おれたちがいつまでもこどものままでいられるのは七里ガ浜の波がおれたちの魂を洗うからだ。七里ガ浜珊瑚礁のアロハ髭デブおやじ
1978年夏の2000トンの雨はさよならも告げずにやんでもはや跡形もなく、1983年夏のクラクションは遠く去って残響さえ聴こえず、稲村ヶ崎の伝説の水曜日の大波は忘れられてから35年も経ち、だれもかれもが年をとったが、1984年夏の強い南風の吹く七里ガ浜駐車場レフト・サイドにおけるよく冷えたレーベンブロイとセンス・エリートとおろしたてのオフホワイトのコンバースのローカットと世界中の波乗り野郎のために、きょうも強い南風の吹く七里ガ浜駐車場レフト・サイドで波の音に耳をすます。波の数を数え、忘れられたBIG WAVEを抱きしめる。すべては遠い波の彼方で揺れている。夢はひとつ残らず消えたが、捨てたのではない。
*”Go Ahead”のアルバム・ジャケットの達郎はお岩さんか? お岩さんだよな。達郎も苦労したんだな。
Big Wave - Tatsu”Blobfish”Yamashita (BIG WAVE/1984)夏のクラクション 稲垣潤一 (1983)2000トンの雨 山下”ニュウドウカジカ”達郎 (Go Ahead/1978)