COLORS というフラワー・ショップがある。フラワー・ショップ、花屋というより、
オートクチュール・フラワーブティックとでも呼びたい。
兵庫県神戸市。設立3年。知る人ぞ知る存在。しかし、ほぼ無名に近い。スタッフの数も5名と家族経営に毛の生えたようなものだ。しかし、やっていることがすごい。すばらしい。まさにクリエイティブ。クリエイティビティにあふれている。
伝統的なもの、正統なコンサバティブなものは無論のこと、モダン・アート作品とみまごうものまで。目を見張る。吾輩が注目し、驚いたのは色鮮やかな赤唐辛子と杉の葉を用いた作品。これなどは芸術作品そのものである。
WEB上で
COLORS の仕事を初めて目にしたとき、「これは美大出身者か、グラフィック・デザインの仕事に携わってきた人物が中心にいる」という感想を持った。直接、問い合わせた。ハズレ。美大出身でもなく、グラフィック・デザイナーでもなかった。ただし、
COLORS の代表をつとめる國安太郎はベルギーのフラワー・アーチストである
DANIEL OST の元で10年にわたって学んだ経験を持つ。
DANIEL OST は「花の建築家」の異名を持つすぐれたクリエイターだ。
「事業内容」は空間装飾にはじまり、セレモニー装飾、フラワーギフト販売、ディスプレイの企画・制作・施工、ウェディング装飾全般、オリジナルブーケ/ウェディングブーケ/ブライダルブーケのオーダーメイド制作などだ。そのクリエイティブのレベルはHPを見るだけでも容易に想像がつく。
COLORS の仕事は本場ヨーロッパでも十分通用するだろう。実際、ヨーロッパを中心に世界展開するあるホテル・チェーンの広告宣伝ディヴィジョンのディレクターが強い関心を示している。
COLORS HP http://www.kobe-colors.jp/achievement.html
ことクリエイティビティという点から言うならば、老舗づらしてふんぞり返っている大手の日比谷花壇やゴトウ・フローリストなどは足元にもおよばないだろう。コネ、人脈のみで寝穢く食い扶持を稼いでいる守旧派と新進気鋭、少数精鋭のクリエイティブ集団では勝負は戦う前からわかりきっている。
COLORS はその志もまたすばらしい。いわく、「
世界一の花屋計画」。これは代表の國安太郎の志でもあるのだろう。
まだ42歳。これから脂がのり、ますます「いい仕事」をしていくだろう。國安のもとには若い才能がどんどん集まってくる予感もする。
電話で直接話したが、いい声、シャープな応答、即断即決、爽快。成功はまちがいあるまい。いまの段階で吾輩は断言しておく。
COLORS は数年のうちに「
花はCOLORS」という存在になる。
日比谷花壇? ゴトウ・フローリスト? でかいのは態度と図体だけだろう。人の数と大きさはそれほど重要ではない。「
たった一人で炎の中心に立つ仕事」ができるか否か。そこが
ホンモノかただのカスかの分かれ目になる。
これから
KOBE-COLORS がいかなる速度感、いかなる規模、いかなるクリエイティビティで伸びていくのか。胸躍らせながら見守りたいと思う。
注記:記事中の画像及びバナーの知的財産権はすべて株式会社カラーズ(Colors,inc.)に帰属する。
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