへの強固な確信。インターネットとアノニマスへの希求。

平沢進のいくつかの楽曲を聴きながら、なぜかSadeのSmooth Operatorが通奏低音として聴こえていた。不思議な感覚だった。

Sadeの存在の揺らぎのような音楽を聴いたのはJ-WAVEだったかFM横浜だったか。それとも横浜元町入口トイメンのTOWER RECORDSの黄色い螺旋階段の42段目だったか。

Smooth Operatorの凛としてかっちりと芯のある音の中にも、ある種の「揺らぎ」が心地よかった。マイルス・デイヴィスとシャーデー・アデュがコラボレーションしたらおもしろいなと思っていたら、帝王はさっさとこちらの世界にBYE BYE BLACK BIRDしてしまった。

1/fがどうたらこうたらいうことがしきりにまことしやかに、しかもしたり顔で取りざたされていた。ふざけた時代があったものだ。1980年代あるいは1980年代的なるものは総じてスカだったというのが揺らぎなく、確信に近い総括だが、そのことはどれほどこの国の大衆がおめでたく、能天気で、救いようのない愚劣愚鈍を内部、心性に抱えこんでいるかが露わになる時代だった。

どこをみまわしても、どいつもこいつもこの世の春を謳歌しているとばかりに浮かれ騒ぎ、中身はスッカラカンの空っぽだった。もちろん、私自身もそのうちの一人であったわけだが。

あの時代はバラバラでありながら、どいつもこいつもそろいもそろって脳味噌がオガクズかオカラだった。まあ、そういう時代があったということだ。そして、シャーデーはそのような時代のただ中を息も絶え絶えにも生き延びるための絶望の呼吸法を提示していて、それは私にとっては来るべき「失われた時代」を乗り切るための羅針盤だったのだと思える。

シャーデー。そして、数年ののちにBATONGAの威勢のいいリズムとともに現れるアンジェリーク・キジョー。この2人のアフリカヌス・ウーマンがいなければ世界は7パーセントくらい退屈になっていた。さらには、1987年の春にエンヤがひっそりと、陽炎のように登場し、われわれをオリノコ河の名もなき水面に連れていくことがなければ世界は3パーセントほども殺伐としていた。

名もなき何者でもない者が世界の中心となり、世界を動かし、世界を根本的に変えてしまう時代。すなわち、アノニマス・ワールドがそのプレゼンスの強度を露わにするのはさらに数年後だった。

いまや、アノニマス・ピープルは人類が経験したことのない種類の革命を起こそうとしている。それは確実に起こる。その戦列に平沢進は確実に立っている。


平沢進神曲集 (パレード→夢みる機械→ロタティオン→夢の島思念公園)

Diamond Life - Sade (1984)
 
by enzo_morinari | 2019-06-08 03:19 | インタラクティブに舵をとれ | Trackback | Comments(0)