リングイネ・ゲーム#001 タンタンが100%ウールの時間を堪能していた矢先の出来事

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リングイネ・ゲームの決勝トーナメントを控え、タンギー爺さんの段々畑で日向ぼっこをした翌日、ひどいサンタンに見舞われて散々な目にあったタンタンがリハビリをかねて100%ウールの時間を堪能しているときのことだった。

ヘッドバット・ジダンがマットンヤ・ユミーンの『Dang Dang』を絶唱し、ジタン・マイスをふかしながら乱入した。ジダンのあまりにもな乱暴狼藉に地団駄を踏んでいた東京ジプシーの会長に、ジダンは淡々とワールド杯レベルの頭突きをくらわした。東京ジプシーの会長はセナたんが激突死したイモラ・サーキットのタンブレロ・コーナーまですっ飛んでいった。

リングイネ・ゲームの端緒はタンギー爺さんの小さな舌だった。タンギー爺さんを慕う健啖家たちの集まりでのことだ。全員がマルチリンガル。牛タンか豚タンか羊タンか参鶏湯か酸辣湯かマンハッタンかメトロポリタンかアンポンタンかで喧々諤々の議論になった。

初めは単なるボタンのかけちがいだったけれども、ローズウッドの丸テーブルをガンガン叩き合いながら、いつ果てるともしれない舌先三寸舌の根も乾かぬ議論になった。淡麗、端正とは言いがたい机上の空論。対論、討論にほど遠い低レベル。鯛の天ぷらを食べすぎて死んだプミポン国王も他山の石とするわけにはいかないとおかんむりだ。他意はないけれども。

「アンポンタンの塩焼きが食べたい」と日米安保条約改定の日に妻に逃げられたあんぽ柿のような顔のアポンタン男が言った。アポンタン男からはたいていのスカタン女は逃げる。だれも責めることはできない。責めたところで、「アンタだれ?」と言われるのがオチである。アポンタンなだけに。不能たんなだけに。

「村の塩焼きが食べたい。神の村の塩焼きが」と神居古潭駅の助役が言った。神居古潭駅の助役は痒いところに手が届くような気のきいた人物だが、『カムイ外伝』初版全巻をマンビーキーしたかどで東京地検特捜部にパクソされた。初版だったこともあり、その他諸般の事情を勘案忖度斟酌酌量されてことなきをえた。助役の出自が影響しているのではないかとの憶測を読んだ。BLLの暗躍も取り沙汰されている。

「参鶏湯の塩焼きはできないものかね?」と鳥刺し男のパパゲーノが言った途端にタータンチェックに身をつつんだKFCファウンデーションの代表である丹古母鬼馬二が妻を寝取られた韃靼人のような憤怒の形相でパパゲーノの左側頭部にタルタル・チョップを撃ちこんだ。パパゲーノの左側頭部はみるみる膨れあがり、立派なタンコブが完成した。「参鶏湯をバカにするのはゆるさないニダ」と丹古母鬼馬二は端倪すべからざる風情を醸しだして言った。丹古母鬼馬二は虎視眈々、狙っていたニダ。

「悪魔の塩焼きが食べたい」とサタンづらのさだまさし似の女が言った。カフス・ボタン収集家である寡婦の彼女はモロッコ婦人が着用する大きなフードのついたカフタンを着ていた。

「タンの塩焼きがいい。Le Temps. 時間の塩焼き」とおフランス帰りのマドモアゼルが言った。すんごいブス。トリカブトを主食にしていそうなブス。

まともに読んでもいないのに「イイネ!」を押すとネイマールにマラカナン・スタジオまで蹴り飛ばされた挙句に脚の曲がった天使ガリンシャの呪いを受けてアル中番長/肝硬変大使になって、稲刈りのあとに林檎のリングイネを食べると滑舌がよくなって、おまけに外国語がウマくなるというウソのような嘘とウゾでも飲まなければ聞いていられない話が延々と続いた。いずれ、大山鳴動してエスミマキコ1匹がオチだろうが。このような崑崙山の山体崩壊/コンロンさんの自己破産/刑事コロンボの殉職にも比する混乱の中にあっても、タンタンは青いヒポポタマスの小さなあくびのようなペをぶっこいて泰然自若としていた。クルパ・ア・ペペ、ペペ・ル・モコ。無責任な過ち=屁と油多め味濃いめ香辛料多めのモコミチの屁。さすがです。


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by enzo_morinari | 2018-05-15 09:24 | リングイネ・ゲーム | Trackback | Comments(0)
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