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恋愛偏差値に関するいくつかのこと/恋人試験 知っているのにわざとまちがえる65点の人が好き

 
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知っているのにわざとまちがえる65点の人が好き

偏差値と記憶力偏重の日本の教育制度にはなんらの価値も意味もないし、闇の深さを知らぬ真昼の能天気な光などにはひとかけらの興味もないが、松本ちえこの『恋愛試験』があった1976年にはいくぶんかの郷愁となつかしさをおぼえる。


高3の秋。松本ちえこがしきりに「知っているのにわざとまちがえる65点の人が好き」と言うので、65点をとった。世界史の特習だった。生涯でただ1度の満点以外の試験だった。教員、生徒を含め、私の65点は事件になった。なぜ?と。松本ちえこ恋愛試験65点のことは言わなかった。言う必要もなかった。

試験、テストは科目を問わずによほどのことがなければ反復継続によって高得点をえることができる。恋人試験をのぞけばだが。

偏差値と記憶力偏重の日本の教育制度にはなんらの価値も意味もないし、闇の深さを知らぬ真昼の能天気な光などにはひとかけらの興味もないが、松本ちえこの『恋愛試験』があった1976年にはいくぶんかの郷愁となつかしさをおぼえる。

松本ちえこが死んで、もはや恋愛偏差値をうんぬんする機会は失われたが、それでも聴こえる。知っているのにわざとまちがえる65点の人が好きと。


恋人試験 松本ちえこ (1976)
 
by enzo_morinari | 2019-12-06 22:54 | 恋愛偏差値に関するいくつかのこと | Trackback | Comments(0)
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