カテゴリ:BAD BOYZ( 3 )

「不細工な男は髪を染めるセオリー」そして、原・痕跡あるいは原・エクリチュール

 
c0109850_1771950.jpg


プロトンから抜け出した人食い鬼エディ・メルクスと宇宙人ランス・アームストロングがマドレーヌ峠で体脂肪率と心肺機能と最大酸素摂取量のちがいを見せつけて先を行くグルペットに「死刑宣告」を言い渡しても、われわれは一向に解決の糸口を見いだせずにいる。

われわれが抱える問題はあくまでも数値化されたリアリティを求めている。0か1か。それが答えだ。われわれを邪魔し、われわれの行く手を阻んでいるのは 「不細工な男は髪を染めるセオリー」の典型である東浩紀だ。

東浩紀が憎い。浅草松木の肉が喰いたい。憎しみ遊びもしたい。ビッグ・フェイス・ガジン・フロム・アプリコットアイランドもまったく同意見である。ここだけの話だが、田原聡一朗もだ。田原聡一朗はテレ東野郎だが、この際、「敵の敵は味方セオリー」を御都合主義的に援用し、敷衍することとする。このことは吾輩とビッグ・フェイス・ガジン・フロム・アプリコットアイランドが目指すもの、すなわち、「言語の解体と破壊」のための制度的保障である。担保がなければ指一本動かせない。おねいちゃんのうなじに息を吹きかけることすら不可能なのだ。

そもそも、「制度的保障」なる仕組みは、慟哭の20世紀初頭にカール・シュミットがヴァイマル憲法において提唱したのが始まりとされているが重大な事実誤認がある。

ヴァイマル憲法の最大の特徴である人権保障規定の斬新さについては、吾輩とビッグ・フェイス・ガジン・フロム・アプリコットアイランドの「大学の自慰問題」「大学の15分をめぐるパラパラマンガの暗躍」にかかる還付なき源泉徴収的カンパニョーロ社製スーパーレコードの全面カーボン化への取り組みがおおいに貢献していることだけは頭をアマゾン川源流ほども大きくして申し述べておきたいところではあるが、ビッグ・フェイス・ガジン・フロム・アプリコットアイランドが左横に大きな顔をして居座り、吾輩の脇腹のわずかな贅肉をプニプニフニュルフニュルするのできょうのところはやめておく。

さて、問題は昼めしにひらまつ亭特製の土留め色をした味噌糞便弁当(リアルシット・ランチプレート)を食べたのではないかというほどの悪臭口臭を撒き散らしまくる散種野郎、「不細工な男は髪を染めるセオリー」の典型である東浩紀の処遇と死刑宣告だ。

この期に及んで寝言と戯言を繰り返す「不細工な男は髪を染めるセオリー」の典型である東浩紀の正体はヒットラー・ユーゲントである。アルチュセールをパクって亡霊とし、ハーバーマス教授の尻小玉を抜き去って尻抜けさせた張本人が言っているのは簡略化すればこうだ。

「AはAです。BはBです」

吾輩とビッグ・フェイス・ガジン・フロム・アプリコットアイランドは声を揃えて言ってやった。

「おまえはなにも言っていない!」

そして、吾輩は凄味と脅しをきかせてつづけた。

罰としておまえには茶髪禁止、オール剃り込み、スキンヘッド、「朝まで生テレビ」への出演禁止、「死ぬまで生ナマポ」への無料出演、語でも概念でもないものを一日に10個生み出し、われわれに上納すること。いいな?

寝言と戯言を繰り返す「不細工な男は髪を染めるセオリー」の典型である東浩紀はモサドの精鋭部隊に追われるヒットラー・ユーゲントの小僧っ子のように怯え、青ざめ、そして、力なくうなずいた。こうして、「不細工な男は髪を染めるセオリー」の典型である東浩紀はわれわれの軍門に下った。

シルトの岸辺で、原・痕跡あるいは原・エクリチュールの縹渺とした嘆きが夕闇のただ中に屹立するモーリス・ブランショ邸の城の中の番人、白い人黄色い人の境界に溶け入ろうとしている。
 
[PR]
by enzo_morinari | 2013-07-02 17:10 | BAD BOYZ | Trackback

BAD BOYZ#2『現代思想の100人』をめぐる冒険と王権と蛇拳

 
c0109850_12155181.jpg


恥を知る純白のパンダを従えた水曜の午後の動物園はいつものように独特のリズムでドアをノックした。サリフ・ケイタとユッスー・ンドゥールのウガンダの虐殺をめぐる闘争の果てに誕生したポリリズムと高熱のためにポール・デスモンドが参加していないデイヴ・ブルーベック・クワルテットの変則5拍子を融合したような、聴く者に不定形な不安をもたらさずにはおかないノックの音。

ミス・ファット・モー・ツォートンが部屋の隅で身をよじり、天空に向かってケンツしている。さらにはミス・ファット・モー・ツォートンの対極にいるミセス・ボニー・ピンク・コーセーはわれわれを指弾し、ついには全裸になってエドはるみよろしく「ググググーッ!」ときたもんだ。門田頼命はいまどこで踊っているんだ? 門田頼命の夜明けは遠いのか?

c0109850_12185743.jpg
c0109850_12191550.jpg

突然、ビッグ・フェイス・ガジン・フロム・アプリコットアイランドが『現代思想の100人』をあやしながら宣言した。

「ネットワークは黄金の大鉱脈だ。無数の宝が眠っている」
「なんだよ、急に」
「重要なのは速度感、スピードだ。クラックだ。チョコだ。ヘロだ。コークだ。スカンクだ。フラワートップだ。アカプルコ・ゴールドだ」
「すべてについて同意する」

そのとき、天狗鼻がへし折れ、酷寒のミル・プラトーに立った島田雅彦がポッテリくちびるの今夜が山田詠美の巨大なインカクをディベルティメントしながら南向きの窓から登場した。

「あ。嬉遊曲野郎! 一体全体どういう料簡だ!」
「まあまあ。今夜が山田詠美あげるから仲良くしてくれよ」

それを聴き取ったビッグ・フェイス・ガジン・フロム・アプリコットアイランドが憤激した。

「てめえ! 島公! おれよりふたつも年下のくせしやがってため口きいてんじゃねえ!」
「そうだそうだ! シマゲジ野郎! ここで会ったが百年の孤独の野郎めだ! ただ置かねえから覚悟しやがれ!」
「キング・アルマジロ呼ぶぞ! 異形の王権の復権だ!」

島田雅彦が逆上して叫んだ。

「呼べるもんなら呼んでみやがれ! こっちには呪われたアルマジロと虹のコヨーテと冬眠を忘れた熊とソバージュ・ネコメガエルのエクリと苦悩するビーバー・カモノハシとルイスウェイン・キャットと森のひととテンギャン・クマグスがついてるんだ。初版も捌けなかったキング・アルマジロなんぞトーハン・ニッパンに即行で返本だ! 最初はグータン・ヌーヴォー・クリティーク! ジャンケンポン!」

島田雅彦はチョキを出した。われわれはツー・プラトン・アリストテレス・ソクラテス・ディオゲネスでパーを出した。

「10本対2本でおれたちの勝ちな」
「ひでえ!」

島田雅彦の天狗鼻が萎れ、今夜が山田詠美の巨大で真っ黒けっけなインカクはハーレム・タワーほどに屹立し、潮吹きは亀戸天神に慈雨を降らせた。かくして、島田雅彦はわれわれの軍門に下った。「不細工な男は髪を染めるセオリー」の典型である東浩紀がヒットラー・ユーゲントのコスプレで角の加藤のタバコ屋でゴールデン・バットを1カートン買って高笑いしている。
 
[PR]
by enzo_morinari | 2013-06-30 12:18 | BAD BOYZ | Trackback

BAD BOYZ#1 顔面熔解男を契機とする諸問題/記憶庫、ディミトリ・フロム・パリ、「原発やめろ」

 
c0109850_743917.jpg

メニエール・ダンスの名手、ビッグ・フェイス・ガジン・フロム・アプリコットアイランドと終りなきアノニマス・マドレーヌ・トークで戯れのエクリチュール並びにパロール・パローレしているときのことだ。

昼すぎから始まったアノニマス・マドレーヌ・トークは音楽、思想、哲学、文学、ラヴ、セックス、体位、ラカンの鏡とマーカスの鏡の「鏡合わせ」、快楽、差別/被差別、国家、権力、ハルキンボ・ムラカーミ並びに秋元康一味及びベックソ系に関する悪口雑言、すなわち森羅万象についていつ果てることもなくつづいた。

パフュームのパフォーマンスと「生命、宇宙、そして万物、森羅万象についての究極無窮の答え」との関係性について精査しているとき、突如、脳内にきわめてキュートな声で「LOVE LOVE MODE♪」という歌が聴こえはじめた。

「だれだ!? おまえはだれだ! この歌はだれの歌なんだ!」

吾輩は思わず叫んだ。きょとん顔のビッグ・フェイス・ガジン・フロム・アプリコットアイランドを尻目に、吾輩は記憶庫の5781600個ある引出しを手当り次第に引っ張りだした。

「どうしたどうした? どうしたんだ?」

ビッグ・フェイス・ガジン・フロム・アプリコットアイランドが問う。当然だ。吾輩はいくぶんかポモドーロ・コストルート・フィオレンティーノの冷製スープにも似た冷静さを取りもどしつつ、ビッグ・フェイス・ガジン・フロム・アプリコットアイランドと終りなきアノニマス・マドレーヌ・トークで戯れのエクリチュール並びにパロール・パローレをつづけながらも「LOVE LOVE MODE♪」の主のことを大脳辺縁系ならびに大脳新皮質の一部を使って高速サーチしていた。

おなじように名前が出なかったヴァンダレイ・シウバはすぐに出た。自称IQレスラーの桜庭も。『苺の季節』のアースキン・コールドウェルも。ハルキンボ・ムラカーミの自宅と携帯の番号も。大江健三郎の器の容量も。60年安保闘争と70年安保闘争のドラマツルギーの正体も。宇多田ヒカルとジミー・クリフの『Time Will Tell』に関する取引きが時間によって解決された真相についても。早死にしたロリー・ギャラガーの死因も。江藤淳が吉本隆明に狙いすましてつけた難癖の背後にある守旧派の怨念とコム・デ・ギャルソンに象徴される「消費文化」の表層についても。佃小橋の欄干にもたれて涙した遠い日の少年の涙のゆくえについても。スティーヴィー・レイ・ヴォーンの「ギュウィィィィィィィィン」の成分についても。

「『OUT TO LUNCH』がわかるという奴がいたら大嘘つきだ」
「わかるわけないんだから」
「『OUT TO LUNCH』はジャケットの秀逸さもさることながら、その危険さ、ヤバさ、古くも新しくもならない強固さにおいて、ジャズ世界の王だ」
「デリダについてもモノリス・メルロー=ポンティ准教授についても義理の兄のモーリス・メルロー=ポンティ教授についてもおなじだな」
「日本の哲学思想界をだめにしている張本人はみすず書房の編集長だ」
「渡辺守章のフーコー物の翻訳をのぞけば、みすず書房をはじめとする哲学思想翻訳物はすべていただけない」
「それもこれも、助手時代の遺産と政治力で寝穢くいけしゃあしゃあと生き延びている爺さん学者たちに原因がある」
「そもそも、最低でも英語、独語、仏語、ラテン語、ギリシャ語が理解できていなければ哲学はわからないし、語ることはできない」
「まったくだ」
「それにつけても、顔面熔解男・山下達郎はひどい奴だ」
「だな。吉田美奈子の人生をめちゃくちゃにしやがって」
「ひとの男を寝取った竹内まりやも竹内まりやだ。だから、おれは金持ちが嫌いなんだ」
「だな」
「金持ちどものおかげでまちがいなくおれの分け前は420万ユーロは目減りしている」
「クラフトワークは『原発やめろ』で演歌になっちまったしな」
「荒野にでも出るか?」
「この夏にはな。イエスやブッダやツァラトゥストラやマホメットが荒野に出る前に鬼になったように、おれたちも鬼にならないとな」
「だな。とりあえず、なにから始める?」
「顔面熔解男の粉砕と撹拌だ」

そして、突如、正解が仕舞われていた記憶庫の引出しがあいた。ディミトリ・フロム・パリ Dimitri From Paris. YouTubeで検索し、早速『LOVE LOVE MODE』を聴いた。「この声、おれは勃起する」とビッグ・フェイス・ガジン・フロム・アプリコットアイランドが言った。水曜の午後の動物園が恥を知る純白のパンダを引き連れて角の加藤のタバコ屋の前まで迫っていた。
 
[PR]
by enzo_morinari | 2013-06-30 07:04 | BAD BOYZ | Trackback