人気ブログランキング |

カテゴリ:The Other Side( 1 )

The Other Side あらぬ彼方から来たる者と地獄の邏卒/羅刹も尻尾を巻いて逃げ出す者

 
c0109850_07091566.jpg


こどもの頃、よく高熱を発した。記憶しているかぎりにおいてもっとも高い発熱は42度8分。脳細胞が破壊される一歩手前。いや、実際に破壊されたのかもしれないが、死にはしなかった。

高熱を発するのは雨の日が多かった。季節は問わない。学校を休み、自分のほかにだれもいない部屋で氷枕をあてて布団に臥せっていて、ただならぬ気配を感じて目をあけると開いた窓の縁に両手をかけた物の怪のたぐいがニヤニヤヘラヘラしながらこちらの様子をうかがっている。それ以上のことはなにも起こらないが気味悪かった。1度や2度ではない。

このたぐいの経験は私の世界認識に強く影響した。つまり、宇宙/世界はひとつの例外もなく物理法則に支配されているが、その時点で判明している事象/現象にのみ物理法則の支配はおよぶのであって、どうしてもすくいきれない部分があるということだ。

物の怪、お化け、幽霊、妖怪、怪物、怪異怪奇現象、超常現象、パワースポット、奇跡と言われるものはいずれときが経ち、その機序が解明されて物理法則の支配を受けるようになれば、蝿や蚊や蟻どもが飛びまわり動きまわっても驚かないように、ごくありふれた日常の一部になる。そうなれば、厄介なのは人間の心に潜む深く濃い闇だけということになると。それが私の世界認識の基礎のひとつだ。

人間の心が孕む闇はおもてエビスで裏閻魔どころではないことは現実に何度も目撃している。ふだん、上品ぶりまじめぶり善人ぶり常識人ぶり教養人ぶり虫も殺さぬような者こそが世界を殺す悪鬼/邪鬼となる。そのような輩はいまもすぐそばにいくたりもいる。

私に背き、敬意を払わず、悪さをしようものなら草の根をわけても探しだし、手加減なし容赦なしで叩きのめし、踏みつぶし、完膚なきまでに粉砕殲滅する。ごまかし/言い逃れ言い訳は一切通用しない。このことは大小強弱事情老若男女長幼の別を問わない。峻烈苛烈にして激烈酸鼻。あらゆる法令政令条例手練手管を駆使する。鳴神上人の憤怒の貌さえウテナの微笑み、地獄の邏卒/羅刹さえ仏にみえるはずだ。それが私のModus Operandiである。何者もとやかくのことを言うことはゆるさない。熱りは冷めない。袖触れ合う他生の縁さえ持たなぬほかに手はないということである。

何者であろうと、宇宙を支配する巨大な意志の力であってさえ、私の悪の慧眼を欺くことはできない。

The Other Side - David Gray
The Other Side - Gil Scott-Heron
 
by enzo_morinari | 2018-10-28 07:17 | The Other Side | Trackback | Comments(1)