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あした、メタン・ガスが凍っても/如月小春と春咲小紅と都市の遊び方

 
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ホラ 春咲小紅 ミニミニ見に来てね
わたしのココロ ふわふわ舞い上がる Akky Yano


1981年の春先、原宿パレ・フランスのAUX BACCHANALESのオープン・テラスで、如月小春に如月小紅と言ってやったらすごくよろこんだ。その直後、ラ・フォーレのほうから『春咲小紅』が聴こえてきたときは顔を見合わせて2人してゲラゲラ笑った。

箸が転がってもお上りさんの田舎者に道をたずねられてもメタン・ガスが凍ってもスジャータのポーションがテーブルから落ちても糸井重里の鼻の穴に吸いこまれそうになっても如月小春はとどまることなく大きな声で笑った。

ゲラ娘でもあった如月小春は19年後の自分の誕生日に44年で如月小春劇場の幕が降ろされるとは夢にも思っていなかったろう。

如月小春はいくつか年上だった。朝、冷たい水で顔を洗うのが好きだった。東京という都市の遊び方を教えてくれた。

「東京をはやくよく知るには東京に恋をするのが1番よ」

そう言ってあちこち連れまわしてくれた。おもしろかった。ワクワクドキドキした。常に新しい発見と驚きと不思議と快楽と感動があった。今にして思えば、えがたくかけがえのない、おいしい生活、不思議大好きの日々だった。

生きていれば62歳か。62歳になってもゲラ娘のままだろうか。ゲラ娘ではなくてゲラ婆か。

今でもあの世だか青山墓地B地区9696街区のシャバダバシャバダバシャバダバウィーシャバダバ墓場だか夜の学校だか流星陰画館だかリア王の青い城だかで真夏の夜のアリスたち相手にゲラゲラ笑っているのか? どうなんだ? 如月小紅よ。

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春咲小紅 矢野顕子 (1981)
 
by enzo_morinari | 2019-02-01 02:47 | TOKYO STORIES | Trackback | Comments(0)
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