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DQNはDONQを辞めます 青山通りから12本目の銀杏の樹の下のベンチでAnonymous IV/第4の無名氏、ムッシュ・ソルシエ・トマテュルジュからフランスパンの神様の白洲次郎式死を報される。

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夜明け前の青山通りを曲がり、絵画館に向かって外苑通りの銀杏並木を時速42kmで疾走しているとき、青山通りから12本目の銀杏の樹のあたりでポリフォニー・リズムで追走してくる者に気づいた。Anonymous IV/第4の無名氏、ムッシュ・ソルシエ・トマテュルジュだった。

私はBROOKS GHOST10-056のバイオモゴDNAソールで急ブレーキをかけて停まり、停止地点から徒歩3秒の青山通りから12本目の銀杏の樹の下のベンチに座った。『アメリゴ・ベスプッチ大陸の鱒釣り』の42回目の死を看取ったベンチだった。ベンチの左側の脚のあたりに埋葬してあるので、噛んでいたリグレーのチューインガムを手のひらに吐き出して供えた。それとキットカットの双曲線の彼方に向かっての一蹴味を1本。毎年1月30日の明け方にはビッグ・サーの南軍将軍とアメリカの鱒釣りと西瓜糖の日々と芝生の復讐を引きつれてリチャード・ブローティガンがやってきて、青山通りから12番目の銀杏の樹の下のベンチに座る。1985年1月30日からずっとつづく神宮外苑銀杏並木の冬の風物詩だ。

Anonymous IV/第4の無名氏、ムッシュ・ソルシエ・トマテュルジュはまったく息が乱れていなかった。「おれの心拍数はいついかなるときにも42/minだ」と言ってAnonymous IV/第4の無名氏、ムッシュ・ソルシエ・トマテュルジュは胸を張った。ビミョーに薄い胸だった。肺活量は420ccくらいだろう。

Anonymous IV/第4の無名氏、ムッシュ・ソルシエ・トマテュルジュ(肺活量420cc)は私のとなりに座ると青山通りから12本目の銀杏の樹の根方をじっと見つめながら「フランスパンの神様がアポンした。"おめえには手がねえのか!"と最後に怒鳴って息を引き取った」とだけ言ってポリリズムの足踏みを始めた。

「なんの儀式?」
「儀式? ただの貧乏ゆすり。ペロティヌス風のな」
「なるほど。レオニヌスの『オルガヌム大全』のようによくできた話だ」
「それはそうとDQNのビゴがアデューしたんだけど、DQNのビゴが生涯をかけて開発したDONQのコギト麦のエルゴスム・パンとジュ パンス ドンク ジュ スィ・パンでパンパシフィックパンクチャー弔い合戦でもしようぜ。大坂"ハイチオールC"なおみも呼んで」
「そいつはいい。で? いつどこでやる?」
「そうだな。ビゴが修行したDONQがつぶれたときにDONQの本店の前でやろう。荒法師ナイジェル・マンセルにネルソン・ピケを張らせて。武器はDONQの味もそっけもないくせに値段だけは一丁前のバゲッド・パリジャンで」
「わかった。では、DONQがつぶれたときに神戸のDONQの本店の前で」
「DONQがつぶれたときに神戸のDONQの本店の前で」

言い終えるや否やAnonymous IV/第4の無名氏、ムッシュ・ソルシエ・トマテュルジュ(肺活量420cc)はスライム形状の巨大カメムシに変身し、青虫通りになってしまった青山通りに向けて猛烈な臭さで走りだした。わずかに色づきはじめていた銀杏並木は一瞬にして蒼ざめた馬のように青ざめ、青臭くなった。私は「アホくさ!」と吐き捨ててから、絵画館に向けて時速42kmでの疾走を再開した。

オリジナリティもホスピタリティもプロフェッショナリズムもチームワークもチャレンジ精神もないDONQは早くつぶれればいいのに。

今日、朝一で店長に辞表を出そう。辞表にはDQNはDONQを辞めますと書こう。

La Vie en Rose, Adieu l'ami, Aller avec Dieu!
Le temps des Cerises - Yves Montand
La Vie en Rose - Edith Piaf
Sous le ciel de Paris - Edith Piaf
 
by enzo_morinari | 2018-09-19 06:19 | コギト麦のエルゴスム・パン | Trackback | Comments(0)
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