EccentricでÉtrangerでExileであることが理想形だ。それが私だけの理想郷/約束の地にたどり着くための条件である。小学校に上がる前からきょうまで、ずっと居心地が悪かった。ここではないと思っていた。ここではない別の場所、どこでもないところに自分の本来の居場所があるのだと。自分は亡命者なのだと。
自分が亡命者であると気づいたのは亡命/Exile/Exil/Exilio/Esilio/Asylum/Refugeeという言葉を知ったときだった。亡命の歴史と亡命者について学んだ。ときめいた。たのしかった。
EccentricでÉtrangerでExileであることが理想形だった。そうあることが私だけの理想郷/約束の地にたどり着くための条件であると思った。
私は言葉で亡命し、風変わりな異邦人である亡命者となる。そして、言葉の祖国へ帰還する。退屈でありきたりで辛気臭い予定調和は私の担当ではない。
EXILE