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Z-ZONE#2 急降下爆撃のエチュード

 
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おれは急降下爆撃が苦手だ。性に合わない。おれの喫緊の課題は急降下爆撃を学ぶことだ。ドーナツの空虚きわまりもない穴の中心でへらへらのうのうと惰眠を貪っているあいつ、タヒタヒを粉砕木っ端微塵にする前に急降下爆撃の練習をしておかなければならない。急降下爆撃のエチュードだ。

急降下爆撃のエチュードをマスターしたあとはカーチスのSBCヘルダイバーかユンカースのJu87シュトゥーカにだって負けないダイブ・ボンバーになっているはずだ。

おれはハヤブサのように急上昇し、急降下する。蒼穹一天の中の点になったおれに気づいたとしても、そのときはもうおそい。あとの祭りだ。おれは稲妻の閃光のような速さでドブネズミども目がけて突入する。おれが急降下爆撃してくる稲妻とみまごうばかりの勇姿を地上で這いつくばって生きているドブネズミどもは恐怖に戦きながら見上げるという寸法だ。

急降下爆撃のエチュードの一曲目は以前からネットで目障りでしかたなかったマガイモノだけカバンにつめているバカ主婦を血祭りに上げる。そのバカ主婦は実におぞましい。腹にすえかねる。考えただけで虫酸が走る。五臓六腑が煮えくりかえる。八つ裂きにし、細切れにし、王水にでも放り込んでやりたくなる。今すぐにでも。この世界から跡形もなく消し去ってしまいたい。おなじ世界に生き、おなじ空気を呼吸していることが腹立たしい。

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このバカ主婦はあらゆることがマガイモノだ。マガイモノのうえにおれの大きらいなイナカモノ。容姿、声、におい、センス、知性、教養、弁舌、言説。なにもかもが気に入らない。存在自体がゆるせぬ。

誠実を装いながら、その実体は不誠実そのもの。たとえようがないほどに姑息。センスの悪さにかけては世界に並ぶものがない。センス最悪、知性ゼロ、言説故障しまくり。にもかかわらず、当の本人の自己認識は、センスよし、知性教養あり、言説弁舌達者爽やかときている。

驚くべきことに、このポンコツマガイモノは自分のテクストのクオリティが高いという認識を持っている。「てにをは」「句読点」の基礎技術が徹底的に故障し、破綻しているにもかかわらずだ。勘ちがいも甚だしい。思わせぶり、勿体つけ、鼻高々に書いている腐れ駄文は退屈でありきりたりで新味のかけらもなし。まったく始末に負えない薄ら馬鹿だ。いや。薄らではない。金輪際救いようのないバカ、愚か者だ。それでいながら、小癪にも気取り屋ときている。てめえのようなポンコツボンクラヘッポコスカタンがなにを気取ってやがる!

マガイモノのバカ主婦は普段、よほどの不全感に苛まれてでもいるか明白にメンタル・ディスオーダーか。いずれにしても、まともな精神状態でないことは明らかだ。生かしておいてゴキブリやダニやウジ虫の百万分の一も世界と人間のためにならなず、シラミとノミの百万倍害悪をもたらす。あいつのまわりでは多くのゴキブリとダニとウジ虫とシラミとノミが窒息死しているはずだ。

そのポンコツボンクラヘッポコスカタンのバカ主婦とおなじくらいに気分の悪かった別のポンコツボンクラヘッポコスカタン(自己の不全感不満足を勲章ででもあるかのように馬鹿のひとつ覚えのようにぶら下げ、カビが生えたうえに腐臭プンプンの道徳論じみたことを故障した日本語で大仰御大層大袈裟にぶっこいている頓馬恥知らずにして愚鈍奴)は今や底なし沼の奥深くまで沈下し、本性、馬脚をあらわしてのたうちまわり、もがき苦しんでいる。

ざまあない。ついに報いが訪れたのだ。マガイモノ奴のバカ主婦にもいずれ同様の事態が訪れるのはまちがいないと思いつづけてきたが、それまでがなんとしても口惜しかった。しかし、もう限界だ。きょうこそ、バカ主婦にピカピカのメタル、鋼鉄でできた鉄槌の雨を降らせてやる。

バカ主婦の動向を探るためにネット喫茶でブログをチェックした。相変わらずおべんちゃらきれいごとおべっかおためごかしのオンパレードだ。反吐が出る。酸っぱいものがこみあげてきやがる。1秒でも速く完全殲滅しなければ。マガイモノのバカ主婦のクソの役にも立たないブログにざっと目を通す。山出しのポンコツ猿がイタリア旅行? 笑わせやがらあ。とっとと人生、人間をリタイアしちまうのがお似合いのおまえがイタリア? 寝言は寝て言え! ポンコツボンクラヘッポコスカタンのマガイモノのイカモノ女奴めが!

マガイモノのバカ主婦はどうやって完全殲滅してやるかな。金属バットで顔を中心にめった打ちにしてやるか。手始めに前歯をすべて叩き折ってやろう。それから顔を跡形もないくらいにして、頭蓋骨も粉々に。後頭部に一撃を喰らわしたときに目ん玉が飛び出たらおもしろいんだがな。

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by enzo_morinari | 2013-08-16 17:57 | Z-ZONE | Trackback

Z-ZONE#1 有効射程距離のリアリズム

 
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生きてゆくうえで重要なのは自己のリアルな有効射程距離を見極めることだ。そして、邪魔者は撃ち墜とす。E-M-M


亡霊を撃墜するところからこの話は始まる。

史上最高のゼロ戦パイロットの老人は象太のエンドゾーンの右コーナー、右のこめかみに有無を言わさずボッシュの無段変速電気ドリルをぶち込んだ。チタン加工が施された6.0mmの鉄鋼加工用六角軸ドリルは情け容赦なく象太の上皮組織を破り、真皮を蹴散らし、肉を粉砕し、ついには頭蓋骨に6.0mmの穴をあけた。意外にも血しぶきはあがらない。それどころか、象太は涼しい顔をしている。苛立ちの汗を噴き上げながら池袋ウェストゲート・パークを歩くイラマッツィオ野郎の石田伊良部ラヴーよりもよほど涼しそうだ。

「象太よ。この右のこめかみの6.0mm穴こそはおまえのZとしての根拠、Zという立場、Zの視座、Zの論点、Zの立ち位置、AtoZの仕組み、ZOTAKの理念、KATOZの結束、ENZO ZONEの突破、Z-ZONEの象徴だ」
「ああ。わかってる」
「象太よ。おまえはもう子供ではない。この夏でおまえの少年時代は終わった。大昔、クラークとかいう毛唐が ”小僧っ子どもよ、野望を持て” と言ったが、冗談じゃない。ガキ、こども、小僧、少年なんぞに野望も野心も持てるはずがない。大事なのはリアルな自分の有効射程距離を見極めることだ。わかるな?」
「ああ。この夏で自分の有効射程距離はグリップした。おれはあんたをいつでも撃墜できるってこともな」

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言い終えると同時に、象太は史上最高のゼロ戦パイロット、伝説の戦闘機乗りの手からボッシュの無段変速電気ドリルを捥ぐように奪い取り、人差し指でトリガーを絞った。そして、閃光のような素早さで唸りを上げる6.0mmドリルを伝説の戦闘機乗りの眉間の中心に突き立てる。伝説の戦闘機乗りの頭蓋骨が砕ける鈍い音。象太は一気に根元まで押し込む。

一瞬の出来事だった。伝説の戦闘機乗りの眉間から花火のような血しぶきが上がった。象太は全身血にまみれた。黒と白のチェス盤のようなリノリウムの床に鮮血がみるみるひろがってゆく。しかし、象太は表情ひとつかえない。

「どうだ? 爺さん。おれの有効射程距離は思っていた以上に長いだろう?」

返事はない。当然だ。史上最高のゼロ戦パイロットはすでに事切れているからだ。

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「戦闘機乗りは敵に見つかれば命を失う。こっちから敵を見つけるために昼間の星でも見えるくらい視力を鍛え上げろ。見えなければ殺される。そう思って視力を鍛え抜け。そう言ったのは爺さん、あんただ。おれの視力は研ぎ澄まされ、視えない自由さえ視えるようになった。未来までもな。あんたがおれを裏切り、背き、おれに照準を合わせるのがはっきり視えた。だから、おれはあんたに殺される前におれのトリガーを引いたんだ。悪く思うなよ、爺さん」

象太は夏の容赦のない陽盛りの街に出る。4ヶ月ぶりに目にする外の世界。象太は少しだけ目を細めてから、突き抜けるような夏の盛りの青空を見上げる。街の通りのどこかからハング・ドラムの音が聴こえてくる。Hang Massiveの『Skånegatan』が終わり、『Once Again』が始まる。

「もう一度だけ人生をやりなおそう。もう一度だけ。そして、視えない自由を視えない銃で撃ち抜くヴァシリ・グリゴーリエヴィチ・ザイツェフのようにクールに精緻に生きよう。臆病で逃げ足だけは速いウサギのような日々とはきれいさっぱりお別れだ。もうザイシャはつくらない。次におれが狙いを定め、トリガーを引く敵、標的、獲物はドーナツの穴の中にいる。おれのためのケーニッヒ少佐、トールヴァルト大佐は。照準にも照星にも狂いはない。コンマ1mmもだ。誤差はZERO。完全無欠完璧無窮の精度。おれはまずそいつを確実に仕留める。心を少しも動かさずに。眉毛ひとつ動かさずに。Z-ZONE英雄称号にふさわしく。そのあとは、薄汚いドブネズミどもを一匹残らず始末する。この世界から一掃する。ドブネズミどもとの最終戦争に勝利するのはおれだ。そして、おれは精緻明晰な世界に生きる。狂いも誤差もない精緻明晰な最終最後の世界。それこそがおれのリアリズム、おれの有効射程距離、おれのZ-ZONEだ」

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by enzo_morinari | 2013-08-15 21:18 | Z-ZONE | Trackback