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カテゴリ:彼女の愛した数式( 1 )

彼女の愛した数式

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数学は神が宇宙について記述したアルファベットである。Galileo Galilei
多くの言葉で少しのことを語るのではなく、少しの言葉で多くのことを語りなさい。Pythagoras
時間を微分したものが現在であり、時間を積分したものが人生である。ある数学者


「10個10円のチューレット3個でいくら?」と私は彼女にたずねた。
「えっ?!ハイチュウじゃなくて?」
「ハイチュウじゃなくて。チューレット」
「チョコレートでもなくて?」
「チョコレートでもなくて。チューレット」
「えーっと、10個で10円のチューレットは1個1円だから、3個で30円」
「えっ?!」

部屋はえもいえぬビミョーでエグいアトムスフィアに満たされた。

「じゃあ、10個10万円の夕張メロン3個でいくら?」
「えっ?!富良野メロンじゃなくて?」
「富良野メロンじゃなくて。夕張メロン」
「えーっと、えーっと、えーっと。10個で10万円の夕張メロンは1個1万円だから、3個で420万円」
「えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ?!」


10÷10=1
1×3=30(はあと❤️)

10÷10=1
1×3=4200000(爆死💔)



*翌日、彼女は『ローマはなぜ滅んだか? ローマ帝国滅亡を解読するための方程式』という博士論文を担当の弓削達教授に提出した。

彼女は割り算がきらいだ。憎んでさえいる。同様に引き算も憎んでいる。掛け算は好きでもきらいでもないが、苦手だ。できれば関わりたくない。足し算は1の位までなら暗い夜道で出会っても足し蟹の足音を正確に暗算で聞きわけるくらいのスキルはある。どちらかと言えば好きだ。

3ヶ月後に出る博士論文の答えは×××だ。マルチプリケーションではない。数年後、弓削達教授は『ローマはなぜ滅んだか?』というタイトルの著作を出したが偶然の一致にすぎない。ただし、この偶然の一致が起こる確率は1/420000000000である。夕張メロンに換算すると...割り算と掛け算は苦手だ。
 
by enzo_morinari | 2018-09-14 15:40 | 彼女の愛した数式 | Trackback | Comments(0)