インテリぶるやつ、学のあるフリをするやつ、知性教養のあるフリをするやつ、頭のいいフリをするやつ。そのたぐいの輩にはただのひとりもインテリジェンス、知性教養、学識のあるやつはいなかった。頭のいいフリをするやつは例外なく底抜けのバカだった。
インテリぶって腹はふくれるのか? 知性教養のあるフリをして給料が上がるのか? 頭のいいフリをしてなにかトクがあるのか? ないだろう。これっぽっちも。1mmも。せいぜい、陰で嗤われ、バカにされるのがオチだ。相手は背中を向けて舌を出すのが関の山である。
身の丈身の程、分限分際、間尺をわきまえる者が世界を見渡す。世界を制す。世界を手にいれる。自分だけの世界だろうが二人の世界だろうがミジンコ/ゴマメの世界だろうがミトコンドリアの世界だろうが、世界は世界だ。大きい小さいは一切関係ない。
ムニュのムニュエ、知のムニュエ、知のアントレ、知のデセール、痴の田楽、知のお神楽、そして、知のチャンチキおけさで歌い、踊っているのが辛気臭い世の中を渡るにはちょうどいい。三波春夫も歌っている。「知らぬ同士が小皿叩いてチャンチキおけさ」と。なにも知らない=無知の知らない者同士が無知を無知のまま睦みあう。ブリブリ、気取りより、よほど気分がいい。
チャンチキおけさ 三波春夫 (1957)