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鉄砲と語尾#1 ワンマンバスのボタン7回連続押しと乳首の席替えと餅五個と孤独な群衆と往還の思想

 
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視えない鉄砲の衝撃と聴こえない語尾の苛立ち


テッポウエビのチャカはそのハサミから発する衝撃波で獲物を仕留める。視えない銃こそがチャカの最大の武器である。視えない銃で孤独な群衆の視えない自由を打ち抜くことがチャカの最終目標だ。チャカの相棒であるギンガハゼのゴビーはいつもチャカに寄り添い、そのおこぼれにあずかっている。

ゴビーはまったく冴えない奴だが、その語尾の蠱惑ぶりは瞠目に値する。ゴビーの語尾の不明瞭さ、滑舌の悪さはメコン川流域、チャオプラヤー川流域、マレー半島ハリマオ・マスカレード帝国、果てはマリアナ海溝の最深部にまで及んでいる。第1回IPPONギランバレー渓谷グランプリにおける真の勝者がゴビーであることを知るのはチェアマン松本(マッチ売りの少女の実父)のみである。決勝戦で敗れたホリケンの主たる敗因はワンマンバスのボタン7回連続押しのやりすぎであり、乳首の席替えのやりすぎであり、井川遥にフラれすぎであり、餅五個の食いすぎである。

滑舌の悪い芸人選手権の初代チャンピオン、諸見里大介はゴビーの一番弟子である。ゴビーに比すれば諸見里大介などVIRONのクレーム・ブリュレ並みに滑らかな滑舌である。あごのシャクレ具合はシャルレのマルチ商法なみにひどいものではあるが。

ゴビーは世界中に話者が128個体しか存在しないアヌス語と、おなじく2個体しか存在しないチェンバル語のネイティブ・スピーカーでもあって、トゥーレット・チック諸島の盟主として比類なきシェンシェイ国家を築きあげたチェンバル王国の年代記である『シャシシュシェ書』と同戦記である『チュチュガムシシェン記』のウチナンチュー語への翻訳は骨折り損のくたびれ儲けにもほどがある労作である。

その反面、ソーセージ男として名高いセイ・フジモト、ツジカ・オルコ、トット・トカエレ・クワバラとのゴビ砂漠中央部に威容を誇るデンシェツの長屋で共同生活を営むも、分担家賃の1万トロワグロを払うことができずに砂嵐の朝、酷寒のミル・プラトーよりも苛酷なゴビ砂漠に放り出された。

ゴビーを救ったのは冷蔵庫聖獣、マイ・ミスター・ギターマンドリルとして知られるカヅミドガタナ・ワナベータトチカキリンである。絶望に打ちひしがれ、歯を剥き出して威嚇するバブーンの三人組に「シェンシェイ! うしろのひとが吐いてます!」と申し向けられて途方に暮れているゴビーにカヅミドガタナ・ワナベータトチカキリンはEarly 19 Century Heavy Gaugeの3弦とサバレス社の古典弦COTENPAN CLASSICとオプティマ社のCustom Light OPTIMA Gold Strings 09-46 2028 CLELを無理矢理組み合わせる荒技を繰り出して歯剥き出しバブーン三人組を瞬時に撃退した。

オベーションかつイバニーズな一撃を喰らった歯剥き出しバブーン三人組は無惨にも辻元清美クラスの剥き出し状態となり、脇目もふらずにクロネコヤマトのゴビ・デポに向けて敗走した。以後、彼らの行方と配送先は杳として知れない。

自分だけイクのはもってのほかだが、行きっぱなしもたいへんによろしくない。行ったら還ってこなければならない。良寛さんもそう言っている。手毬は突けば戻ってくるのが道理である。

「もっと突いてッ! もっと突いてッ!」も「イクッ! イクッ! イッちゃうッ!」もたいへんに結構であるけれども、イクときは一緒が理想である。そして、放蕩息子は帰還する。カレー市民には難儀するが、カレイの煮付けはうまい。マコもメイタもシロシタもたいへんによろしい。ラバー・ソールは履き心地がオール・ユー・ニード・イズ・ラブである。


by enzo_morinari | 2018-07-04 01:46 | 鉄砲と語尾 | Trackback | Comments(0)
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