器官なき身体が紡ぎだす時間が生みだす結晶の生の倫理が音を立てて崩壊瓦解した日、哲学競技場のトラックをひた走るラディカル・トラックは古い轍に嵌ったのをきっかけに暴走トラックとなり、哲学の小径で墓場のニシダキタローに激突した。
反復/リゾーム/身体/記号の痕跡を細心の注意と繊細さでたどりながら、ついには国家と大衆と資本と主体性を超える闘争機械/戦争機械/悪夢機械の矛盾と背徳を問い、それらの根底にある群れ=身体と結晶=時間を哲学する者を乗せて哲学ハイウェイを制限速度と積載限度重量を超えて疾走した遠い日々を思う。
思想哲学科学交差点で発生した
ポスト・モダーン・バスとの正面衝突をきっかけとした多重衝突事故であるソーカル事故と、群れ=身体と結晶=時間を哲学する者が1995年の晩秋にアパルトマンの窓から投身自殺したことがラディカル・トラックのその後の運転運命/進む道を決定した。