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カテゴリ:酔いどれ船に揺られて( 1 )

酔いどれ船に揺られて/共感覚と与太者と酔いどれ船とあの世のこととその夜のこととその余のこと

 
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たちまち蒼穹は染められ、おどろおどろしくゆるりゆるりと日輪の陽炎の下を酒精よりもさらに強く、ダビデ王のハープよりも茫洋と、愛憎のにがい茶色は漂泊する。A-R


共感覚者であるギリシャ系マケドニア人のアジタスナシは与太者だ。酔いどれるとかならず悶着を起こす。その夜もアジタスナシはアブサンとウゾとテキーラとビーフィーター・ジンを浴びるほど飲んでアヒル番長&ダックスに因縁をつけ、袋叩きにあった。アヒル番長&ダックスはBar 酔いどれ船の床に伸びたアジタスナシを尻目にアヒルの行進で去った。

目を覚ましたアジタスナシは「この痛みは茶色い! 茶色い戦争だ!」と叫んだ。

共感覚者は掃いて捨てるほどいる。ギリシャ系マケドニア人も掃いて捨てるほどいる。与太者も掃いて捨てるほどいる。いずれもどうということはない。しかし、共感覚者であるギリシャ系マケドニア人の与太者は始末に負えない。息をするようにウソをつき、剽窃し、掠めた他者の言説をさも自分の手柄のように平然とさらす恥知らず、バカ丸出しガキ丸出しの能なし木偶の坊の耄碌糞ジジイのように。焦がした明石鮹のロコト唐辛子のアイオリソース、ペルー産紫芋と緑豆のスプラウトのサラダ、ジンジベール・オフィツィナーレのガストリック添えのように。世界の天井にして移動祝日6区のボナパルト通りとヴィユ・コロンビエ通りが交わる角にあるワイン商フェルナン・ドゥノジャンが営むレストラン、地獄の季節のように。
 
by enzo_morinari | 2019-08-25 08:24 | 酔いどれ船に揺られて | Trackback | Comments(0)