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一千億の朝、一千億の波、一千億の太陽/Interlude - 間奏 - 前倒しとしてのわが2019年の夏、ぼくを呼ぶ声。そして、永遠の夏のこどもたち。

 
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ひとはだれも心に波打ち際を持っている。虹のコヨーテ

2000トンの雨が降れば僕は今日もひとり Tatoo Blobfish Yah Man

夏は去るときにすべてを奪ってゆく。音もにおいも思い出も。そして、熱すらも。逝く夏=死である。虹のコヨーテ

40歳の夏は大昔だが、17歳の夏はついきのうのことだ。虹のコヨーテ

逝く夏の陽を浴びて燃えたつ花たちよ その束の間に消えゆく恋と知りながら

曖昧で、名前すらつけることのできない空を見上げ、雨が降らないことを願いながらも雨の気配を探る日々。かつて、われわれはそのような日々を「夏休み」と呼んだ。

波打つ夕立ちのプール しぶきを上げて 一番素敵な季節が もうすぐ終わる
時が止まればいい 僕の肩でつぶやく君を見てた
さよなら夏の日 いつまでも忘れないよ 雨に濡れながら僕らはおとなになっていくよ
Tatoo Blobfish Yah Man

珊瑚礁のアロハ髭デブおやじよ。あんたもおれも、そして、あんたが元気だったころにあんたに「バカヤロウ!」と怒鳴られたやつらも、みんな永遠の夏のこどもたちだ。あんたのおかげで、おれたちは永遠の夏のこどもになれたんだ。虹のコヨーテ


珊瑚礁のアロハ髭デブおやじよ。おれはあんたがくたばった齢をとうにすぎ、いまや偏屈暴虐乱暴狼藉爺さんまっしぐらだ。2000年の夏の盛りにあんたが死んで以来、おれは七里ガ浜にも稲村ヶ崎にも背を向けてきた。そうすることがあんたへの仁義であるように思えたからだ。

19年を経て、おれは帰ってきた。あんたの七里ガ浜に。あんたといっしょに稲村ジェーンに乗った稲村ヶ崎に。笑ってくれ。そして、少しだけ微笑んでくれ。そして、例のくしゃくしゃの笑顔を一瞬でもいいから見せてくれ。そして、あの頃とおなじドスのきいた嗄れ声を聴かせてくれ。そして、ベランメエ調で説教し、あの頃のように「バカヤロウ!」と怒鳴ってくれ…。Saudade…。

あんたが手塩にかけた珊瑚礁は海店も山店も安泰だ。若衆たちはどいつもこいつも礼儀正しく、元気溌剌オロナミンC百年分だから安心しな。ただし、1日3食限定の「海老みそカレー」がメニューから消えたのはどうしても納得いかねえぞ。なんとかしてくれよ。おれ様はと言えば、大好物の「ビーフサラダ」が、いまではひと皿平らげるのもやっとこさっとこという体たらくさ。あの頃は3つも4つも喰えたのにな。寄る年波ってこったな。笑ってくれ。

お頼みひとつだ。おれが海に入るときはいい波を立たせてくれ。波乗りの神サマにかけ合ってさ。豊葦原瑞穂国、東海の小島の磯に初めてロングボードを持ちこんだあんたがそれくらいしたってバチは当たるまい。ただし! バッチグー!なんぞと抜かしやがったら、ピュアブラック&ピュアホワイトのLIGHTNING BOLT仕込みの稲妻アッパーでブットバース! それとあれだ。3 Timesで気持ちよさそうに太ってんじゃねえぞ!

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あんたもおれも、そして、あんたが元気だったころにあんたに「バカヤロウ!」と怒鳴られたやつらも、みんな永遠の夏のこどもたちだ。あんたのおかげで、おれたちは永遠の夏のこどもになれたんだ。ありがとう。ありがとう。ありがとう。バカヤロウ…。Saudade, Saudade, Saudade…。

2019年の夏はすでに去った。別れを告げもせずに。足早に。来てもいないのに。もう背中すらみえない。こんな夏は初めてだ。しかし、いま私のまわりにある空気は夏が終わったあとのものだ。心の中には秋茜が群れをなして飛んでいる。蜩の声さえする。秋の気配もある。2000トンの雨の気配はひとかけらもない。

「さよなら夏の日」とつぶやく。返事はない。しかし ── 。

私は永遠の夏のこどもだ。珊瑚礁のアロハ髭デブおやじに仕込まれた永遠の夏のこどもなんだ。でも、やっぱり、Saudade…。


さよなら夏の日 (Classical Guitar Solo) MrSiokaze (2013)

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by enzo_morinari | 2019-05-05 01:49 | 一千億の朝、一千億の波、一千億の太陽 | Trackback | Comments(0)
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