アンチ・シナプスの使徒として死を賭して。
世界は糞だらけだ。世界だけではない。人間も社会も国家も自然も、そして宇宙も。もちろん、アヌースもアナールもルナールもフラゴナールもジャンクメールもフェメールもフェルメールも。言葉、言語の果てまで糞だらけ、糞まみれ。
なぜ糞だらけになったのか? 理由、原因はアメリカン・バッファローの糞の山のようにあって特定することはほぼ困難である。しかし、糞のひとつひとつ、糞粒の一粒一粒をあげつらうことで運がよければ核心に迫れる可能性がいくぶんかは残されている。糞の問題で重要なのは色、形状、におい、そしてだれの作品であるかだ。