人気ブログランキング |

カテゴリ:殺しのセレモニー( 1 )

殺しのセレモニー/死ぬには手頃な日、裏切りの報酬

 
c0109850_09033177.jpg


Back Stabbersの背後には死神が忍び寄っている。


背後から忍び寄り、ウェスに染みこませたエーテルを嗅がせた。椅子の脚に1本5kgの鉛のインゴットを10本くくりつける。マークを椅子に縛りつけてから、あぐらを組ませる。これでマークは動けない。

猿轡を噛ませる。エーテルの効果が切れて、マークは目をあける。マークの目は恐怖に慄いている。

「これからいくつか質問する。答えはYesとNoだけだ。Yesなら首をタテに、Noならヨコにふれ。わかったか?」

マークは首をタテにふった。

「これからおまえは人生で味わったことのない苦痛を味わう。そして、死ぬ。きょうはおまえの77歳の誕生日だ。死ぬには手頃な日だ。うれしいか?」

マークは首をヨコにふった。

「おおいにけっこうだ。おまえにうれしがられたのでは意味がない。こわいか?」

マークは首をタテにふった。

「それもおおいにけっこうだ。長いあいだ、お前が恐怖に慄くのを願いつづけてきたのでね。こわいか?」

マークは首をタテにふった。

「けっこうけっこう。爪抜き、鼻削ぎ、耳削ぎ、歯抜き、舌抜き。そして、最後に目玉抜き。これが本日のセレモニーのプログラムだ。こわいか?」

マークは首をタテにふった。

「仕上げは王水で跡形もなく溶かす。おまえが生きていた痕跡はすべて消し去る。Perfect Delete. 完全消去。こわいか?」

マークは首をタテにふった。と、急に気が変わった。差し迫った用件があることも思いだした。ボストン・バッグからブルーシートを出し、マークの足元に敷いた。発射残渣が残るので普段は銃を使わないが仕方ない。

「これが裏切りの報酬だ」

マークの頭にすっぽりとビニル袋をかぶせ、首の付根できつく縛る。それから、眉間にS&Wの銃口を押しあてトリガーを引いた。マークは数度痙攣したあと、からだを硬直させてこと切れる。両の眼を剥いている。白眼は激しく充血している。ビニル袋はマークの血潮に染まったが外には1滴もこぼれない。

殺しのセレモニーは若干の修正を施されたが、大勢に影響はない。きょうはこのあと3人の裏切り者を完全消去する。殺しのセレモニーに変更、修正がないことを祈るのみだ。掃除屋を呼んでから次の仕事場に向かう。


裏切り者のテーマ/Back Stabbers - The O'Jays (1972)
 
by enzo_morinari | 2019-03-22 09:10 | 殺しのセレモニー | Trackback | Comments(0)