カテゴリ:ダニーボーイ( 1 )

悪魔が来たりて肉を喰う。悪魔の名はダニーボーイ

 
c0109850_13513438.jpg


悪魔がやってきた。悪魔の名はダニーボーイ。1歳3ヶ月。アメリカン・ピット・ブル・テリア。通称、ピットブル。
途轍もない。桁外れ。規格外。全身筋肉。犬の皮をかぶった悪魔。論外。頑強。剛健。強靭。俊敏。好戦。孤高。獰猛。勇猛。果敢。邪悪。凶悪。凶暴。不屈。冷酷。非情。不撓。手加減なし、容赦なし。そして、従順にして純情。土佐犬の大横綱が尻尾を巻いた百獣の王ライオンの檻の前で一歩も引かずにライオンを睨み、冷静沈着に隙を窺う胆力と豪毅。このとき、ピットブルは考えていたはずだ。「どこに食らいついてやろうか。どうやって殺してやろうか」と。

殺すこと。ただひたすら蹂躙し、蹴散らし、噛みつき、食らいつき、そして、殺戮すること。「闘争本能」に火のついたピットブルの頭の中にあるのはそれだけだ。ピットブルはそうなるように人間によって徹底的にブリーディングされ、ブリーディングしつくされ、誕生した。みずから望んで、あるいは遺伝子がみずから選択してこの「犬の皮をかぶった悪魔」が生まれたのではない。ゆえに、ピットブルにはどこか悲しみがある。「殺戮」を宿命として背負った者の悲しみが。

「ピットブルは人間にも牙をむく怪物」「ピットブルは猛獣そのもの」「ピットブルこそが最強にして最凶の犬だ」「ピットブルは兵器である」「欲望に翻弄され、流血に熱狂する愚かな人間たちによって闘争本能に徹底的に磨きをかけられ、生みだされた怪物」との声もある。

c0109850_8231085.jpg
c0109850_8443277.jpg

懇意にしていただいているある老夫婦がいて、つい先頃御主人が他界され、高齢の奥様に到底ピットブルの世話はできないということで吾輩にお鉢がまわってきたという次第である。ナポリタン・マスチフを飼う前の準備運動くらいに考えていたがとんでもない。ナポリタン・マスチフでさえピットブルには尻尾を巻いて逃げだすだろう。恐怖と、また別のときめきの日々のはじまりだ。

c0109850_1352628.jpg
c0109850_8421145.jpg
c0109850_848391.jpg
c0109850_2349214.jpg
c0109850_2349531.jpg

 
[PR]
by enzo_morinari | 2013-04-17 13:55 | ダニーボーイ | Trackback