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Show Do No Raku-Go 噺のほか/ごま塩頭の五街道雲助の按配で御強にかけられた早桶屋の御亭主の付き馬に乗っかったまま愛宕山から突き落としをくらった居残り佐平次の衆道をめぐる冒険

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(老松)

浅草馬道二天門脇の奈良屋で茶漬けをかっこんでいたごま塩頭の五街道雲助の按配で御強にかけられた早桶屋の御亭主の付き馬に乗っかったまま愛宕山から突き落としをくらった居残り佐平次を介抱していた棟梁の遊びぐせに業を煮やした恋女房のおえんさんときた日には町内の若衆に寄って集って世話されてかわいがられたあげくに玉のような赤ん坊を半ダースも産んじまったはいいが、半ダースの赤ん坊、すべて居残り佐平次に生き写し、瓜ふたつ、唐茄子売り、千早ぶる神代も聞かず水カステラ、からくれなゐに水くくるとは般若湯、酢豆腐、赤豆腐、白茄子、牛の角、草鞋、裸足、踊り子、金釘、剃刀、歎仏、天蓋、観音、緋の衣、伏せ鉦、紫の衣、山の芋、瀬をはやみ岩にせかるる饅頭こわい。

「いってえぜんてえどういう料簡だ! このアマあ!」
「いのど〜ん」
「へ〜い。棟梁の遊びはお仕舞い。お湿りは締めて。お産がよろしいようで」
「いの公めが! ふてえ野郎だ!」
「すまねえ棟梁。悪いに悪いを重ねて五尺の身。太いは太いでも太棹のあっし。穴があったら入りてえ」
「穴はさんざっぱら入ったろうよ!」
「そいつが棟梁。穴は穴でも巨大な洞穴。太棹入れても擦っても突いても、まるであたりがねえ。すーすー風が吹き抜けっちまう按配で雁首が涼しくっていけねえ」
「あちきというものがありながら御強にかけやがって! この素寒貧外郎野郎! 下々の下の下めが!」
「棟梁、棟梁。お言葉でございますが、あっしはその下々の下の下の下の居残りの下衆でげす。ただ棟梁、衆道の道話は御内儀には御内証、御内証」

(老松)

居残り佐平次 - 古今亭志ん朝

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by enzo_morinari | 2018-09-04 05:11 | Show-Do No Raku-Go | Trackback | Comments(0)
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