【ヘミングウェイ・ゲーム】は選ばれし者たちのためのゲームである。
【ヘミングウェイ・ゲーム】は「失われし誇り」を取りもどすためのゲームでもある。ゆえに、いくぶんかの「痛み」をともなう。
【ヘミングウェイ・ゲーム】に参加するためには、アーネスト・ミラー・ヘミングウェイの密やかな愉しみについて熟知していなければならない。これが第1番目のハードルだ。ただし、ヘミングウェイの密やかな愉しみを知ろうとし、かつその痛みをわがものとする覚悟のある者、痛みを新たに作り上げてしまおうとする者には当然に参加資格が与えられる。
【ヘミングウェイ・ゲーム】に参加するための鍵、ヒントはいたるところに巧妙に隠されている。思いもよらぬ場所、時間、状況にそれらは突拍子もなく出現し、突如として消滅する。運と忍耐と、そしてこれが重要な点だが、
発想・思考のジャンプが効果を発揮する。時代遅れもはなはだしい秤のたぐいを生業の糧としていた赤井計器商会が、一夜にして Negozio di Torta Rosso なるスウィーツ・ブティークに衣替えしたとしても、このていどではジャンプとはいえない。毎分15回の反復横跳びのレベルにすぎない。これらのことは、本番の
【ヘミングウェイ・ゲーム】でも通用するはずである。通用するようにゲームは構築されている。
【ヘミングウェイ・ゲーム】は年に1度、復活祭の当日、日付のかわる午前零時ちょうどにはじまる。
【ヘミングウェイ・ゲーム】に「ゲーム・セット!」のコールはかからない。なぜなら、
【ヘミングウェイ・ゲーム】は終わりなきゲームだからだ。ゲーム・セットのコールはないが、勝者はいる。いてほしいものだ。
現在、68173名の「勇者」が日々、世界中で
【ヘミングウェイ・ゲーム】に興じている。
【ヘミングウェイ・ゲーム】に「時間的優位」はない。そもそもありもしない「時間」をゲーム進行上の条件に組みいれるような愚は犯さない。いつゲームをはじめても、参加者はおなじ条件下にある。いまだかつて「公平」は世界に存在した試しはなく、
【ヘミングウェイ・ゲーム】も「公平」については保証できないが、厳正究極の「公正」は保たれている。
【ヘミングウェイ・ゲーム】の公正さは後世に語りつがれるべきでさえある。
跳べ! 愉しめ! そして、勝て! (参考)
ゲームの途中で脱落した者1879名。家庭崩壊の憂き目にあった者3257名。行方不明者232名。被逮捕者並びに被拘禁者738名。医療施設収容者7258名。死者17名。現在までの
【ヘミングウェイ・ゲーム】の勝者:0名
●参加費その他の金銭的経済的負担:なし
●個人情報の提示:不要かつ無用
●必要なモノあるいはコト1:ネットワークに接続するための機材ならびに通信回線
●必要なモノあるいはコト2:前記1を使いこなすスキル。
●必要なモノあるいはコト3:固有時との対話によって研磨された固有のID(HN)。
●必要なモノあるいはコト4:スプーン1杯分の知恵、知識、教養、頓知の類い。
●必要なモノあるいはコト5:勇気。
【
【ヘミングウェイ・ゲーム】の勝者と認定されるための条件】
世界のいずこかにある
[真実の勝利の門]の扉を探しあて、押し開くこと。
[真実の勝利の門]が隣人のドア、水道の蛇口、東京電力の請求書である可能性を捨ててかかってはいけない。
[真実の勝利の門]には次の言葉が刻まれている。
Juste ce qui commenceront a savoir si la lumiere de journee ne comprend pas la profondeur de l'obscurite de nuit devrait traverser cette porte.
(昼の光に夜の闇の深さはわからぬと知る者こそこの門をくぐるべし。)(注:【世界】はリアルだけとはかぎらない。いまや、リアルは世界性を失いつつあり、いっぽうのヴァーチャルはじゅうぶんに【世界】の要件をみたしているばかりか、世界性においてはリアルを凌いでいるという指摘さえある。)
主催:ヘミングウェイ・ゲーム実行委員会(HGEC)
協賛:アーネスト・ミラー・ヘミングウェイ・ファウンデーション(EMHF)
後援:フリーメーソン・アンド・サンズ・カンパニー・リミテッド/グレート・パンアメリカン・エア・ライン・コーポレーション(greatpanam-airline.com) 【ヘミングウェイ・ゲーム】に参加する勇者はいるか?