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おふらんすヌーヴェル=モノガタリ・ドゥルーズ/借金を申し込みにきたやつの手土産のÉCHIRÉのブール・オ・レザンのグラスがもたらすもの

 
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「借金を申し込みにきた根無し草、デラシネのおまえが1個600円もする氷菓子を手土産とは一体全体どういう料簡だ? シャレかなんかのつもりか? デラシネがエシレってよ。おれがマムシになる前に尻尾巻いて失せやがれ! おれの電話番号もスマホから消去しろ! いますぐこの場で! 以後は一切のコミットメントをするな! たがえたらどうなるかはわかりすぎるほどわかってるよな?」

デラシネ・エシレ野郎は尻尾を巻いて帰った。背中に「忘れもんだ!」と怒声と重量4.2kgのBaccaratのサンドリエを投げつけてやった。

ドアがおそるおそる閉められるのを確認してからÉCHIRÉのブール・オ・レザンのグラスを食べた。うまかった。すごくうまかった。一気にみっつ食べた。ÉCHIRÉの無塩発酵のブールを練りこんだクロワッサンだってうまい。すごくうまい。しかし、いま、この国の置かれている状況は1個600円もするÉCHIRÉのブール・オ・レザンのグラスやÉCHIRÉの無塩発酵のブールを練りこんだクロワッサンを食べている場合ではない。これをして首尾一貫、至誠一貫というのである。

大震災も原発事故もなにひとつ終わっていない。木っ端役人はやり放題。ÉCHIRÉが滑った転んだとやってられるか。しかし、ÉCHIRÉはうまい。ブールもグラスもすごくうまい。だれか手土産に持ってこないものか。きょうび、そんな気の利いたやつはいないか…。

デラシネ・エシレ野郎に電話した。デラシネ・エシレ野郎はすぐに出た。声が激しく震えている。上下の歯がぶつかってガチガチ鳴っていた。

「額は? 返済計画は? 金利はいらない。すぐ来い。今度はもっと気の利いたものを持ってこい! おれが1番好きな土産はゼニだ! おぼえとけ! 馬鹿野郎!」

それで電話を切った。デラシネ・エシレ野郎が来る前に残りのÉCHIRÉのブール・オ・レザンのグラスを全部食べちまおう。これもまた、首尾一貫、至誠一貫である。


東海の小島のYellow Monkeyは豆腐、納豆、味噌、醤油、大根葉喰ってりゃいいんだってのよ! 甘味どころが欲しけりゃ、ツツジ、ムラサキツユクサ、サルビア、ゲンゲ、スイカズラ、オシロイバナ、シバザクラの蜜でも吸ってろ!


Suites françaises (J.S. Bach/BWV 812 - 817) - Pieter-Jan Belder (harpsichord/1999)
 
# by enzo_morinari | 2019-06-25 03:44 | おふらんすモノガタリ・ドゥルーズ | Trackback | Comments(0)

Creepy City/石頭のレディオヘッドとラヂヲ頭のストンヘッドのねじれた言葉はオルタナティヴ・シティを疾走する。

 
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Alternative City gives me the creeps, Let’s get out of Alternative City! Mr. John Doe


オルタナティヴ・シティは蔦に覆われている。いずれ、そう遠くない将来にオルタナティヴ・シティは蔦に侵食され、人間も構築物もすべて呑みこまれるだろう。

隣接する都市の人々は眉をしかめ、声をひそめてオルタナティヴ・シティのことをCreepy City/Creepy Town/気味の悪い町と呼ぶ。実際、オルタナティヴ・シティは薄気味悪い。オルタナティヴ・シティの気味悪さは住人に由来する。居残りや置いてけぼりや爪弾きや仲間はずれや知ったかぶりや演技性人格障害や中身空っぽきれいごとトークマシンや根拠なき思いこみ言い張り妖怪や的外れひとりよがり退屈辛気臭さお通夜っぷりピカイチの19580304や半基地外人といったたぐいのバカ者とバケ物とバブレ者ばかりである。

いましも、石頭のレディオヘッドとラヂヲ頭のストンヘッドの2人組がねじれた言葉をかざし、ブンブンふりまわしながらオルタナティヴ・シティのメイン・ストリートを駆けぬけていく。

「CREAPかNIDOか。さもなくば、MARIMかSUJATAかKREMATOPかBRITEかSONNETか。それが問題だ。もうひとつの選択はない」

石頭のレディオヘッドが叫ぶ。石頭のレディオヘッドの言うことはいつも/つねにストンと腑に落ちる。

Fresh Milkを!さもなくば死を!


Creep - Radiohead (1992)
 
# by enzo_morinari | 2019-06-24 21:44 | Creepy City | Trackback | Comments(0)

居残り佐平次をディスり、コケにする日々/ネゲトでこましたヴァカ女をたらしこむ覗き魔、出歯亀、盗撮者、性犯罪者、幼児性愛者、腰抜け腑抜けの下衆外道木偶の坊が亡妻を偲ぶ会とは恥さらし、笑止千万、片腹痛い。

 
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Highly ridiculous with funny and quite absurd too much, so laughing can not stop millions years.


ネゲトでこましたヴァカ女をたらしこんでいる覗き魔/出歯亀/盗撮者/窃視者/性犯罪者/幼児性愛者/腰抜け腑抜けの下衆外道木偶の坊が亡妻を偲ぶ会とは恥さらし、笑止千万、片腹痛い。嗤い/嘲笑い/冷笑い/愚弄笑いが止まるのに100万年かかる。30年近くも亡き妻を思う誠実な男? だったら、ネゲトでこましたヴァカ女を後妻にするなってのよ! インチキイカサマまやかしA( )Cもたいがいにしやがれ! 後妻のヴァカ女は後妻業のしたたか下衆外道の公衆便所女だろうけどよ! カーッ(゚Д゚≡゚д゚)、ペッ ( ゚д゚)、ペッ
 
# by enzo_morinari | 2019-06-24 16:02 | 居残り佐平次をディスり、コケにする日々 | Trackback | Comments(0)

帰らざる日々/カマラード、カマラード。さらば、戦友よ。静かに冥れ。

 
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さらば、センチメンタルなハードボイルドの日々。
「しっかりせよ」と抱き起こし 仮包帯も弾丸の中
此處は御国を何百里 離れて遠き越洲の赤い夕日に照らされて 戦友は野末の石の下
Adieu! Adios! Adidas! Amigo! 神とともに逝け Kaita? Kaken!
「イマ、ココハ、戦場ダ」と意志の中心にメタルを持つ男は言った。
もう飛ばなくていい。年老いた翼を静かにたたんでやすめるときだ。


またひとり、戦友が逝った。酒豪。熱血漢。好漢。毒舌辛口。剣呑にして狷介。きれいごと/お愛想/おべんちゃら/なれあい/A( )C/セコい/みみっちい/しみったれ/臆病姑息/陰でコソコソ/野暮を忌み嫌った。ほっかぶり/知ったかぶり/知らぬ存ぜぬ/見て見ぬふりは金輪際しなかった。歯に衣着せず、気は心/心映えを知り、面倒見のいい男だった。いくつか年下だったが、学ぶところの多い男だった。敵も多かったが味方はもっと多かった。孤立無援をおそれなかった。気合いの入った眼をしていた。私と面とむかって視線をそらさぬ数少ない者たちのうちのひとりだった。その眼で世界を撃ちぬき、数知れぬ修羅場を駆けぬけた。戦友の眼と声がよみがえり、響く。

悲しい酒も楽しい酒も苦しい酒も怒りの酒も涙の酒も飲める男だった。いつか、冬の夜、湯豆腐などつつきつつ、二人きりで静かな酒を飲みたいと思っていた。だが、もうそれはかなわぬ。またひとつ、夢が消えた。

女子高生コンクリート詰め殺人事件をめぐるアカハタどもやらドーワモンやら裏街道の連中との裏の丁々発止は長く語りつがれるべきいい仕事だった。「野獣に人権なし」と断じて実名報道に踏みきったことの何倍も。腰抜け腑抜けの花田は愚劣醜悪だった。

生きて、生きつづけていい仕事をすべきやつだった。そのような者が死に、とっとと死んだほうがいいポンコツボンクラヘッポコスカタン木偶の坊の下衆外道/まやかしピンボケまみれのツラの皮の厚い恥知らずなドサンピン三下奴/沈香も焚かず屁も放らぬような糞の役にも立たない輩がうまうまのうのうぬけぬけと生き延び、蔓延る世界。どうかしてる。いまにはじまったことではないが、世界は本当にどうかしている。

いつの日か開高健を乗りこえようと誓った横浜のバー「クラーク」の夜。そして、マラッカ海峡に轟々と沈みゆく巨大な太陽を眺めながら飲んだ生ぬるく糞まずいバドワイザーの味を忘れはしないぞ、戦友よ。おまえと共同戦線の隊列を組んで秋元康一味と秋元康的なるものを根こそぎ完膚なきまでにぶっ叩きまくりかったぞ。おれより先におまえが逝っちまうとはな。ますます、いい奴は死んだ奴ばかりになっていきやがるなあ、ノブよ。

饒舌漢を装いつづけた古き悪しき戦友のイトウ・ノブヒコよ。オガワ・ヨーコとのことも、その他のもろもろのことも見事に墓場に持っていったな。いい幕引きだ。

戦友よ。舌をたたみ、口にチャックをして、ただ静かに冥れ。深い沈黙を知るおまえの出自/レーゾンデートル/撒き散らされし者たちの血がおまえに書かせた『ディアスポラ』の続編/完結を読めなかったのはかえすがえすも残念だが、すべてに都合よく終/了/The End/Finは用意されてはいない。人は皆、途中で死ぬものだ。

飛ばないただの豚は喰われるのを待つだけだが、おまえは世界のインチキまやかし誤魔化しを喝破しつづける空飛ぶ河童だった。しかし、もう飛ばなくていい。年老いた翼を静かにたたんでやすめるときだ。おまえが翼をたたんでやすみ、眠っても、だれも異議申し立てなどしない。

今頃は地獄の釜のへりに鴨志田穣とならんで腰かけて、天上極楽極上のトム・ヤム・クンを肴に般若湯がなみなみとそそがれた盃を何杯も何杯も飲みほしているんだろう。鴨志田の『火垂るの墓』の節子話をこれでもかというくらいに聴かされながら。

飲め。あびる優が改心し、心を入れかえるくらいに浴びるほど飲め。もはや、おまえを縛りつけるなにものもありはしない。おまえたちの盃におれの塩味のダイヤモンドを垂らすから、甘露を飲みほすように飲みほし、喉を鳴らせ。

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さらば、戦友よ。酒神バッカスとともに逝け。そして、ただ静かに冥れ。ただし、おれとおまえと鴨志田穣の3人分、天上極楽極上の般若湯ととびきりのトム・ヤム・クンの用意を怠るな。おれはきょうはわが人生の同行者に強がりをほざきつつ、グレープフルーツ・ムーンを眺めながら塩味のダイヤモンドの酒を飲む。塩味のダイヤモンドがこぼれかけるけれども、しょんぼりしかけるけれども、おまえたちと会えるのももうすぐだ。だから、だれにも塩味のダイヤモンドはみせない。天下御免のタフ&クール&ハードボイルド&センチメンタルなおれは、顔でぎこちなく笑って心で塩味のダイヤモンドを流す。それがおれの流儀だ。そのことはおまえもよく知っているよな、ノブ。センチメンタルなハードボイルドの日々は終わらない。くたばるまでな。

わが戦友、イトウ・ノブヒコよ。酔いどれの月で会おう。そして、尽きることなき友情の盃を酌み交わそう。それまで、しばしのお別れだ。

Adieu! Adios! Amigo!


弾(さけ)、込め! 捧げ筒(さかずき)! 撃て(のめ)!


しばらく、酒がにがいぞ、ノブ…


── こちら、シエラ・インディア・ゴルフ・ノヴェンバー・インディア・フォクストロット・エコー! ノヴェンバー・アルファ・パパ・アルファ・リマ・マイク! ノヴェンバー・アルファ・パパ・アルファ・リマ・マイク! ビクター・シエラ・フォクストロット・アルファ・シエラ・タンゴ! キロ・ユニフォーム・ロメオ・オスカー・ノヴェンバー・エコー・キロ・オスカー・ノヴェンバー・オスカー・タンゴ! 援軍! 援軍! 応答せよ! ナパーム! ナパーム! こちら、シエラ・インディア・・・ ── ── ゴル・・ストロ・・・リ・・ ── ──────


帰らざる日々 (紅の豚/マルコとジーナのテーマ)/久石譲

Left Alone - Mal Waldron
Grapefruit Moon/Thomas Alan Waits
Drunk on the Moon/Thomas Alan Waits
 
# by enzo_morinari | 2019-06-24 13:35 | さらば、戦友よ。静かに冥れ。 | Trackback | Comments(0)

Memenight Express

 
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積み荷もなく行くあの船は海に沈む途中 Andre Candre
記憶もなく行くあの夜汽車は死に向かう途中 Enzo Molinari
われわれは死刑囚である。ちがいは、いつ刑が執行されるかだけである。Punishment Seeker


かつて、トルコで収監された外国人が刑務所を脱獄/脱走することを「Ride a Midnight Express/深夜特急に乗る」と言った。いまや、人生を脱獄/脱走することを「Ride a Memenight Express/意伝子の夜特急に乗る」と言う。


積み荷のない船 井上陽水 (TEENAGER/1998)
 
# by enzo_morinari | 2019-06-24 06:00 | Memenight Express | Trackback | Comments(0)

様々なる死の意匠/哲学者と驢馬と無花果とチェス仇。笑止千万、笑死と頓死。

 
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45年来のチェス仇に頓死させられた。対局後、チェス仇と平潟湾に沈む夕陽を眺めながら象のパオパオ・ビールを飲み、感想戦をやったが、上の空だった。頓死させられたことより、生きものはどのような意匠で死んでゆくのか考えていた。

人間は草花や樹木や昆虫や魚類や人間以外の哺乳類等々のWild Lifeより複雑で胡乱で剣呑で狷介で厄介な死にざまをさらす。八百万の死にざまよりはるかに多い死にざまを。

可能なかぎり、過去を遡り、人間がいかなる死にざまをさらしてきたか知ることにした。その死の舞踏のステップの様子はいかなるものなのかを。死神がクロノスの大鎌をふるう風切り音が聴こえ、砂時計の砂が残りわずかになり、手持ちの時間は数えるほどの日々の手慰みということだ。耳をすませば、死刑台の抜き板がギシギシと鳴っている。


様々なる死の意匠 001
紀元前3世紀、ストア派哲学者のクリュシッポスは道端で驢馬が無花果を食べているときに喉につまらせてむせているのを見て笑いだし、驢馬に葡萄酒をあたえて無花果を飲みこませるよう使用人に命じたあと、笑いすぎたことが原因で笑死した。人生においては、笑うに笑えない局面はまちがいなくある。チェス仇に頓死させられたのもそのひとつだ。


La Danse Macabre/死の舞踏 - Camille Saint-Saëns (first performed in 1875)
 
# by enzo_morinari | 2019-06-23 16:29 | 様々なる死の意匠 | Trackback | Comments(0)

拷問年代記 裂きと薔薇の日々/「流れよ、エロスの涙」と眼球譚から飛び出たG-A-M-V-B a.k.a. Lord Auchは言った。

 
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Chinese Torture: Death by a Thousand Cuts “Lingchi” (凌遅刑)


咎なくて死す (色葉歌)

拷問の大地が世界を覆っている。Torturing Seeker

われわれは拷問/殺戮/虐殺を恣にし、嗤った者の子孫である。Torturing Seeker


「これからおまえはスカフィズムによって、2週間から3週間かけて死んでいくわけだが、気分はどうだ?」

ステンレス・スティール製のトーチャー・チェアにくくりつけた男の右手の親指の爪をラジオ・ペンチでゆっくりと引き抜きながらたずねた。男は低いうなり声をあげつづけている。

男に向かいあうかたちで、ヨーロッパ中世後期の15世紀初頭にフランスのOrléansで作られ、主に正式の魔女裁判の前の異端審問時に使用されたChaise de fer/拷問椅子が置かれ、男の若い妻がくくりつけられている。

「妻だけは助けてもらえないか?」
「助けない。おまえは自分が死ぬ前におまえの妻が八つ裂きにされ、絶叫し、痛み苦しんでむごたらしく死んでいくのをその目で見なければならない。おまえが目をつぶればおまえの妻はさらに強い苦痛を味わうことになる。おまえの妻に施すのは凌遅刑だ。瞼、眼球、耳、鼻、唇、歯、舌、爪、指、手、腕、脚、足、頭皮、乳首、乳房。見えているすべてを削ぎ落とし、引き抜き、抉り出し、切り落す。それが依頼主の希望なんでね。じきにおまえの母親、兄弟姉妹、子と孫もくる。おまえの妻とおなじ運命だ。若い順にやる。おまえの孫からな。どうだ? どんな気分だ?」

顛末を記録するレコーダーのモーター音が拷問部屋に響いている。助手が昆虫どもががさがさと蠢めく巨大な虫カゴを両手に携えてやってきた。あとは3000匹のネッタイシマカの到着を待つだけだ。助手が男の体表面に画鋲を刺しはじめた。これは時間がかかる。ひと息いれよう。急ぐ旅でもない。


Torture - The Jacksons (1984)

10 Ancient time torture

10 Most Brutal Torture Techniques

Torture
 
# by enzo_morinari | 2019-06-22 17:41 | Torture Chronicles | Trackback | Comments(0)

フルボッキ、フルボッコ。

 
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Full Bocki

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Half Bocki


私は野蛮人である。

Beat you up! Because, I’m a savage!


勃起すると無性に暴力をふるいたくなる。同様に、暴力をふるうと無性にセックスしたくなる。快楽をえて射精する瞬間に女の首を絞めて殺してしまったこともある。性と暴力はわかちがたく結びついているのでなんら不思議はない。首を絞める直前、女は「死ぬ。死ぬ。」と言い、「Killing me softly」と言ったので嘱託殺人である。

きょうも世界のいたるところで性と暴力は激しく濃密に執拗に営まれ、手加減なし容赦なしで行われている。フルボッキ、フルボッコだ。この事態にはいいも悪いもない。


A History of Violence (R-15) (David Cronenberg/2005)
 
# by enzo_morinari | 2019-06-22 06:23 | Beat you up! | Trackback | Comments(0)

谷岡ヤスジ的/1970年代は鼻血ブーの時代だった。なにもかもが谷岡ヤスジ的だった。

 
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『名前のない馬』をいつどこで何歳で聴いたか。見たか。いつでもチェックアウトできるけれどもだれもチェックアウトしないホテルに何泊したか。元キノコ頭の極楽とんぼメガネの男がダコタ・ハウスの前でイマジン・ヘブンしたときにどこでなにをしていたか。重要なのはこのみっつだ。A Horse with No Name Seeker


いまもあざやかに残る谷岡ヤスジ的鼻血ブーな風景。

1. 床屋の店先にCoca-Colaの赤いベンチが3台タテに並べられていた。
2. 靴屋の店先に裸のマネキンが8体並べられていた。
3. 呉服屋の脇の壁にアルト・リコーダーが5列でびっしりと貼りつけられていた。
4. 住宅街の和風建築の1軒家の屋根に巨大なゴジラ。
5. ごく普通の民家の壁に黄色いフォルクスワーゲン・ビートルが突っこんでいた。おそらくはオブジェ。
6. マリンタワーに超巨大なカブトムシ。
7. 山下公園にいく張りものネイティブ・アメリカンのティピー。
8. 横須賀のアメリカン・スクールのバスの屋根に巨大なウンコのオブジェ。

雨が降ってもどしゃ降りでも、時代は「全国的にアサーっ!」だった。ECHIRÉの無塩バターを練りこんだクロワッサンの腑抜けておセレブ気取りの朝などどこにもなかった。パンと言ったら食パンかコロッケパンか甘食パンだった。名前のない馬がたてがみをなびかせながら街中を走りまわっていた。ひと握りの金持ちをのぞけば、みんなビンボーに毛の生えたようなものだった。あっけらかんとビンボーしていた。炭酸入りの砂糖水にすぎないCoca-Colaを「スカッと爽やか」とありがたがっていた。500ml足らずのホームサイズをコップにわけて飲んでいた。おセレブ気取りも取り澄ました輩も陰湿陰険な輩もみかけなかった。クソガキと悪ガキと青っ洟たらした洟垂れ小僧だらけだったがどこか大人びていた。プレイボーイと平凡パンチの表紙をみただけでボッキした。

街には光と陰が混在していた。街に貌があった。危うさと不穏と物騒を孕みながらも貌があった。いま、貌のある街は皆無だ。クレゾールのにおいすらしない。無味無臭。無味乾燥。ありきたり。似たり寄ったり。コピー&ペースト。街にも人間にも貌がない。全共闘の馬鹿騒ぎ空騒ぎA( )Cをのぞけば、1970年代はいい時代だったと言えば言えないこともない。

いまや、どいつもこいつも、若造小娘から爺さん婆さんにいたるまでお子ちゃま/こどもだらけだ。経験のけの字も知らぬ甘ちゃんとチャイルディッシュで幼児性が抜けていない者だらけ。オイルショックや泡劇場の終焉や大震災や原発事故でなにひとつ学ばなかったということだろう。いくらおセレブさん気取って取り澄ましたところで、所詮、東海の小島のYellow Monkeyだというのに。なにを気取りやがってということだ。


A Horse with No Name - AMERICA (AMERICA/1971)
 
# by enzo_morinari | 2019-06-21 11:16 | 谷岡ヤスジ的 | Trackback | Comments(1)

The Summer of ’71/あの夏、僕らはジェニファー・オニールに恋をした。

 
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喪失と成熟は少年時代の永遠のテーマである。H-H


『The Summer of '42/おもいでの夏』は横浜馬車道の東宝会館でみた。13歳、中学1年だった。同世代の少年が年上の人妻に恋をし、ひと夏の経験を通してこどもからおとなのとば口に足を踏みいれるという物語だった。物語の最後、人妻は別れの手紙を残して姿を消す。苦い経験。喪失。そして、成熟へ。

ジェニファー・オニール演じる人妻が実に魅力的だった。あの夏、僕らはジェニファー・オニールに恋をした。私の”The Summer of ’71”は”The Summer of '42”をみた数ヶ月後にやってくるが、それはまた別の話だ。


The Summer Knows (Theme from “Summer of ’42”) - Michel Legrand (1971)
 
# by enzo_morinari | 2019-06-21 08:08 | The Summer of ’71 | Trackback | Comments(0)

風呂屋の釜 湯ばかり。言うだけ。口だけ。腰抜け腑抜けの下衆外道、居残り佐平次だ。

 
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Blowin’ Big Smoke, All Talk and No Action.


こどもの頃の夢は銭湯の番台になることというのが腰抜け腑抜けの下衆外道、居残り佐平次だ。銭湯の番台にはなれなかったが、ゴリッパな覗き魔/出歯亀/盗撮者/窃視者/性犯罪者/幼児性愛者にはなった。本望だろう。もう、なにもかもが”It's too late.”だろうがな。重症劇症股関節脱臼/骨粗鬆症/緑内障/脳ヘルニアがさらに悪化して能無し腰抜け腑抜けの三下奴三助として死ね。二重取り三重取りで年金たんまりせしめてよ! カーッ(゚Д゚≡゚д゚)、ペッ ( ゚д゚)、ペッカーッ(゚Д゚≡゚д゚)、ペッ ( ゚д゚)、ペッ


Hunka Hunka Burnin' Bluster (Donkey Kong Country)
 
# by enzo_morinari | 2019-06-21 01:02 | Bluster Buster | Trackback | Comments(0)

悪ガキ練習帳/Highway Star, Speedster. 1975年、ボソ族の夏。緊張と快楽と暴力と暴走の夏。

 
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喪失と成熟は表裏一体である。

いつでも過激! どこでも攻撃!

Hoka Hey! Ya Ta Hey! 戦うにはいい日だ! 死ぬには手頃な日だ!

いつでもどこでもアクセル全開、レッド・ゾーン、フル・スロットルだ。


1975年、高校2年の夏休み。SHBL(Speedster Hash By Law)というチームをつくり、ひと夏だけボソ族をやった。全員黒ずくめ、スキンヘッド、人殺し道具常備、逃げない、ゆるさない、カンベンしない。歩き集会でクルマやバイクを強奪した。身ぐるみ剥いだ。壊した。つぶした。消した。ケムリにした。捨てた。埋めた。燃やした。

SHBLの掟
1. いかなるときにもスピード狂たれ。
2. いかなるときにもレッド・ゾーン、フル・スロットル。
3. いかなるときにもスピード違反せよ。
4. いかなる検問も突破せよ。
5. いかなる有機溶剤の吸引も禁止。(Hash推奨。ケミカル系は厳禁)
6. 合い言葉は「ホカヘー! ヤタヘー!(Hoka Hey! Ya Ta Hey!/戦うにはいい日だ! 死ぬには手頃な日だ!)」

東京と神奈川のボソ族が湘南の覇権を争った七里ヶ浜抗争事件には日本刀を持っていった。ぶった切り、殺すつもりで相手の集団に突っこんだ。逃げられた。逃げ足の速いやつらだった。当時の写真をみると鬼、阿修羅だ。目はつりあがり、爛々と輝いている。なにもかもを灼きつくし、ぶち壊したかった。強固な破壊衝動、破滅衝動に彩られた日々を生き、修羅の群れの真っ只中を走り抜けた。行く手を遮り、邪魔するものはだれであろうとなんであろうと、手加減なし容赦なしで踏みつぶした。

ひと夏のボソ族の日々でえたものは痛みの記憶と法廷における弁論の手法/知識だけだ。3人が死に、8人が中等少年院、2人が久里浜の特別少年院に送られた。

七里ヶ浜抗争事件で、私は検察官に逆送され、少年審判ではなく刑事裁判として横浜地裁案件となった。横浜家裁はむすんでひらいてチーチーパッパのお遊戯会をやる場所だ。性に合わないのでかえってよかった。

代理人弁護士なし。すべて自分で準備書面を書き、証人尋問および弁論をやった。最高裁まで争い、無罪を勝ち取った。毒樹の果実の法理とカルネアーデスの板の法理で徹底的に公判検事をやりこめた。完全勝利だった。それでも、えたものなどなにもない。失ったものもない。だから、あの夏で私は成熟することができなかった。喪失と成熟は表裏一体なのだということを学べたことが収穫と言えば言えないこともない。

1975年のボソ族の夏。緊張と快楽と暴力と暴走の夏。反省も後悔もない。それでいい。反省も後悔も係ではない。反省と後悔は、安全圏を決して外れず、つねに逃げ道をいく、要領のいい狡猾なたぐいの輩に任せてある。


Hoka Hey! Ya Ta Hey! 戦うにはいい日だ! 死ぬには手頃な日だ! いつでもどこでもアクセル全開、レッド・ゾーン、フル・スロットルだ。


Highway Star - Deep Purple (1972)

Brick Mansions/フルスロットル (Movie/2004)
 
# by enzo_morinari | 2019-06-19 18:08 | 悪ガキ練習帳 | Trackback | Comments(0)

ブラバスのオレンジ急行でCalifornia Showerを浴びたあとに冷蔵庫でキンキンに冷やしたSea BreezeでSummer Pleaseしたら、南向きの窓から夏がやってきた。

 
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The Summer Knows. 夏はなんでも知っている。

夏がくれば過ぎていったいくつもの夏がよみがえる。曖昧さも言い訳もないソリッドでリジッドでジレットな夏が。


California Shower - Sadao Watanabe (1978)

Orange Express - Sadao Watanabe (1981)

All That Nabesada

The Summer Knows (Theme from “Summer of ’42”) - Michel Legrand (1971)
 
# by enzo_morinari | 2019-06-19 12:14 | The Summer Knows | Trackback | Comments(0)

記憶屋稼業/クローム・カラーのサイバーパンクが子守唄。おれの記憶容量は42 Yobi Byte

 
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都市はスプロール&スクロールする。W-G

古くさい未来とはバサラカ・オサラバだ。B-S

クローム・カラーのサイバーパンクが子守唄。JM

ゼロ伯爵によるカウント・ダウンはだれにも止められない。W-G

おれの記憶容量は42 Yobi Byte。宇宙のすべてを記憶する。M-H

墓場からはネットワーク・ゾンビどもがよみがえり、新生児たちはコインロッカー・ベイビーズとして母親の胎内に逆戻りする。M-H

寄せる波が砂上の楼閣を消し去るように人間は終焉を迎える。P=M-F


深い泥濘の底からデジタル・ドリームの扉をこじあけて目覚める。おれは記憶屋メモワール・イストワール。すべてを記憶する。それが仕事だ。「開け!」とSATIに命じ、チタニウム合金の窓をあける。

サイバーパンク・シティ72丁目のウィリアム・ギブスン通りはクロームの雨に煙っていた。サイバーパンク・シティを支配するAIのShadow RunnerがBig Dataをもとに弾きだしたデジタル・サクリファイス・リストを手に全身にデジタル・タトゥーをいれた処刑人の群れが街を闊歩する。彼らの歩くあとには背中からこぼれた0と1が道にいくつものしみをつくる。

ニューロマンサー・システムから凄腕のエージェント、Count Zero/ゼロ伯爵がやってくる朝だ。Count Zeroの伝説は1986年の冬からはじまった。そのころ、The Great 42 Cityにはニューロン・ネクロマンサー・シンドロームが蔓延していた。墓場からはネットワーク・ゾンビどもがよみがえり、新生児たちはコインロッカー・ベイビーズとして母親の胎内に逆戻りした。


Computer World - Kraftwerk (1980)

Cyberpunk 2077 Episode 3 (2019)

Cyberbully (2011)
 
# by enzo_morinari | 2019-06-18 13:53 | 記憶屋稼業 | Trackback | Comments(0)

腐国論 諸国民のドジ/見えざる手に見放された者たちのLaissez-faire Caféの午後とECHIRÉの無塩バターが練りこまれたクロワッサンの朝食

 
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ドジを踏む者はドクターペッパー自動販売機のMr. D-P-Vに往復ビンタをくらい、平然と「金太、マア、どうしたの?」と言う。レッセフェール/Laissez-faireの賜物である。玉にキズは痛い。できうれば、キスがいい。


Counting the Fingers of Adam Smith's Invisible Hand - Prof. Douglas W. Rae (2009)

What is Laissez faire?

Money Under Laissez-Faire - George Selgin
 
# by enzo_morinari | 2019-06-18 08:25 | 腐国論 諸国民のドジ | Trackback | Comments(0)

尾行類/東京シャドウズ#2 あなたはLife Hackingされている。

 
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現代人はいつなんどき尾行されるかわからない危機にさらされている。


尾行の対象はアトランダムに抽出される。現代人はいつなんどき尾行されるかわからない危機にさらされているとも言える。

東京シャドウズの影団事務所は麹町にある。麹町警察署の真裏だ。東京シャドウズの影団職員には麹町警察署に勤務していた者が多い。東京シャドウズ設立時の発起人たちの中心は当時の麹町警察署署長だったことから、伝統的に東京シャドウズと麹町警察署とは密接な関係にある。

「おもしろい標的をみつけた。埼玉の電気屋の奥さんなんだが。千葉の土地持ちのお嬢様で、見た目は清楚、そこそこの美人なんだがやってることがすごい。インターネットで男漁り。手当たり次第だ。そのときの喘ぎ声がこれだ」
 
# by enzo_morinari | 2019-06-17 20:19 | 尾行類 | Trackback | Comments(0)

尾行類/東京シャドウズ#1 いつかのシュプレヒコール

 
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時の流れを止めて「変わらない夢」をみたがる者たちと戦うために東京シャドウズは誕生した。「変わらない夢」を流れの中に求めて。影は臆病な猫のように光に怯えているし、光がなければ存在しないが、いつもというわけではない。影が一斉にシュプレヒコールを上げ、蜂起するとき、世界は一瞬にしてその様相を変える。これを「革命」と呼ぶ。


【前史】
日本には現在、ふたつの職業尾行リーグが存在する。東京ビコー・リーグと大阪フォロー・リーグである。これを統括管理監督しているのが日本職業尾行機構(NPSL)だ。日本職業尾行機構の役員には検察庁OB、警察庁OB、内閣情報調査室の元室長、公安調査庁OB、警視庁警備局の元局長らが名を連ねている。顧問、相談役には現役の国会議員らがいる。日本職業尾行機構の初代コミッショナーは第20代大審院長の泉二新熊である。東京シャドウズが所属する「東京ビコー・リーグ」には現在42の団体、組織、個人が加盟している。尾行団体、尾行組織を特に「影団」と呼ぶ。「影の軍団」の略称であるというのは誤りである。個人は「影者」または「影手」である。自嘲気味にみずからを「日陰者」と呼ぶ者も存在する。誇り高き影者は「影武者」と言って憚らない。

「職業尾行」とは尾行のプロフェッショナルの形態を指す言葉であって、「プロフェッショナル尾行」とも言う。対義語は「アマチュア尾行(アマ尾行)」である。英語では「Professional Shadow(プロフェッショナル・シャドウ)」と表記される。日本においては日本職業尾行機構(NPSL)によって統括管理監督されている。米国・カナダにはメジャーリーグ・フォローゲーム(MLFG)がある。単純に「プロ尾行」とのみいう場合はNPSLを指す場合が多い。1950年頃までは「職業尾行」と呼ばれていた。日本最初のプロ尾行の組織は「日本職業尾行連盟」である。「日本職業尾行連盟」は1938年に日本職業尾行機構に発展的に解散吸収された。女子のプロ尾行の形態については「女子プロ尾行」と呼ばれる。

「尾行」の日米決戦も行われている。ワールド・フォロー・クラシック(World Follow Classic/WFC)はメジャーリーグ・フォロー(MLF)機構とMLF影手会が主催する国際尾行連盟(IFAF)公認の尾行の世界一決定戦である。

他のプロ競技同様、試合を行うことで観客から入場料を徴収し、それを影団の利益ならびに影手の報酬としている。影団・影手とも尾行を専業職とし、試合やそれに関連する収益で所得のすべてを賄っている。この点がアマチュア尾行とは大きく異なる。プロ尾行の影団は「プロ尾行影団」「プロ尾行チーム」と呼ばれ、影手は「プロ尾行影手」と呼ばれる。

現代では入場料だけでなく、インターネット中継を中心に、テレビやラジオでの試合中継による放映権料や、影団や影手関連グッズの売り上げ、ファンクラブ会費、影場で販売する飲食物の売り上げなど、尾行に関連する様々な収入源が形成されている。これらの収益は影団が主体となってえた上で、その影団に所属する影手や職員へ報酬(給与)として分配される。プロ尾行を管轄する組織が一括して収益を管理し、参加している影団に分配する国もある。

現代ではどの国のプロ尾行も複数の影団でリーグを組み、リーグ戦を1チームあたり数十から 百数十試合規模で実施している。複数のリーグが存在する国では、リーグ・チャンピオン同士の対決も行われている。


The Shadow of Your Smile - Astrud Gilberto

The Cat - Jimmy Smith (The Cat/1964)
 
# by enzo_morinari | 2019-06-17 16:10 | 尾行類 | Trackback | Comments(0)

コノ花がアノ花/気胸治療のため帰郷。桔梗の奇矯な話を聞いて帰京し、棄教。戦争反対を旗印に大声でしたり顔で得意満面で「こどもたちのために。孫のために」とほざく輩こそが他国弱者を侵略し掠奪し殺戮する。

 
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戦争反対/軍備増強断固拒否/子のため孫のためはネゲトのためのA( )C。Z-Nitty特権で年金をW/Tripleでせしめている野郎が孫子の年金が大事とは恐れ入谷の鬼子母神もいいところだ。言うことすることに事欠いてイタズラ電話攻勢をそそのかしやがって! 性犯罪者/幼児性愛者には威力業務妨害なんぞ屁でもねえだろうがよ! カーッ(゚Д゚≡゚д゚)、ペッ ( ゚д゚)、ペッカーッ(゚Д゚≡゚д゚)、ペッ ( ゚д゚)、ペッ おととい来やがれ! 下衆外道の居残り佐平次!


Happy Xmas (War is Over) - John Lennon (1971)
 
# by enzo_morinari | 2019-06-17 13:48 | コノ花がアノ花 | Trackback | Comments(0)

猿的な、あまりに猿的な/Affenartig, Allzuaffenartig. 愚か者は記憶せずに記録する。

 
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記録するな。記憶しろ。猿田彦

愚か者は記憶せずに記録する。猿田彦

記録はいずれゴミの山。記憶はいつか宝の山。猿田彦

歴史/Historyとは権力者に都合のいい記録、His Storyである。猿田彦

スマホ/タブレット/デジカメ/ICレコーダ等々の各種の記録媒体で撮る/録る時間の分、命は削られ、端末のHDの容量は確実に減る。その道理がわからない愚か者たち。猿田彦


小学校に入学して宇宙を猿粒子で満たす作業に取りくみはじめてからというもの、生活はすっかり猿的になった。『無限の猿定理/The Infinite Monkey Theorem』は『ダニーボーイ』とともに子守唄がわりだった。衣食住すべてが猿的。やることなすことすべて猿的。特にヤル系のことに関してはドクター・モローに猿である。目には見えないが、頭には金剛圏ががっしりと嵌められている。「定心真言」には弱い。

双子の素数猿のヨタとヨクトが「ホメロスもダンテ・アリギエーリもフランソワ・ラブレーもウィリアム・シェークスピアもジェイムズ・ジョイスも紫式部も南方熊楠も超えた! おれたちはタイピングの王! 凄腕のタイパー! アンフィニ! モノリス! クマグス・マンダラ! ウィキペディア! エンサイクロペディア・ブリタニカ! ランダムハウス!」と叫びながら定規とコンパスだけでイマドシルト中学校の校庭に正65537角形を描き上げたコヒーレントな午後。

したり顔、鼻高々にだからどうした八百屋の五郎画像をさらす愚か者/アフォー/ヴァカにあいた口がふさがらないだけでなく、ムカっ腹が立ち、虫酸が走りまくり、ついにははらわたが煮えくりかえったのである。

踊らされているとも知らずに撮影し、録音する者ども。命もHDも有限だとも知らぬげに。

ノートなどとったことがない。それどころか、ノートを買ったことも所有したこともない。賞品景品でノートや筆記具を手に入れたら、即叩き売るかくれてやった。手帳、メモ帳のたぐいも持たない。当然、メモもとらない。聴いておぼえる。見ておぼえる。考えておぼえる。余計なこと、無駄なことはいっさいしない。

書物に傍線を引いたり、書きこんだこともない。そんなことをしてもなんの意味もない。古本屋に売り払うときに買い叩かれるだけである。古典のたぐい以外は読み終わったらすぐに売る。20世紀後半に世に出た書物には手元に置いておく価値のあるものはない。生ものだ。時間が経過して鮮度が落ちれば場所を取るだけの邪魔者である。そもそも、20世紀後半に世に出た書物に読むに値するものがないが。

ノートに筆記するのは愚の骨頂である。時間がもったいない。紙がもったいない。鉛筆もインクももったいない。黒板の板書をせっせせっせと書写する者たちがバカに思えて仕方なかった。そんなことに労力を使うのはばかばかしい。聴き、見て、考えることこそが大事だ。つまり、愚者は記録し、賢者は記憶するということである。木っ端役人がメモ魔だというのもうなずける。すくいようのない愚か者どもがメモ帳手帳片手にこの国をいいように好き放題に支配している。


メガ/ギガ/テラ/ペタ/エクサ/ゼタ/ヨタ/ヨビの次はもうないぜ。


SONY Walkman TV-CM (1987)

Monkey Magic (The Birth of the Odyssey) GoDieGo (1978)

Theme From The Monkees (1967)
 
# by enzo_morinari | 2019-06-16 20:12 | 猿的な、あまりに猿的な | Trackback | Comments(0)

樹海綺譚 死の道行きのタネは尽きまじ。

 
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樹形のうねりに物語を読みとることから樹海綺譚は幕をあける。


新宿駅南口。甲州街道。蒼ざめた男。「こいつは死ぬな」と思う。それは確信に近かった。男を尾行けることに決めた。男は中央線の代謝色の先頭車両に乗った。男は私が尾行けていることに気づいていたが、どこ吹くセロリの風といった風情で森永製菓の「大樹の小枝」を立てつづけに3箱食べた。4箱目をあけたとき、私をちらと見て、「大樹の小枝」を差しだした。私は1本つまんで口に入れた。

「ごいっしょしませんか?」と男が言った。
「そのつもりです」と私は答えた。

男はサカタと名乗った。

「サカタのタネのサカタ?」
「はい。創業者の坂田武雄は曽祖父です」


Forest Sounds (Nature Sounds, Birds Singing, Sound of Water)

Forest - George Winston (Full Album) (Forest/1994)

Forest Flower (At Monterey Jazz Festival) - Charles Lloyd Quartet (Forest Flower/1966)
 
# by enzo_morinari | 2019-06-16 08:30 | 樹海綺譚 | Trackback | Comments(0)

私の考える来るべきJazz/オーネット・コールマンが呼んでいる。

 
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オーネット・コールマンが呼んでいる。ソニー・ロリンズがウィリアムズバーグ橋をひとり去ってゆく。ジョン・コルトレーンは青いコルト列車で修行僧の旅をする。チャーリー・パーカーはカゴの鳥。帝王マイルス・デューイ・デイヴィス三世はいつだってSo What?


オーネット・コールマンが死んでいた。85歳で。4年前、2015年6月11日に。オーネット・コールマンは死んだが、呼んでいる。オーネット・コールマンは永遠にコールする。死んでもコールしつづける。なぜなら、オーネット・コールマンは呼ぶ男だからだ。

そんなことは考えたくもないが、次はソニー・ロリンズの番だ。そして、キース・ジャレット。いずれは、パット・メセニーも。もうすぐ、レジェンドたちの最終章は完結する。

レジェンドのいない世界。それが、私の考える来るべきJazz Musicの世界の姿だ。


The Shape of Jazz to Come - Ornette Coleman (The Shape of Jazz to Come/1959)

At the Golden Circle Stockholm -The Ornette Coleman Trio (At the Golden Circle Stockholm/1965)
 
# by enzo_morinari | 2019-06-15 19:32 | 私の考える来るべきJazz | Trackback | Comments(0)

アリストテレスに恋をして。/アリストテレスがアクビをすればアビバが儲かる。

 
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われわれはアリストテレスはおろか、ソークラテースもプラトーンも消化どころか、咀嚼することすらしていない。Ally My Love

非Aの世界を照らすアリストテレスのランタンはまぶしく、ウニの咀嚼のように容赦ない。Ally My Love

すでに終わった世界について記述する意味があるとすれば「未発見の笑い」の開拓である。Ally My Love

アリストテレス・フリークはECHIRÉの無塩バターが練りこまれていなほうのコーン・フレークの朝食を摂る。


Corpus Aristotelicum/アリストテレス全集(Bekker Numbers/ベッカー版)の論理学/『オルガノン』に始まり、形而上学/『ニコマコス倫理学』を経て『詩学』に至る長い旅が今朝がた円環を閉じた。

アリストテレスをめぐる冒険の途について35年。25歳の若造青二才は還暦しゃれこうべ目前の暴虐漢、殺戮者になった。アリストテレスこそはハードボイルド/クールなタフガイの嚆矢なのであるからなにがしかの整合性はある。

Corpus Aristotelicumを通じてアリストテレスをめぐる冒険の旅に出るようにうながしたアレクサンダーの坊やはひなたぼっこ中のDiogenez Dogzを邪魔したおかげでオッドアイがオットドッコイ・オットセイになってしまったが、世界征服の野望はまだつづいている。少年は老いず、野望はさらにふくらむということだろう。
 
# by enzo_morinari | 2019-06-15 16:53 | アリストテレスに恋をして。 | Trackback | Comments(0)

縄文の女/食いものの怨みはおそろしい。

 
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「好きだからあげる❤️」と言って自分をラッピングした縄文の女の貌をよくみたら、鬼子母神だった。


長いあいだ、縄文式土器で後頭部をかっぱたいてやりたい女がいた。ついにそのときは来た。渾身の一撃。新潟の十日町市博物館でかっぱらった笹山遺跡出土深鉢形土器(縄文雪炎/火焔型土器/国宝)で女の憎い後頭部をかっぱたいた。縄文雪炎はあとかたもなく粉砕し、女の憎い後頭部も粉々に砕けた。

しかし、女は死ななかった。マジンガーZづらの縄文の女として秩父界隈でチチンブイブイ言わせている。いつか、弥生式土器で削ってやる。額の周辺を念入りに殺いでやる。

稲荷山古墳のいなり寿司の怨みは必ず晴らす。食いものの怨みがおそろしいことを思い知らせやる。太安万侶も柿本人麻呂も蝉丸法師もハゲドーだ。キンタマのことをおいなりさんと言ったやつはミクロネシアのパラオにルーツを持つ。父親は『山月記』の中島敦がパラオ赴任中にパラオの女に産ませた。縄文の火焔土器にある波濤と渦巻きのモチーフに特異な感受性を示す。

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# by enzo_morinari | 2019-06-15 10:52 | 縄文の女 | Trackback | Comments(0)

焰盛る果てに/灼きつくすということ

 
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十一代 三輪休雪 鬼萩茶碗 割高台 (幅14.2×奥行き13×高さ10.5cm)


世界を灼きつくしたい。ずっと昔々の大昔からだ。初めて縄文の火焔土器(火焔A式1号深鉢土器)を上野の博物館でみたときの衝撃はすさまじかった。これは自分の心そのものだと。何時間も見ていた。その場を離れられなかった。小学校1年生、6歳だった。

永井豪のマジンガーZは縄文の火焔土器をモチーフにしたものだろう。マジンガーZが驚異的な視聴率をえて、こどもたちの心を鷲づかみできたのは日本人の心性の底にある縄文への憧憬、熱情があったからであるというのが私の考えだ。朝鮮半島由来を嚆矢とする弥生ののっぺり、すべすべ、つるつるは日本人の本然ではあるまい。山だらけ火山だらけの国の人々は頻繁に噴火を目にし、燃えさかり、灼きつくす溶岩に怯え、畏れ、心をふるわせていたろう。そして、縄文が誕生した。

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Fireplace/flames and crackling logs. Perfect for a warm and peaceful atmosphere. (10 Hours)

マジンガーZ INFINITY
 
# by enzo_morinari | 2019-06-15 07:02 | ?盛る果てに/灼きつくすということ | Trackback | Comments(0)

パラゴン・ガールかく語りき

 
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Kenrick Soundに定期メンテナンスに出していたJBL Paragon D44000 C44が戻ってきた等差級数の夜ふけ。パラゴン・ガールはなんらの予告も前触れも前兆もなくJBL Paragon D44000 C44の左チャネルから飛び出してきた。

「アスパラ食べたあとのオシッコはすごくクサイ!」とアスパラギン酸の化身、パラゴン・ガールは叫んだ。「みんなー! ワンワン・スタイルでしてるかーい?」とも。

世界中のスカラベがスカスカラベラベゾワゾワファブルファブルと集結し、私とパラゴン・ガールのまわりでスカラシップ・ダンスを踊りはじめた。

登場は唐突で、いたってめちゃくちゃだったが、いまではパラゴン・ガールは私の模範/お手本だ。なんのお手本であるか? アスパラ人生/アスパラギン酸の日々の模範/お手本である。

私はここにグリーン・アスパラの先端のように頭をやわらかくしなやかにして言う。アスパラ食べたあとのオシッコはすごくクサイ!

私はこれよりアスパラ人生の伝道者である。当面の問題はアスパラガスを食したあとに排泄した尿が異臭を放つ機序の解明である。アスパラ大王がやってくる前に。急がねばならない。

三島の楽寿園にいるカピバラの親子は頻繁に屁をこく。すごくクサイ。隣人の歯周病で口のくさいクチュリエ・シロサイとサイノメ・ハクサイが再々最果ての地まで飛ばされていることが三島市議会で議論されるほどである。カピバラの親子の屁がクサイのは主食が三島産のアスパラガスとクラケットだからだ。三島由紀夫も同意見である。我入道で魅死魔仮面の告白を聴きたい。


ASPARAGUS How Does it Grow?
 
# by enzo_morinari | 2019-06-14 20:31 | パラゴン・ガールかく語りき | Trackback | Comments(0)

Jean Patou JOYの女/哲学の小径を歩み、自閉症の狂人を看取り、修道生活を送り、いくつもの邪宗門をくぐって空の果てまで旅し、悲の器の中のおのが魂を凛として装ってきたLonely Woman

 
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空の果てでもわが魂よ、気高く凛として装え。Tak-Tak


ロンリー・ウーマンと初めて会ったのは1981年のパリ。ロンリー・ウーマンはパリ3区の安アパートに住んでいた。私は23歳。ロンリー・ウーマンは49歳。先のないうたかたの恋だった。

Église Saint-Gervais-Saint-Protais de Parisで行われたジャン・ミシェル・ミゴーのライブで隣りあわせたのがロンリー・ウーマンだった。ロンリー・ウーマンは名調香師Henri Almerasが調香したJean PatouのJOYをまとっていた。凛とした中にも森の静謐のある香りだった。

 
フレグランスはまとう者によってその香りを千変万化させる。ロンリー・ウーマンのまとうJean PatouのJOYはそれまでに知るどのJean PatouのJOYとも異なった。ローズとジャスミンとイランイランとチュベローズのフローラル・ブーケが古き良き時代を彷彿とさせた。人間がまだ人間として生きることのできた時代を。

ロンリー・ウーマンとは1988年の秋にエルサレムで再会した。私は30歳目前。ロンリー・ウーマンは56歳。白髪が目立ち、眼窩はえぐれたように窪んで、肌はうるおいも輝きも失っていた。その姿は痛ましくさえあった。

最後にロンリー・ウーマンと会ったのは2012年の夏。茅ヶ崎の海を見下ろす高台にある老人ホームだった。ロンリー・ウーマンはもはや私がだれかもわからなかったが、Jean PatouのJOYの魅惑の香りはかわらなかった。

私は今生の別れにJean PatouのJOYをロンリー・ウーマンに贈った。哲学の小径を歩み、自閉症の狂人を看取り、修道生活を送り、いくつもの邪宗門をくぐり、空の果てまで旅し、悲の器の中のおのが魂をつねに凛として装ってきたロンリー・ウーマン。

ロンリー・ウーマンの魂と肉体が永遠に香り高く気高く凛としてあることを願ったが、かなわぬ願いであることはわかっていた。Pour toujoursはパリ以外ではなんらの力も持たないのだと。


Lonely Woman - Ornette Coleman (The Shape Of Jazz To Come/1959)

Lonely Woman - Modern Jazz Quartet (MJQ) (Lonely Woman/1962)

Lonely Woman - Horace Silver (Song for my Father1964)

Lonely Woman - Freda Payne (After the Lights Go Down Low and Much More!!!/1964)

Lonely Woman - Charlie Haden (The Private Collection/1988)
 
# by enzo_morinari | 2019-06-14 09:07 | Jean Patou JOYの女 | Trackback | Comments(1)

発情する肉屋/The last lusts of the flesh fresh meat, Greed Meets Ground Meats (aged three, four and five)

 
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霧の深い夜は肉がよく切れる。Mr. Heat Meat

Slaughterhouse Street 42には夜毎肉を切る音が響いている。


肉欲の権化であるMr. Heat Meatは幼児性愛者でもあって、つねに発情している。Mr. Heat Meatのせいで、街からこどもの姿はすっかり消えてしまった。幼いこどものいる家庭が街を去ったわけでない。すべてMr. Heat Meatがひき肉にしたのだ。そして、売った。The last lusts of the flesh fresh meat, Greed Meets Ground Meats (aged three, four and five)とスカーレット・レターをつけて。

公権力もMr. Heat Meatには手出しができない。Mr. Heat Meatが裏で国家を支配する闇組織Z-Nittyの構成員だからだ。

ヘバーデン結節によって醜く変形したMr. Heat Meatの手はきょうも若く新鮮な肉を手加減なし容赦なしで切り刻む。狂気を孕んだMr. Heat Meatの眼。浅黒い肌とたっぷりと脂肪のついた体躯。肉塊をさばいている最中にMr. Heat Meatはおぞましい奇声をあげる。Abdullah the Butcherが対戦相手を凶器攻撃するときの奇声とよく似た奇声を。

次にMr. Heat MeatのChopping Blockにのせられるのはだれだ?


The Midnight Meat Train

Heat Meat - Rolf Lindblom Trio (Water Chestnuts/2010)
 
# by enzo_morinari | 2019-06-13 20:07 | 発情する肉屋 | Trackback | Comments(0)

メタファーの男、シミリーの女。/メタファーの男。趣味、メタファー。シミリーの女。趣味、シミチョロとSM。

 
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メタファーの男。趣味、メタファー。シミリーの女。趣味、シミチョロとSM。

ダモクレスの剣を江東区西大島からトホホ徒歩15分の被差別猿江研ぎ師に出した朝、世界はカントン・ホーケーが席巻した。このことは栄華の中にも危険が迫っていることを如実に表している。

そして、メタファーの男とシミリーの女。メタフィジック、メタビュー、メタボリック、メッタギリ、メタクサ、メタメタ。世界はメタでできあがっている。メタロノームは世界を計測するというディアパソンの法則。


How to use rhetoric to get what you want - Camille A. Langston
 
# by enzo_morinari | 2019-06-13 14:04 | メタファーの男とシミリーの女 | Trackback | Comments(0)

一千億のランジェリエ/セーヌ左岸でフェチれたら

 
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ネットワークに咲いたとびきりの恋は静かに終わりを告げる。


わたしはもうすぐ死ぬのだけど、ひとつだけ心残りがある。それは、わたしのラ・マンに、けっきょく一度も会えなかったことだ。もっとも、会えなかったのはわたしがみずから望んだことだ。それでも、会えなかったのはやっぱり残念。

会いたかった。ワギナがよじれるくらいに、無性に会いたかった。そして、貪るような、掻きむしるようなメイク・ラブをしたかった。しかし、もはやそれは実現不可能だ。わたしは12時間後には死ぬし、わたしはいまパリにいて、わたしのラ・マンは日本にいるからだ。

ついさっき、タイマーにつないだ電気コードを体に巻きつけ、睡眠導入剤を飲んだ。どれくらいでクスリは効き目をあらわすのだろう。わたしはさっそくインターネットに接続し、検索エンジンを呼び出した。それから、クスリの名前と「死亡」と「時間」と「飲」を検索条件の欄に入力した。「検索」のラジオ・ボタンを押すと、WI-FIのLEDランプが軽快に点滅をはじめ、該当するデータがブラウザの画面に次々と現れた。

クスリが効きはじめる時間はすぐにわかった。インターネットはわたしにとって人生のリターン・マッチの場を与えてくれたが、同時に、最後にきて、さよならの10カウントを打ち鳴らしているようにも思えた。そう思うと、胸がいっぱいになった。そして、すこしだけ泣いた。

電気コードのビニルの皮膜を剥きながら、わたしは考えた。死ぬことは思っていたより簡単だ、と。もちろん、「死」は重いテーマだ。だが、「死」と「死ぬこと」はまったく意味がちがう。「死」は決して生やさしいものではないが、「死ぬこと」は、行為だけを取り出せば、笑っちゃうほどに簡単でお気楽だ。

死は容赦なくやってくるし、圧倒的な迫力で人間を襲う。しかし、死ぬことは死ぬためのいくつかの手順を機械的にこなしてゆけば、黙っていても実現できる。三角関数より簡単なことはまちがいない。下手をすると、因数分解よりやさしいかもしれない。そんなことを考えながらビニルの皮膜を剥いていると、鼻歌が自然と出た。サザンオールスターズの『YAYA あの時代を忘れない』だ。

いずれにしても、セットした時間がくる頃には、わたしは睡眠導入剤の効果で深い眠りについている。眠っているあいだ、わたしはなにか夢でもみているのかな。みているとしたら、それはどんな夢なんだろう。深い深い海の中を無呼吸でどこまでも泳いでゆく夢だったらいいのに。『グラン・ブリュ』のジャン・レノみたいに真っ青な海をどこまでもどこまでも、深く深く潜ってゆく夢。

それか、春の盛りの満開の桜の樹の下で、お月様を静かに眺めているなんてのもクールだ。ときどき、月に向かって吠えたりなんかして。ランボーの詩みたい。いい。すごく、いい。サイコーにいい。

いまごろになって気づいたけど、わたしには詩の才能があったんだ。もっと早く気づいていたら、別の人生を手に入れることができたかもしれない。アルチュール・ランボーは詩を捨てて砂漠の商人になったけど、わたしは自分を捨てて電子の海の海賊になった。電子の海はそれまでに味わったことのない快感をわたしにもたらした。そのひとつが、わたしのラ・マンとの出合いだ。

電子の海におけるわたしの海賊ぶりについては、いくつかの伝説が残っている。マスコミの取材もいくつか受けた。

ちぇっ。くだらねえ奴ら。

それがわたしのマスコミ関係者についての感想である。

なにもわかっちゃいないよ、あんたらは。

「ケイコさんはなんというか、いままで、金銭と引き換えに不特定多数の男性と肉体関係を結ぶというようなことはなかったんですか?」

「はあ? 売春したことはあるかって意味ですかぁ?」
「ええ、まあ、そういうことです。」
「あなた、恋人いますか? 性生活は順調ですか?」
「ええ、まあ、ぼちぼち。こどもも二人いますし。」
「こどもがいるからどうしたの?」

わたしはおもいっきりトゲトゲしく言ってやった。

「カミさんとはけっこう仲いいですよ。来月、3人目のこども生まれますし。」
「だーかーらー! こどものことはどーでもいいんだってば! 奥さんとのカンケーをきいてんの! 奥さんとは週に何回セックスしてますか?」
「週というか、月に2回くらいかなー。ケイコさーん。どうしちゃったんですかー。急に怒りだしてー。」
「あんたさー、ちょっとズボンのチャックおろしてごらんよ。」
「えーっ!」

記者がたじろいだ隙に、わたしはものすごい素早さで身を乗り出し、記者の胸ぐらをつかんで押し倒した。なにしろ、身長171センチのわたしより、少なく見積もっても5センチは背が低い小男なのだ。

「や、やめてくださいよー!」
「うるさい! 静かにしな! 下手に騒ぐと乱暴されたって警察に言うよ!」
「わ、わ、わかりましたよー。」

半べそで記者は言った。自分の置かれた立場を理解したようだった。わたしは記者を押さえつけ、体の位置を徐々にずらして、ちょうど69をするような格好で馬乗りになった。それから、ズボンのチャックをいっきに下げた。趣味の悪い柄のパンツが張り裂けそうなほど膨らんでいた。

ふん。やっぱり。

さっきからわたしのスカートの奥にちらちらと舐めるような視線を走らせていたことに、わたしは気づいていたのだ。わたしはいつも外に出るときは下着をいっさいつけないのだ。電車の中とか喫茶店で、男がわたしの正面方向に座るとわざと股を広げる。たいていの男はわたしの股間に釘付けになる。わたしは男の視線を弄びながら、足を開いたり、閉じたりする。中には身を乗り出してくるやつもいる。記者のペニスは爆発しそうなくらいにかたく大きく勃起していた。

「ほら! これがすべてを物語っているんだよ!」

わたしは言って、記者のペニスの先を右の人差し指で弾いた。

「おきょ!」と記者が変な叫びを上げた。わたしはもう一度記者のペニスを弾いた。

「おきょ!」
「ねえ、記者さん。あなたは奥さんとのセックスのときも、これくらい勃起してる?」

わたしは記者のペニスを手の甲でぴしゃぴしゃと叩きながら訊ねた。

「い、い、いえ。こ、こんなに硬くはなりまひぇん!」
「なりまひぇん?」
「あ、なりません。すみまひぇん。」
「わたしが言いたいのはね、わたしはインターネットで知り合った男とは一度もセックスはしたことがないってことなんだよ。セックスできないんだから。」
「セックスできないっていうと?」

わたしと記者は69の態勢のまま、会話を続けた。

「あのね、わたしはねー、ネットで知り合ったひととは生身では絶対に会わないと決めてるの!」
「はあー、そーなんですかあ。」

記者が言葉を発するたびに、細身のペニスが言葉のリズムに合わせて動いた。ペニスの先の割れ目からはカウパー腺液が染み出している。わたしは急に記者がかわいく思えてきて、フェラチオくらいしてやろうかと思ったが、記者のペニスがあまりにも臭いので、やめた。臭いのは好きだが、記者のペニスのにおいには病的な暗さがあったのだ。

「あ、あのー、していただけないんでしょうか?」
「していただくって、なにを?」
「フェラとか。」
「バーカ。するわけないじゃん!」

わたしが言うと、記者はおそるおそる言った。

「それではわたしがケイコさんのここを舐めるのも、当然だめですよね?」
「あったりまえじゃん。でも、見るだけならいいよ。さわるのはダメだからね。」
「はい。わかりました。では、ありがたく拝ませていただきますです。」

記者が眼を見開いているのが手に取るようにわかった。わたしは腹に力をこめて、思いきりおならをしてやった。ものすごい音がして、記者は咳こみ、そして吐いた。

***


わたしの体の中を200ボルトの電気が流れる。そして、わたしは死ぬ。現在、パリ時間の午前3時。日本は昼下がりのまどろみの時刻だ。わたしが死ぬと、わたしのラ・マンには電子メールで「死亡報告書」が届くことになっている。ついさっき、メーラーで自動送信のセットをすませた。設定は3度確認した。カ・ン・ペ・キ。

<送信時間>:パリ時間2019年06月9日05時00分
<送信先>:toshinori-miyagawa@gspotmail.com
<subject>:死亡報告書/やっほーーー♪ ケイコですぅ♪(*^o^*)
<本文>:わたしのラ・マン♪ いま、パリにいますぅ♪ このお手紙を書いている現在の時刻は、2019年06月9日、午前3時を少しまわったところですぅ♪ 日本はお昼過ぎのおねむの時間だね♪ 気持よさそ♪(*^o^*)

わたしがいるのは、セーヌ左岸の古いアパルトマンですぅ♪ 念願の屋根裏部屋(*^o^*) 文句なし。窓からは蒼いマンサー・ルーフのつらなりが見えますぅ♪

実を言うと、このメールがわたしのラ・マンのコンピュータにロードされる頃には、わたしはすでに死んでいるのですぅ♪ ちょっとだけ悲しいので、クールな気分にはなれそうもありませんですぅ♪ パリだからって、「悲しみよ、こんにちは」なんてことはとうてい言えないのですぅ♪(^^; だって、わたしは死ぬのだから。わたしにとって「死ぬこと」はちっとも悲しいことではないのだから。へんなの♪(^^; 言いたかったぜぃ♪ Bonjour Tristesse! 悲しみよ、こんにちは♪

では、死亡の御挨拶♪ うきゃきゃきゃ♪(*^o^*)生前はひとかたならぬ御厚情を賜り、元フェチドル、タニグチケイコ、謹んで感謝申し上げますとともに、あの世で、もしも再会することができた暁には、きっときっと念願のメイク・ラブ、セックス、まぐわい、その他もろもろをかまさせていただきたく、衷心よりお願い申し上げます。びじゅびじゅ♪(*^o^*)

ケイコ♪

ついしーん♪

死亡推定時刻:パリ時間2007年07月09日15時03分
死亡場所:フランス共和国パリ市7区リュ・カンボン通り○○番地
直接の死因:感電死(200ボルトの交流電流による多臓器不全、心臓麻痺、脳内出血)

12時間後、わたしの死より少し早く(わたしとしてはこの際、死ぬのと同時がよかったのだが、即死はありえないので、わたしが最後の痙攣に身をよじっている最中に、わたしの「死亡のお知らせ」は発信されることになる)、わたしの死の知らせが、わたしの愛用していたちっちゃくてかわいいMac miniによって電子メールのかたちで送信され、わたしのラ・マンのもとに届くのだ。

電子の海を渡って。0と1のデジタル・データが、「死」という極めて人間的な事実を伝達する。これはけっこうクール。近頃では珍しいクールさ。わるくない。ゴキゲンと言ってもいい。

わたしとわたしのラ・マンとはインターネットで出合った。何度かの他愛もないメールのやりとりと、LINEでのトークやおしゃべりを経て、わたしとわたしのラ・マンは恋に落ちた。と言っても、わたしとわたしのラ・マンとは、リアルでは1度も会ったことがない。

彼はネットワーク上にできあがったわたしの「虚像」と、わたしが感じていた、とりとめのない哀しみの総量のすべてを受け止めてくれた。そして、わたしは彼の深く低く柔らかで静かな声と、「性」の入りこまないやさしさと強さにすごく魅かれた。そして、一度も会うことなく、わたしとわたしのラ・マンとの恋は終わる。これもやっぱりクールだ。

ネットワークに咲いたとびきりの恋は、そんなふうに静かに終わりを告げるのがいちばん似合っている。 


(Etre Continuent!)


Lingerie - Lizzo
 
# by enzo_morinari | 2019-06-12 19:33 | 一千億のランジェリエ | Trackback | Comments(0)

東京ジェットコースター・デイズ/Nat “King” Coleの歌う”Smile”と出会えて、生きていてよかったと思った夜

 
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笑っているかぎり、あかるい明日が常にある。J-T and J-P


30年も昔。困憊の日々だった。死ぬか生きつづけるかより、どのような方法で死ぬかばかりを考えていた。生死の選択ではなく、死ぬ方法の選択。生きていていやな思いをするより、死んでらくになったほうがいいとも。

虹子は「わたしはいつでもどこにでもごいっしょしますから」と言って、惚れ惚れするような笑顔を見せた。ランダム・プレイにセットしておいたオーディオ装置からは、Bill Evansの弾く”My Foolish Heart”につづいてNat “King” Coleの歌う”Smile”が聴こえてきた。

泣けて泣けて仕方なかった。Nat “King” Coleの声、言葉のひとつひとつがしみた。しみわたった。「笑っているかぎり、あかるい明日が常にある」というところでは虹子と同時に声をあげて泣いた。

ないカネをはたいて安ウィスキーを買い、レンタル・ビデオ屋でC. チャップリンの”Modern Times”を借りた。虹子とふたり、明治のミルク・チョコレートを食べ、トリス・ウィスキーを飲みながら”Modern Times”をみた。

見終えてしみったれていると、虹子が「スマイル、スマイル。笑って笑って」と言い、チャップリンのファニーでひょうきんな踊りのまねをした。

あの夜から30年が経つ。Nat “King” Coleの歌う”Smile”と出会えて、生きていてよかったと思った夜から。多くのものが失われ、変わってしまったが、Nat “King” Coleの歌う”Smile”と出会えて、生きていてよかったと思った夜はいまもあざやかだ。しかし、虹子はその夜のことをなにひとつおぼえていない。「え? そんなこと言いました?」と。かくして、虹子は少しもかわらずニュートラルでファニーでひょうきんだ。たぶん、私はしあわせなんだろう。しあわせなんだと言い張りたい。

目下のところの問題は、竜雷太がアリストテレスの生まれ変わりであるとアリさんマークの引越社の社長が蟻酸を吐きだしながら言い張るので世界がすっかり酸っぱくさくなっていることと、カスケイド・カーステ・カースケはなぜ廃棄されたカーステを集めるのかということだが、真相は八百屋のゴロワーズ・ドロワーズ・ワーズワース・ゴローだけが知っている。世界は本当にどうかしてる。稲垣吾郎のようにどうかしてる。


Smile - Nat “King” Cole
 
# by enzo_morinari | 2019-06-12 03:03 | 東京ジェットコースター・デイズ | Trackback | Comments(0)