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海辺の町の海辺の墓地の見晴らしのいい場所で仄あかるく揺れる精神の島をみる。

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世界を計測するのに必要なのは方法である。P-V


100年前から細部に宿った神をどやしつけつづけた男は海辺の町の海辺の墓地の一番見晴らしのいい場所に立ちつくている。

「風がでてきたぞ! 疾風のように生きるぞ!」

男は傲然と轟然たる咆哮を発した。男のかたわらには方法の学校の初代校長テスト氏が知性の偶像以外のすべてを拒否しながら立っている。

海辺の墓地の一番見晴らしのいい場所から海を臨むと、精神の島が仄あかるく揺れていた。精神の島はときどき有機的な点=尖光/ホワイトヘッド・フラッシュを放って私を威嚇した。

深い闇に閉ざされた自分の部屋/知の胎内に籠城するまで、私は動機の文法を確立するために前人未踏の思索に耽っていた。

私は主に社会や人間の可塑性、知のクーデタについて考えていた。そして、その方法のひとつとして無名会社/ソシエテ・アノニムを設立し、世界の分裂生成を企図した。その頃の私にとっては視えない自由を視えない銃で撃ちぬくことが大きな課題だった。そのような日々がもたらしたのは精神の均衡の崩壊だった。精神と精神のあいだに立ちはだかる永劫の壁が音もなく崩れていった。私の精神には精神の島が不吉で不安定で不定形な島影をみせていた。精神の島は銀河団を飲みこむほどの強度と明晰を持っているように思われた。
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by enzo_morinari | 2018-09-16 20:51 | Media Vita in Morte | Trackback | Comments(0)
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