カテゴリ:下灘物語( 1 )

『下灘物語』のためのいくつかのレッスン#1

 
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 思いだすだけで泣けてくる駅がある。JR予讃線の「下灘」だ。大学の同期に松山出身の人物がいて、誘われて出かけた。遠い昔の春のことだ。下灘の駅ではその友人と酒を酌み交わしながら一晩明かした。ずっといい風が吹いていた。水仙の品のいい香りに包まれた。いい音楽を聴いているような気分だった。

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 あの夜から35年が経つ。そろそろ、レッスンを仕上げなければならない。青いベンチに寝転び、瀬戸内の海、伊予灘の風に吹かれなければならない。もちろん、そのとき飲む酒は灘の生一本『白鷹』と決めてある。あるいは紀州の『羅生門』と。

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by enzo_morinari | 2013-02-03 20:12 | 下灘物語 | Trackback