カテゴリ:宇宙のビックリ箱( 1 )

宇宙のビックリ箱#1 溶ける魚たちが蝟集する磁場のただ中に立っていた遠い日の夏

 
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宇宙はシュールとビックリとイングリモングリモーグリと瑠璃色大鴉の嘴と哀愁の古川緑波でできている。 E-M-M

「宇宙のビックリ箱」の蓋は『満天日和』の瘡蓋をめくった午後に星野町青年団とともに現れ、開かれる。 NIJI-QUO


アンドレ・ブルトンの『シュルレアリスム宣言・溶ける魚』(巖谷國士訳/岩波文庫)を初めて読んだときはビックリした。ビックリしすぎて、そのとき飲んでいたコカコーラ・レッスン用のコークのファミリー・サイズ(500㎖)を吹き出し、鼻コークし、緑がかったコカコーラ・レッスン用コーク瓶を落としてしまうほどだった。

夏の終りだった。地面に撒き散らされたコークに「レコード針を大切にしよう!」というプラカードを掲げて気勢を上げるミシンに恋する蝙蝠傘色の蟻どもがたかった。蝙蝠傘色の行列行進は夏の果てと世界の果てと世界の終りまでもつづいていた。スキーター・デイヴィスの『THE END OF THE WORLD』が大音量で聴こえていた。

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スプートニクの鯉人間は天空を無限軌道に沿って無限周回しはじめ、ガガーリンの貌はコートダジュール色に青ざめ、IBMのディープ・ブルーに横恋慕したアオザメのディープ・スロートが「また別の生き物」のように蠢いて世界に愉悦を撒き散らし、四月の魚、Poisson d'Avril溶ける魚、Poisson Solubleの暗闘が佳境を迎えようとしていた。置閏バカラ秘法によって封印された「永遠の12歳の夏」が終りを告げる泡の弾ける音が聴こえる日が15330日後に迫っていた。

あの遠い日の夏から無限大ウィジャボードによる自動書記は1324512000秒つづいているが、「本当の答え」はまだ出ていない。

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by enzo_morinari | 2013-05-18 06:36 | 宇宙のビックリ箱 | Trackback