カテゴリ:うたたねの記憶( 3 )

ノムラ(2丁拳銃)シュースケ先生と失地回復と第一水曜日の謀略

 
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「醤油ってこわいわねー。第一水曜日のスズキクンニオさんやキムラシカンボさんはそこそこおいしいけど甘ちゃんよねー。お顔はデコデコボコボコしてるけど、マキヤストモローさんは好きー。でも、一番はやっぱり、誰がなんと言おうとノムラ(2丁拳銃)シュースケ先生だわねー。」と虹子が言ったとたんに猛烈な眠気に襲われ、その場に寝ころんだ。そして、夢をみた。

 夢の中で、吾輩は世界有数の第一水曜失地回復醤油博士だった。失地回復醤油に関することならなんでもこい状態である。


 タカダノ婆にうながされて早稲田通りを我が物顔で横切ると、メルセデスベンツ・アルファロメオの新型車、レコンキスタ・ガルウィングType2に乗ったノムラ(2丁拳銃)シュースケ先生が蒲田駅前場末風スナックからすっ飛んできた。

「おいおい、きみ。忘れ物だよ。」とノムラ(2丁拳銃)シュースケ先生は黒縁眼鏡の奥のチバケイ3房眼光をぎろぎろさせた。
「ああ、先生。忘れたんじゃないんですよ。先生におかせられましては手元不如意弥栄と思いまして、なにかの足しにしていただきたかったんですよ。」
「きみねえ、おれは宝石がじゃらじゃらついた時計なんか、趣味じゃないよ。それに、きみにオカモトタロウの心配をしてもらうほど、落魄ぶれちゃいない。」

 そう言うと、ノムラ(2丁拳銃)シュースケ先生は胸元のポケット・チーフをかっこよく抜いてから、ロレックスの宝石じゃらじゃらプラチナ時計を包み、吾輩によこした。

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「きみねえ、『言多きは退くなり』だよ。肉体言語はつねに磨いておかねばならんよ。いいね?」
「はあ、でも、先生   
「おれに是非を問うな。激しい雪が好き。また、いつか、どこかで。」

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 ノムラ(2丁拳銃)シュースケ先生はそう言い残すとくるりと踵を返し、夕暮れのコペルニクスたちが忙しなく行き交う黄昏れゆく東京のど真ん中、トーキョー・キング・オブ・ロードを眼にもとまらぬスピードで駆け抜けていった。それがノムラ(2丁拳銃)シュースケ先生との今生の別れであった。夢からさめ、頬を涙が幾筋も流れ落ちているのがわかったが、ぬぐう必要などこれっぽっちもなかった。

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 第一水曜日のスズキクンニオやキムラシカンボも失地回復醤油も眼中になかった。ただただ、ノムラ(2丁拳銃)シュースケ先生に会いたかった。会って、叱られたかった。事情を察した虹子はミニチュア・セントバーナードのポルコロッソを抱き、吾輩に菩薩様のような眼差しを注いでいる。 まことに、不立文字、一期一会式イチゴ1a号パフェなノムラ(2丁拳銃)シュースケ世界の吾輩であった。

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 下衆外道ロードのど真ん中、センターライン上で、勘ちがい履きちがい基地外の岡本かの子が『母子叙情』満載に「人生は悟るのが目的ではないのです。生きるのです。人間は動物ですから。」と大陰唇をびらびらさせながら大股開きでほざいているのが見えた。
 なにをぬかしやがる。調子っぱずれ、倫っぱずれ、大股開きのポンコツボンクラヘッポコスカタンなんぞには郵便局の道行きさえ聞きたくもない。ポンチ絵書きのポンコツ女房は物静かに退場しやがれてんだ。

 うたたねはかくもティアドロップである。
 
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by enzo_morinari | 2013-05-30 09:38 | うたたねの記憶 | Trackback

うたたねの記憶(第2回)

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 生クリーム博士と醤油の致死量に関するワイルドダゼー報告
「こんどは生クリーム飲んじゃうからね。醤油どころじゃないからね。生クリームなんだから、どんどんどんどん飲んじゃうんだからね」と虹子が言ったとたんに猛烈な眠気に襲われ、その場に寝ころんだ。そして、夢をみた。夢の中で私は世界有数の生クリーム博士だった。「生クリーム」に関することならなんでもこい状態である。

「醤油の致死量」に関するワイルドダゼー報告を読みすすみながら、醤油瓶を両前足で捧げ持ち、ゴクゴク音を立てて醤油を飲み干す虹子象の尻尾を引っ張った。虹子象はふりむくと立てつづけに42回ウィンクし、鼻先を私に向けてものすごい勢いで生クリームを噴射した。その量と言ったら北島三郎の鼻の穴10000000000000個分はくだらなかった。その証拠に生クリームだらけの手の甲をひと舐めふた舐めすると、思わず「ヨサク~♪ ヨサク~♪」と口から出た。背後からヤコブが全身を瘤で腫れ上がらせつつも、余裕で私の体についた生クリームを剥ぎ取り、自分の瘤に塗りたくりはじめた。それを天空からみていたヤハウェは「エリちゃん、エリちゃん。レマちゃんとは砂漠谷でなにして遊ぶの?」と叫び、「エリちゃん? エマちゃん? だれよ、それ」と尋ねた私に、ヒサコとキヨシとスミヒサとサトシとタマミとユリコとタクとゲンが8プラトン・アリストレス・バンカーバスターを喰らわしたところで目がさめた。まことに生乳仕立て計測不能な生クリーム世界の私であった。

 夢からさめ、虹子をみれば、泡立て器を盛大に振りまわしながら、「ホイップ! クリーム! ジャンプ!」のかけ声とともに生クリーム踊りの真っ最中である。一番弟子であるミニチュア・セントバーナードのポルコロッソは全身に生クリームを塗りたくられ、狂喜乱舞もいいところである。私はと言えば、虹子が次から次へと作りだすホイップクリームだけでできたホイップクリーム・ケーキを堪能し、血糖値急上昇であった。

 うたたねはかくもディアベーテ・シュクレのごとくにクレム・ド・スクレである。
 
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by enzo_morinari | 2012-12-05 05:00 | うたたねの記憶 | Trackback

うたたねの記憶(第1回)

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 ひとかけらの呵責も葛藤もなく「乞食」とほざく鈍感無神経な生ゴミ馬鹿女の対極にあるエラ・フィッツジェラルドとウィントン・マルサリスとクリス・ボッティの『Someone to Watch Over Me』をかわるがわる聴きながら食した自作自演の「焦がした明石鮹のロココ唐辛子のアイオリソースとペルー産紫芋と緑豆のスプラウトのサラダ及びジンジベール・カッスムナールのガストリック添え」の影響でオーバードーズ気味の蒸しパン博士とネグレクト世界と関敬六と踊る西洋の知のパラダイム

「焦がした明石鮹のロココ唐辛子のアイオリソースとペルー産紫芋と緑豆のスプラウトのサラダ及びジンジベール・カッスムナールのガストリック添え」をカレーにスルーなS&Bアーンド紀尾井町急坂ハウス・マヌカン食品のためにディベルティメントした翌朝、「あたくし、蒸しパンなのよね、ほんとうは」と虹子が言ったとたんに猛烈な眠気に襲われ、その場に寝ころんだ。そして、夢をみた。夢の中で吾輩は世界有数の蒸しパン博士だった。[蒸しパン]に関することならなんでもこい状態である。

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「無視はイジメとおなじです」とかほざくボンクラのロバのパン屋小倅の小僧っこ教師に、「蒸しパンはイジメパンかね? 蒸し焼きはイジメ焼きかね? 虫眼鏡はイジメ眼鏡かね? 明治乳業は雪印乳業を虐めていないのかね? ど? どーなの? どーなのよ」とわざと&戦略的にボケてやり、TOKYO ELECTRICAL EEL PARADE用に開発した「電気うなぎパン」を竹末駒吉と石上寿夫の積年の怨讐をめぐるビタミンパン連鎖店本部の暗躍によって台無しにされたことは水に流したものの、

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「蒸しパン博士さん! ふざけるのもいいかげんにしてくださっい! みなさん! このひとはヘンなひとですから無視してください!」といっぱいいっぱいで叫んだボンクラのロバのパン屋小倅の小僧っこ教師が、「先生、それってイジメじゃね?」と青っ洟垂らしたハタ坊にイジメフラグ立てられ、一段高い教壇からスゴスゴ撤退させたかと思えば、

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 まさに岩石を砕かんとする関敬六に「ムッシュ・ムラムラよ、つまらないからヤメロニャロメレレレのレーゾンデートルメキアクシャナ」といい、「私は舌の畑におりますから、いつでも明るい味蕾についておしゃべりしにきてください。私はそういうみのもんたになりたい」と、注文の多い料理店の不眠不休無給で天壌無窮のストラディバリウス製チェロを弾く性器の大魔羅術師、セロ野郎の耳元に「うなじにザザ蒸しパンが生えてるよ」と息吹きかけつつささやいて手元狂わせ、

 もってこれまた、セロ野郎のメディア露出の機会、芽を摘み取って世界を[まともな側]に引き戻した吾輩は、パックス・アメリカーナとパックス・シノワとパックス・ジャポネーに完全無欠に尻を向けつつ、クラウゼヴィッツ風[蒸しパン戦争論]と、レフ・トルストイの鬱陶しいヒゲ風[戦争とピンフ]のダマテン蒸しパン作戦には目もくれず、

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 つまりは無視黙殺してラスプーチンにムシューダ30年分付け合せた挙げ句にネヴァ川に叩き込み、巴里シャンゼリゼー通り東側の虫干し世界の天井料理店、リストランテ・テヅカオサムシの並びにしょんぼりとたたずむ無名夢想無理難題なビストロ食堂、「ムシパン・ド・ラ・ルパン」に威風堂々の凱旋を果たしたところで目がさめた。まことに、関連長文、容貌魁偉な蒸しパン世界の吾輩であった。

 夢からさめると虹子がムッシュムラムラムッシュムラムラと巨大な蒸しパンにホイップクリームを塗りたくり、「ホイップ! クリーム! ジャンプ!」と肥かけ格闘していた。名もなき巨大蒸しパンに騎乗位したり、机上の空論かましたり、気象予報士気取ったり、起承転結ダンス教本を箪笥にしまったりする虹子はすごく幸せそうだった。

 うたたねはかくもダンスダンスなムッシュムラムラである。
 
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by enzo_morinari | 2012-12-04 17:30 | うたたねの記憶 | Trackback