カテゴリ:マーカスの鏡( 1 )

ポークパイ・ハットはいかにして帝王に別れを告げたか?

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 マーカスの鏡を覗き込むと同時に「蚊トンボ 蚊トンボ」という嗄れた声が聴こえた。Milesマイル彼方でこわばった笑顔をふりまきながら誰彼かまわずに「だからどうした八百屋の五郎!」と脅しまくっているはずのマイルス帝の声だった。マーカスの鏡の横にはチクザン・モンバンブー・タカハシが居座り、おまけに私がモントルーでせしめたポークパイ・ハットを自慢げにかぶっている。
「やい! チクザン! 帽子をかぶるのはいいけどさ。鼻高々のそのツラをなんとかしやがれよ! じじいのくせにスキンヘッドかましやがってよ! 気にいらないったらありゃしねえ!」
 私は津軽三味線の太竿をいとおしそうに撫でているチクザン・モンバンブー・タカハシに向かって怒鳴った。しかし、チクザン・モンバンブー・タカハシはどこ吹く風といった風情だ。しかも、頼んでもいないのに接続詞と前置詞の機能のちがいに関する鏡像現象の講義をはじめた。チクザン・モンバンブー・タカハシが講義の背景音楽がわりに津軽三味線を弾きだすとその背後からジャック羅漢がちらっとボーボー頭を覗かせた。
「そこかよっ!」
 私は思わず叫んだ。自分の声がさまあ~ずの三村そっくりなのですごく驚いた。まったく! 渋谷ジャンジャンのライヴのときにバンブーじじいを完全殲滅しときゃよかったぜ。

 (to be continued, Suddenly)


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by enzo_morinari | 2012-10-08 21:00 | マーカスの鏡 | Trackback