人気ブログランキング |

空と海と星の輝きに向けて/1974年3月11日月曜日、午後2時46分18秒。あの午後、アーライン・マットンヤー・ユミーンが見ていた海

 
c0109850_06052703.jpg


忘れないでって やっと書いた遠いあの日


「とてつもない災厄がくるのよ」とアーライン・マットンヤー・ユミーンは言い、ピッツァ・マルゲリータを折りかえしてオリーブ・グリーンの皿に立てた。

「なんだそれ?」
「災厄よ。多くの命が奪われるのよ。理不尽、不条理に。憤怒と憎悪の海に」
「いつのことだよ」
「37年後の今日。2011年の3月11日金曜日の午後」

それだけ言うと、アーライン・マットンヤー・ユミーンはそれまでに見せたことのない貌になった。

「憤怒と憎悪の海を見ていた遠いあの日の午後、わたしは21107の命を忘れないって決めたのよ」

狼たちの思想的飢餓と対峙するまで、37年。


海を見ていた午後 荒井由実 (MISSLIM/1974)
 
by enzo_morinari | 2019-03-11 06:09 | 空と海と星の輝きに向けて | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://enzogarden.exblog.jp/tb/30140332
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
<< 21107の死の重さ うわっつ... 最後の春休みのロッカー室に「桜... >>