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春一番が吹いて学生街の喫茶店の窓辺のサルビアの花が枯れた日の夕方、スカーレット・セージ・スプレンデンスの死を追悼するために『いちご白書』をもう一度見ていた君は木綿のハンカチーフで涙をぬぐった。

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「かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう」という言葉がやけに気に入って、小学生のくそがきのくせにことあるごとに「かっこいいことはかっこ悪いことだ」とほざいていた。

何年かのちに、「もとまろ」という不思議な雰囲気の三人組の『サルビアの花』がヒットした。吾輩は中学生になっていた。「かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう」の早川義夫がファースト・アルバムですでに歌っていて『サルビアの花』のことは知っていたけれども、もとまろの歌う『サルビアの花』は早川義夫とはまったくちがう印象だった。

改めて『サルビアの花』の歌詞を読んでみると、内容はきわめて恐ろしげなものであることに気づいた。中学生にはヘビーな内容だった。小学生のときには理解できなかった種類の憎悪やら怨念やらが『サルビアの花』にはこめられているように思えた。

「天国への階段」ではもちろんないし、「天国の扉」などあるはずもないが、もとまろの『サルビアの花』を聴いて吾輩はまた1段おとなへの階段をのぼった。

サルビアの花/作詞:相沢靖子 作曲:早川義夫

いつもいつも思ってた サルビアの花を
あなたの部屋の中に 投げ入れたくて
そして君のベッドに サルビアの紅い花しきつめて
僕は君を死ぬまで抱きしめていようと
なのになのにどうして他の人のところへ
僕の愛の方がすてきなのに
泣きながら君のあとを追いかけて 花ふぶき舞う道を
教会の鐘の音はなんてうそっぱちなのさ
とびらを開けて出てきた君は 偽りの花嫁
ほほをこわばらせ僕をちらっと見た
泣きながら君のあとを追いかけて 花ふぶき舞う道を
ころげながらころげながら 走りつづけたのさ


サルビアの花/もとまろ
 
by enzo_morinari | 2018-03-10 11:23 | Carpe Diem/一日の花を摘め | Trackback | Comments(0)
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