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4θ4 Life Not Found#3 団塊老人どもの殺し方

 
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戦後日本をダメにしたのは自民党でも日教組でもキャラメル・ママでも銭ゲバ/カネの亡者でもブラック企業でも細木数子でも野村沙知代でも和田アキ子でもデヴィ・スカルノでもない。もちろん、これらは日本社会を硬直腐敗させる一端を担い、お先棒を担ぎはしたが、真にこの国を回復不能なまでに崩壊させたのは団塊世代並びにポスト団塊世代である。

現在、日本国は四つの災害によって存亡の危機にある。ひとつは先の東日本大震災。だが、これはいずれ時間の経過とともに乗り越えることができる。ふたつは現在進行形で発災中である福島原発事故。みっつは官僚災害である。

官僚は害虫である。害獣、害悪そのものである。官僚、木っ端役人は日本国の隅々にまで網を張りめぐらし、日々、時々刻々と血税と人的資源と国と国民の資産を貪り食っている。木っ端役人が真面目で地味で地道だなどとゆめゆめ思ってはならない。

木っ端役人どもは虎視眈々と「利権」の確保を狙い、すでに確保済みのものについては蜜を音を立てて吸いつくしている。国と国民はみるみるうちに痩せ細っていくが、当人はそのことにまったく気づかない。それほど木っ端役人どもの手口、やり口は巧妙狡猾なのだ。

そして、もっとも厄介なのが団塊世代災害である。40年以上も前の「政治の季節」に「革命だ、反乱だ」「連帯を求めて孤立をおそれず」「止めてくれるなおっかさん。我々は世直しの渡世人である」「神田を日本のカルチェ・ラタンに!」等々の威勢のいいかけ声の元に参集した団塊世代の爺さん婆さんのあさましさと来た日には思わず目を背けたくなるほどだ。

団塊老人どもの口から出るのは二言目には「年金、年金」だ。心を入れ替えて「粘菌研究でもしたら?」と言いたくなるが、所詮、無駄だ。団塊老人どもこそが「官僚支配」「官僚ファシズム」を生み、容認し、維持した張本人であることを思えば、彼らがその自ら作り上げたシステム、仕組みを否定するのは自己否定、自己矛盾に陥ってしまう。もっと現実的、つまりは目先の問題として、団塊老人の明日は、日々の生活、暮らしは官僚支配、官僚ファシズムが生み出し、もたらす「破綻した年金システム」に支えられているから彼らは根本的には「官僚NO!」とは決して言わないのだ。

彼らに責任を取らせなくていいのか? 40年以上前の「政治の季節」に国家に「NO!」を突きつけたのは若気の至りで、いまは子も孫もいる好々爺・好々婆であるからゆるしていいのか?

はっきり言ってしまおう。日本国をダメにしたのは団塊世代である。日本国はもう潰れる。霞が関の官僚どもはもう何年も前にそのことに気づいている。霞が関の木っ端役人が英知と人的資源を結集して作成した「日本国破滅のシナリオ(仮題)」はタイム・テーブル付きで日本国がどのように衰退し、ついに破滅・破局を迎えるかを政治・経済・財政等々の重要項目について個別具体的な事例と数値とともに述べている。

吾輩はその超極秘一級資料を読み終えたとき、「やはり」と思うと同時に、キッズどもを海外移住させることを決意した。当該資料についてはいずれボンクラヘッポコスカタン・メディアにPDFファイルにでもして送ってやろう。海外のメディアには翻訳しなけらばならないから多少時間がかかる。弟子どもは今、まさに寝食を忘れて翻訳作業に取りかかっている。なにしろ、A4サイズで2000ページにも及ぶ膨大な資料である。この「日本国破滅のシナリオ(仮題)」を吾輩にもたらしたキャリア官僚は朋友でもあるのだが、この3月で退官した。国家公務員法違反を覚悟の上の「快挙」にはなんらかのかたちで報いなければならない。親しき仲にも礼儀ありだ。

裁判になればそれこそこちらの思う壷である。黙っていてもメディア、マスコミが飛びつく。海外メディアもだ。さらに日本国債の金利は上昇、日経株価は大暴落、破滅のシナリオはさらに加速するはずだ。ざまあない。これが国家と国民を食い物にし、我が物顔でお手盛り行政をやってきたことに対するツケ、決算書、スカして言うならばデウス・エクス・マーキナーということである。

年金頼みの団塊世代のおじいちゃんおばあちゃん、悪いが往生際を考えてくださいね。あなたたちは官僚ファシズムのお先棒担ぎ、共謀共同正犯なんだから文句は言えないよ。「おれはなにもしていない」「あたしゃ共産党にいつも投票してたよ」と言っても通用しないよ。責任は世代で負うものと相場は決まっているんだからね。

団塊世代のあとの「ポスト団塊世代」の老人の新米さんたちにもなんらかの天誅・天罰は下るだろうな。それも致し方あるまい。すべては世代の連帯責任だ。責任を取らない、無責任を決め込むというなら海外移住しか手はないよ、おじいちゃんおばあちゃんの新米さんたち。「私有財産の没収」「金融資産の一時凍結」等々、木っ端役人どもは恥も外聞も義理も人情もへったくれもなくやってくるからな。全財産を風呂敷に包んでニュー・カレドニアにでも行くがよろしいよ。あそこは「天国に一番近い島」らしいからお迎えの手間と交通費を多少なりとも節約できる。おすすめです。ガーデニングも日向ぼっこも思う存分できるしするしね。ただし、「おひさま依存」「トリピカル・ジュース依存」にはくれぐれも注意してくださいね。(はあと)

再度、言う。日本国はもう終わる。残念ながら、ソフト・ランディングはない。極めつけのハード・ランディングが待ち受けている。政府閉鎖、ガバメント・シャットダウンが日本国破滅最終章の開幕ベルだと思えばいい。

財務省の「影の総理大臣」「木っ端役人の中の木っ端役人」「千年に一人の大食わせ者次官」である勝栄二郎がこの時期に退任・退官した意味をよく考えてみるがいい。

1回目の政府閉鎖は来年の秋までには起こる。もう日本国の財布にはカネがないのだ。そんな存亡の危機にも木っ端役人どもが大和朝廷発足以来、営々として蓄財してきた「黄金(埋蔵金とは0の数がちがう桁違いの超極秘裏ガネ)」は手つかずのまま残る。ビタ一文減らない。減らしてはならないから減らさない。

1800年もつづいた「官僚支配」によって蓄財された「究極の黄金」が「救国の黄金」として出動支出されることは断じてない。「官僚支配」を支えているのはこの「究極の黄金」と「官僚支配」を行うためにつくられた膨大な法律と政令・条令である。これに手をつけることは木っ端役人どもにとっては自殺行為だ。やるわけがない。

臆病姑息な彼らが自らの首を締めることはない。木っ端役人どもには「自裁」の覚悟もない。セコく小狡く寝穢く世間相場の十分の一の賃料(つまりはタダ同然)で官舎・宿舎に暮らしてきた者にそのような上等なけじめをつけられるわけがない。

だれが/どの党が政権を獲ろうとも、事はそう簡単ではない。待っているのは「官僚ファシズム」との全面戦争か巧妙狡猾/用意周到に準備された「懐柔策」で骨抜きにされるのがオチだ。はっきり言えば、顔面土左衛門操り人形となれ果てた野田佳彦のごときボンクラになるということである。それほど木っ端役人どもはしたたかに計算・計画を立てている。

どこのどいつが政権をとろうと対応するための「木っ端役人だけのためのシナリオ」はすでにできている。木っ端役人どもにとってはすべて「想定内」なのだ。それでも、「対官僚ファシズム戦争」に打って出る蛮勇の持ち主が現れたとして、その兆候は「秘書官人事」にあらわれる。内閣総理大臣をはじめとする各閣僚にそれぞれつく秘書官どもこそは「官僚帝国」が送り込む精鋭部隊だからだ。その人事にいささかなりとも「官僚排除」の兆候をみることができるなら、その内閣には程度の差は別として「対官僚ファシズム戦争」について本気であると言ってよい。

木っ端役人どもは常に政権に「宣戦布告」しつづけてきたのだから、そろそろ、その売られた喧嘩を買う「大バカもの(某財務官僚談)」が現れてもいいし、おもしろくはあるんだがね。

自公圧勝で一番喜んでいるのは、「官僚支配」「官僚ファシズム」を益々強固にせんとして蠢く霞が関の官僚どもと日本全国津々浦々に棲息する木っ端役人どもである。「官僚支配」「官僚ファシズム」に「NO!」の答えを出せなかったことでまわってくるツケは途轍もなくでかい。

「官僚支配」「官僚ファシズム」がもたらす害悪は「原発」どころの騒ぎ、レベルではないが、いずれにしてもツケの請求書はきっちりまわってくる。「官僚支配」「官僚ファシズム」の存続をゆるしたことによって生起する害悪については、投票所に行かなかった者も自民公明に投票した者と同罪、共犯であるというのが吾輩の考えだ。この罪に対する量刑は苛烈をきわめる。

連帯するな! 孤立しろ!
三島由紀夫が自裁した1970年前後、「連帯を求めて孤立を恐れず」という言葉/文字をよく耳にし、みかけた。「ふざけるな!」と思った。ひと世代ほども上の、いわゆる「団塊」のポンコツボンクラスカタンどもがほざいていた。この頃から、「団塊」のポンコツボンクラスカタンどもは群れること、徒党を組むことが好きだったようだ。

この国を救いがたいほどにだめにした主犯は団塊の世代のポンコツボンクラヘッポコスカタンデクノボウどもである。若い時分は「革命だ!」「闘争だ!」「連帯だ!」とお祭り騒ぎよろしく息巻いていた彼らは現在、恥も知らぬげに「年金年金」のお題目である。

今は孫もいるような好々爺、好々婆だからとゆるしていいのか? 霞が関に巣食うカスミガセキシロアリ、官僚、木っ端役人どもをのさばらせ、好き放題やらせる下地をつくり、支え、この期に及んで彼奴らを支持しているのは団塊ピープルである。彼奴らに同時多発的に隕石が直撃しないかと夢想する日々だ。吾輩は彼奴らが憎くてしかたがない。

過日言及した「クリック・ピープル」も団塊者、団塊者の遺伝子を受け継ぐ第二団塊者だ。こいつらはどうしようもない。彼奴らのどうしようもなさは拡大再生産されていく。団塊世代並びにポスト団塊世代の爺さん婆さんには、ローマかパレルモで口にすれば瞬時にコーザ・ノストラの死がもたらされるテスタ・ディ・カッツォでファッチャ・ア・クーロでヴァッファンクーロの称号を与えよう。

究極的には、人間は生まれるときも死ぬときも一人だ。生まれること。生きること。死ぬこと。これらはきわめて個人的な体験である。他者には成り代わりえない。決して成り代わりえぬ存在としての単独者であればこそ、そこに自己以外の単独者との深い共感を持つことの価値がある。


年金制度を破綻させろ!
害悪中の害悪である団塊世代/ポスト団塊世代を殺す方法は簡単だ。どうせ支払った分より目減りした分しか戻ってこない年金制度を破綻/崩壊させることだ。そのためには、一番割を喰う若い世代が大挙して毎月の年金掛金を支払わなければいいのだ。愚劣卑劣な木っ端役人どもと団塊世代/ポスト団塊世代どもに食いものにされているのをこのままみすみす見過ごす手はない。

この「年金掛金不払い闘争」は連帯など一切必要ない。個々のきわめて個人的な闘いである。支払わなかった掛金は海外の金融機関に定期積み立てしておけばいい。これで万事がうまくいく。害悪中の害悪である団塊世代/ポスト団塊世代を殺すことによって。


そして、あるアネクドート。
ある冬の夕暮れどき。隅田川っぱたブルーテント仮設集合住宅前広場。

3人の男が萎びてどす黒く変色した福島産朝採れきゅうりを齧りながら、放射能がれきが勢いよく燃えさかる焚火を囲んでいる。焚火には縁がかけて薄汚れた土鍋がかかっている。土鍋の中身は『駒形どぜう』のゴミ捨て場から頂戴してきたセシウムたっぷりのどじょうと絶滅危惧種に指定目前のカスミガセキシロアリだ。

1人目の男は野田内閣倒閣運動の先頭に立ち、消費税増税法案に子分ともども反対票を投じて民ス党を除名され、次の総選挙に無所属で立候補したものの落選した壊し屋・小沢一郎。

2人目はクーデターでダーティー・ハンド亀井静香を国民新党代表の座から引きずりおろした挙句に追放し、自ら代表となって野田政権との連立を維持、消費税増税法案成立に尽力したものの、やはり落選して議員センセイの椅子から転げ落ちた陣笠風見鶏・下地幹郎。

3人目は持病である糖尿病と痛風と高血圧が悪化して痩せ細った不退転の決意財務省操り人形こと、元内閣総理大臣/元国会議員の木偶の坊土左衛門・野田佳彦。

周りを見渡せば、それまで這いつくばらせていた天下り先から石持て鞭打たれて裸同然で追放され、いまやプータローとなった元キャリアの木っ端役人どもが亡霊のような御面相を寄せ合って「隅田川っぱたになにか利権はないか」と実現の道筋なき空虚な悪だくみに精を出している。

駒形橋を虱の会の宣伝カーが大音量で「脱・脱原発国民投票」を呼びかけつつ走り去る。一陣の風が吹き、野田の足元に因果応報、風前の灯となった産經新聞朝刊がまとわりついた。1面の見出しが野田の目に飛び込む。

山本太郎内閣、国家公務員法改正案提出 国家公務員の身分保障廃止へ
独立行政法人改革法案の骨子かたまる 独立行政法人全廃へ
東京地検特捜部 旧東京電力の経営陣と電事連幹部を一斉検挙


ひと際、北風が強くなった。北の太った将軍様のミサイル花火がひっきりなしに飛び交っている。支那のステルス型偵察機は我が物顔で「東京上空いらっしゃいませ」だ。3人の男の目に光はひとかけらもない。街の灯はどこにも見えない。千代田区内幸町の旧東京電力本店跡地の競売入札期限が3日後に迫っている。


*「団塊世代/ポスト団塊世代の災害・災厄」については機会を改めてたっぷりじっくりとことん手加減なし容赦なしでやることにする。
 
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by enzo_morinari | 2013-09-04 14:58 | 4θ4 Life Not Found | Trackback

4θ4 Life Not Found#2 十万の十字架と幾千億の墓標と

 
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原発商人の日立製作所はリトアニアのエネルギー省と原子力発電所建設プロジェクトで合意し、着々と「死の商売」を進めている。強欲卑劣な輩のやることは実に徹底していて、いつも驚かされる。この際、「この木なんの木、キ印の木」とでも歌詞を替えろてんだ。

そうかと思えば、経団連会長の米倉弘昌はいい年をこいて「TPP, TPP」と鳥の囀りよろしくかまびすしい。どのツラを下げてと言いたくなるが、言ったところで蛙のツラにしょんべん、どうとでも好きにするがいい。くたばる前に、TPPのかわりに「PEACE, PEACE」と囀る殊勝を期待しても無理か。カザルス翁と米倉の強欲業突く張り爺さんとでは雲と糞ほどのちがいもあるわけだしな。

日立と住友。旧財閥系か。やることが念入りで手が込んでいて大胆不敵で厚顔無恥で陰湿陰険で悪質なのは当然だ。三井と三菱にしたところでやっていることは似たり寄ったりだろう。虫酸が走り、はらわたは煮えくり返るばかりだが、木っ端役人ともども、いずれ手痛いしっぺ返しがあるはずだ。

だいたいからして、この国の企業の「品格」は米倉の爺さんのいやしい御面相を見れば否が応でもわかろうというものだ。ベトナム戦争時、農薬・化学の世界最大手、「七つの大罪」企業であるモンサント社と手に手を取って米軍に「枯葉剤」を売り込んだ男が財界のトップとは恐れ入谷の鬼子母神だ。

神戸・長田出身、ゴム屋のせがれ、か。お里はとっくに知れてはいるが、悪魔に魂を売り渡したモンサントと『ラウンドアップ』なる猛毒農薬と遺伝子操作済みの種子をセットにした「遺伝子商売」でひと儲けを当て込んで平気の平佐で御懇ろとくれば、原発礼讃・東電擁護など朝めし前だろう。

米倉の爺さんがまともな根拠も示さずに「TPP断固推進」を声高あさましく連呼する理由は「遺伝子商売」にあったのだとわかれば、すべては合点がいく。モンサントとの共同出資子会社も設立済みだ。だが、ダイオキシンも放射能も遺伝子組み換えも真っ平御免だ。ルサンチマンはもっと別のところに向けるがよかろう。

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さて、リトアニアの首都・ビリニュスの郊外に奇妙な場所がある。周囲に人家はない。荒野の中心、小高い丘に無数の十字架が立っている。その数、十万。19世紀前半、ロシアへの蜂起のあとに死者たちを弔い鎮魂するための最初の十字架が立てられた。

1990年には五万だった。20年で倍増した。この丘は帝政ロシア、ソ連、ポーランド、ドイツなどの周辺の大国に翻弄され、蹂躙され、略奪され、無数無辜の死者を出したリトアニアの人々の聖地であり、憤怒と悲痛と祈りと嘆きの場所である。ソ連時代、十字架は重機で何度もなぎ倒され、焼き払われた。そのつど、リトアニアの人々は新たな十字架を立ててきた。十字架はいまも増えつづけている。十万の十字架と十万の死者と十万の魂。

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「ここは聖地ではない」とふと思う。圧倒的な死と深い沈黙と夥しい数の十字架が無秩序に折り重なった凄まじいまでの混沌。「聖地」などという言葉で片づけることはできない。十万の十字架で埋めつくされた遠い異国の光景が東北の地を覆う瓦礫の山と交錯し、いつかこの国で目にする光景と重なる。

再び十字架にかけられし者たち。リトアニアの十万の十字架とヒロシマ ─ ナガサキ ─ ロンゲラップ ─ チェルノブイリ ─ フクシマの墓標と隠蔽され忘れ去られなきものにされた不可視の墓標と、そして、その先に連なる幾千億の墓標を幻視すること。

「希望」やら「絆」やら「友愛」やら「雪隠/厠/便所紙/陰翳礼讃」の話はそのあとだ。
 
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by enzo_morinari | 2013-09-04 10:56 | 4θ4 Life Not Found | Trackback

4θ4 Life Not Found#1 カスパールは4θ4弾を装填完了。あとは引金を引くだけ。

 
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 消息不明になっていない人間は存在しない。E-M-M


 現代人は一人残らず消息不明者である。消息不明になっていることに気づいていないだけだ。何者かが懸命に他の何者かの行方を探している。あるいは、自分自身が自分自身の行方を探している。幸運をもたらすために。怨みを晴らすために。死をもたらすために。最後の接吻をするために。
 現代社会は狙われたが最後、完全な防御をすることは不可能である。綻びはいつか必ず出る。見いだされる。あるいは作られる。せいぜい、狙われることのないように用心せよ。用心したところで、なんらの効果もないが。ひとすくいの慰めにすらも。

 魔弾の射手は狙いすましている。消息不明者でなくなるのは魔弾が心臓をつらぬくとき。
 ザミエルの高笑いが聴こえる。カスパールの指先がかすかに動きはじめる。あとは引金を引くだけ。

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 Weber: Der Freischütz Overture/Carlos Kleiber
 Der Freischütz Grümmer Schock Frick Keilberth von Weber
 
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by enzo_morinari | 2013-08-31 07:36 | 4θ4 Life Not Found | Trackback